京都を代表する秋の味覚を味わえる天ぷら店

和食編
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京都天ぷら かふう

“京都の時計台”と言えば京都大学の正門から見える時計台です。

そんな時計台を北へ見ながら東へ目を向けると、節分祭で有名な吉田神社の大鳥居が鎮座しています。

そして吉田神社の大鳥居から時計回り(南向き)に90度回ると現れるのが、今回訪問する「京都天ぷら かふう(きょうとてんぷら かふう)」です。

ハンバーグだの中華だのと欲望のおもむくままにREPORTしていたおかげで、最近また京都らしいものを食べていないことに気づきました。当ブログ観光や商用などで京都を訪れる人、京都の大学や企業などに通うため引っ越して来られた他の都道府県の人に京都の飲食店情報を提供する目的で開設しています。1年以上たち、400店を超えるREPORTを掲載しているにも関わらず相変わらず過疎ブログのまま。しかしいずれは世間が当ブログに追いつき月間100万アクセスを達成、巨万の収益を得て“京都の飲食店を食べ尽くす食のREPORTER”として「情熱大陸」で紹介されることでしょう。と、脳汁を出しまくりながら“京都らしいものを食べたい”と「京都天ぷら かふう」までランチにやってきました。こちらは昔ながらの天ぷら店で、本格派ながら夜もかなりリーズナブルなのが特徴です。

ランチはさらにお得な価格。しかも京都の秋の味覚をしっかり堪能できます。時刻は開店から10分過ぎた11:40、早速店内へ入ってみましょう。

ほぼ満席でした。幸いカウンター席が1席あいていましたので着席します。4名ボックス席2組とカウンター6席ほどのコンパクトな店内です。お客さんだらけですので店内写真は撮りません。“京大の時計台なんか撮影しなければよかった”とつぶやきそうになりましたが、声に出してのひとり言は単なるヤベェ奴ですので「情熱大陸」で紹介されるまでは我慢します。とりあえずランチメニューを確認してみましょう。

今回の狙いは秋季限定の「松茸(まつたけ)と秋鱧(あきはも)の天丼」¥1,300です。京都の秋の味覚と言えば、まずマツタケでしょう。丹波地方(京都府北部)で産出される丹波松茸はマツタケの王様で、100gで1万円なら安いぐらいの超高級品。誰も食べたことがない空想上のキノコです。もちろん嘘ですが。そんな超高級品は当然として、そもそも何産であろうとマツタケなんて食べる機会はまずないものの、日本の秋を代表する味覚として日本人のDNAに刻み込まれています。そして京料理には欠かせないハモ。ハモは夏が旬の魚と思われがちですが、実は秋も旬で「落ちハモ」や「秋ハモ」と呼ばれ珍重されます。ハモとマツタケはまさに“出会いもの”として知られ、京都の秋の味覚としては究極に位置づけられる組み合わせ。そんな超高級食材を天丼でいただけるお店なのです。

「松茸と秋鱧の天丼」が到着しました。味噌汁にも食用菊があしらってあり、秋の風情を存分に楽しむことができます。思わず俳句でも詠みたくなるビジュアルです。天丼の天ぷらはマツタケが3切れ、ハモが2切れにナス、大葉、ノリ。これで¥1,300は本当にリーズナブルだと思います。どうりで開店当初からお客さんで賑わう訳ですね。さて、それでは心を落ち着けて、まずは数年ぶりにそのご尊顔を拝するマツタケからいただきましょう。

シャクシャクとしたマツタケの食感、そして風味に日本の秋を感じられます。日本に生まれてよかった。マツタケ自体は価格的に外国産で国産モノほどの鮮烈な香気はありません。しかしよく味わうとシイタケでもエリンギでもなく、マツタケ独特の味わいです。外国産なら先日スーパーで1箱¥2,000程度のものを見かけ、手が出ないこともない価格だなぁ…と思ったものの、食材として冷静に考えれば全然安くないことに気づき購入しませんでした。というクダリを何年も繰り返していた訳ですが、ついに松茸を食べることができました。こういう機会でもないと食べられませんからね。

そしてハモ。こちらはさすがに旬の落ちハモだけあって肉厚で脂も乗っており、ふわふわの食感と贅沢な味わいを楽しめます。何より天ぷらという調理法がハモにぴったり。油で揚げることでハモの余計な水分が飛んで、旨味だけが凝縮されているおいしさです。京都ではたまに居酒屋などのメニューで“ハモフライ”を見かけることがありますが、同じ揚げ物でもやはり天ぷらに一日の長を感じます。天ぷらのコロモのやさしいサクサク感とハモのふわふわ感が絶妙にマッチするからではないでしょうか。京都人がこよなく愛するハモをしっかりと味わうことができました。

京都の方はナンダカンダでマツタケやハモを食べる機会は少なからずあるでしょうから、できれば他都道府県の皆様に手頃な価格で京都を代表する秋の味覚を試していただきたいと考え、本日は「松茸と秋鱧の天丼」をREPORTさせていただきました。東大路通東一条通の交差点(東山東一条)を東へ200mほど行った吉田神社の大鳥居横にお店があります。京阪「出町柳駅」から徒歩15分程度、市バスなら「京大正門前」バス停から徒歩3分程度の場所ということで、吉田神社の参拝がてらにでも立ち寄られてみてはいかがでしょうか。ちなみに秋季限定ランチ2種類は11月16日まで1日各10食限定での提供ですので、日時・時刻ともなるべく早めに訪問されるのが確実ですよ。

[2019年11月2日訪問]

京都天ぷら かふう
●住所…京都市左京区吉田二本松町54-7(Google マップ
●TEL…075-761-9060
●定休日…日曜日および月曜日
●備考①…秋季限定ランチ「松茸と秋鱧の天丼」および「松茸うどんと小天丼セットは1日各10食限定・11月16日(土)まで提供予定
●備考②…禁煙
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