仏様にも愛されている?お得なランチの和食店

和食編
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京料理 よしくら 寺町店

皆さんは“幽霊”や“タタリ”など、いわゆるオカルトに興味がお有りでしょうか。管理人はアラフィフのいいオトナですので、オカルトはまったく信じていません。しかし恥ずかしながら極度のビビリであり、オバケなどは見たことがないものの、背後に人ならざるモノがいるかも…と考えただけで眠れなかったりします。実は先日お彼岸の墓参りに行った際、ご先祖様のお墓の隣に植えてある松の木が生長して松の枝が墓に寄りかかっていました。その時は何の道具も持っておらず、また暑かったこともありそのままスルーしたものの、剪定しないとご先祖様に叱られるのではないか?夜中に枕元でオドロオドロしい声で恨みつらみを訴えられるのではないか?とビビリながら生活をしていました。このままでは安心できないと考え、寺町通にあるお寺のご先祖様のお墓まで出向き、ガッツリ剪定を終えたのが10:45。このまま剪定祝いと称してランチを食べようと、「京料理 よしくら 寺町店(きょうりょうり よしくら てらまちてん)」をめざしました。

こちらは比較的リーズナブルなカウンター割烹のお店で、今出川通寺町通交差点を南へ50mほど行ったところにあります。夜は京会席が中心の高級店ですが、ランチはお手頃価格でいただけると評判です。2006年(平成18年)のオープン以来、地元の方や観光客などで人気を博し、2014年(平成26年)10月には大宮交通公園の近くに2号店となる「よしくら 北店」を開業されました。到着した11時が開店時刻であり、本日の一番乗りとなります。まずは店頭の看板を確認してみましょう。

お昼のメニューはすべて“お惣菜食べ放題付き”という太っ腹なお店です。だいたい¥2,000前後の価格帯のメニューが多く、京料理のお店としては手軽に利用できます。“限定”という言葉に心惹かれる管理人は限定20食の「日替定食」¥1,570か「西京焼定食」¥1,650にしようと決めて、店内へ向かいました。

カウンター10席ほどのカウンター割烹です。店内は割烹居酒屋的な雰囲気で堅苦しくなく、若い方でも入りやすいのではないでしょうか。北山杉を使われた柱が京都の料理店らしく感じます。今回は地鶏と秋野菜の天ぷらがメインとなる「日替定食」を注文してみました。カウンター席の上には鉢皿や椀にお惣菜が並べられています。

常時7種類程度のお惣菜が用意されていて、ランチ時は食べ放題です。ちなみにほとんどの京都人は、惣菜やオカズのことを“おばんざい(番菜)”とは言いません。江戸時代後期または明治時代初期ぐらいまでは京都でも“おばんざい”の言葉は使われていたようですが、時代を追うごとに消えていったのだとか。戦後の1964年、随筆家の大村しげさんらが朝日新聞京都版で京都の家庭料理や歳時記を紹介する連載「おばんざい」を開始、“おばんざい”という言葉が全国的に広まったそうです。少し前に京都出身のタレントがテレビ番組で“おばんざいなんて言うのはオノボリさんだけや”と悪態をついているのを耳にしましたが、京都人らしい感じの悪さよ。ではお惣菜をいただいてみましょう。

ひじき、厚揚げ、小芋、高野豆腐、おからの煮物と冷奴です。カボチャの銀餡がけもありましたが撮影し忘れました。煮物の味付けはかつて贅沢品であったミリンが効いた少し甘めの味わいで、料理店のおばんざいと言ったところでしょうか。これは日本酒やご飯にぴったりです。ダシの風味も活きている、料理上手な家庭でしか真似のできない上等なお惣菜だと感じました。

そして地鶏と秋野菜の天ぷらがメインの「日替定食」が到着。ご飯はおかわりOKですので、お腹いっぱい楽しめます。秋野菜の天ぷらはカボチャ、サツマイモ、ナスの3種類。塩でも天つゆでもお好きな方をつけてお召しあがりください。サクサクと軽やかで心地いい天ぷらのコロモと秋野菜の豊かな甘みを存分に味わえます。地鶏は塩がオススメ。濃厚な旨味と食べごたえのある弾力が地鶏ならではのおいしさです。実りの秋を感じさせる山の幸をしっかりと堪能することができました。

京都らしいお惣菜と季節の天ぷらで秋の味覚をリーズナブルに味わえるランチです。魚がお好きな方には「西京焼定食」や「お造り定食」¥2,500などもオススメ。京都御所や名刹や古刹が立ち並ぶ寺町通を散策がてらにでも立ち寄られてみてはいかがでしょうか。こちらであれば、このあたりに多くいらっしゃるであろうオバケの方々もきっと満足される味だと思うのですが…。

[2019年10月6日訪問]

京料理 よしくら 寺町店
●住所…京都市上京区真如堂前町102
●TEL…075-256-3700
●定休日…火曜日
●備考…禁煙
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