心遣いもうれしいJR京都駅エリアの洋食店

洋食編
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洋食の店 かえで

洋食店や定食店の店頭から“カキフライはじめました”のノボリや告知が登場すると、本格的な冬の到来を感じます。管理人はあまたあるカキ料理のなかでもカキフライが一番好き。もちろん「生ガキ」や「焼きガキ」、「カキ鍋」、「カキご飯」などもおいしいとは思うものの、生にせよ焼くにせよ煮るにせよ、管理人にとってはカキ独特の磯くささがちょっと鼻につく。一方、揚げると磯くささは完全に消失するのではなく、ちょうどいい塩梅で抜けてカキの風味も楽しむことができます。“カキの天ぷらはどうか”という意見も当然あるかとは思いますが、天ぷらは少し上品な感じでパンチ不足な気がしないでもありません。結果、やっぱりカキフライ。管理人はカキフライに関しては自作派なのですが年齢のせいでしょうか、一人暮らしだと作るのが面倒になってきました。スーパーで販売されている加熱用のカキを眺めていても、晩秋から年内ぐらいまでは身も小粒でカキフライを作る気力がわいてきません。でもカキフライを食べたい。そこで今回は、気になっていた洋食店でカキフライをいただこうと、JR「京都駅」近くまで原付を走らせました。

七条通河原町通の交差点(七条河原町)を東へ170mほど行き、須原通を南へ300mほど行ったところにある「洋食の店 かえで」。京都市内の洋食店を行き倒している管理人にとって今回が初訪問となるお店です。以前からお店の前を通っていて存在自体は知っていたものの、こちらは土・日・祝日が定休日のため、これまでは伺うことができませんでした。ネットで検索しても詳しく紹介されているサイトはあまりなく、ちょっと不安がないワケではなかったのですが、管理人の“飲食店センサー”は確実に高い反応を示しています。お金儲けや恋愛、仕事などあらゆるセンサーがぶっ壊れている管理人ではありますが、飲食店を探すスキルだけは自信があるのです。せっかく平日にブラブラできる身分(無職)を手に入れたのですから、これはぜひ伺わなければ!と13:40に店内へ入ってみました。

2名テーブル席とカウンター席で構成されている店内は、街の定食店のような気軽に利用できる雰囲気。お一人様でも安心です。洋食店としては珍しく、オカアサンとオネエサンの女性お二人で切り盛りされていました。お昼の営業時間は11:30〜14時で、営業終了時刻ギリギリだったこともあり、お客さんは常連らしきオバサマのお一人だけ。その分、落ち着いて食事できそうと期待しながら、店内に掲出されているメニューを確認してみます。

ほぼ定食と単品が用意されている洋食メニューとなっていて、「カキフライ」の定食は¥1,200で単品は¥900と、定食店レベルの手頃な価格設定となっています。ただ、初めて訪問する洋食店ですから、お店の実力もしっかりと味わいたい。「カキフライ」なんておいしいに決まっているので、ここは洋食の超王道メニューである「ハンバーグ」も試してみたいと思い、「ハンバーグ定食」¥1,100と「カキフライ」単品に決めました。合計¥2,000とちょっと欲張ってしまいましたが、まぁヨシとしましょう。人間なんて明日死ぬかも知れないワケですから、多少の贅沢はもう気にしません。ちなみに注文後、メイン料理2品が付けられる「コンビ」定食¥1,400・単品¥1,100の存在に気づいてしまいました。イヤ、悔しくありませんとも。ハンバーグもカキフライも存分に食べられて、むしろラッキー♪と、ムリヤリ自分を励ましながら「ハンバーグ定食」と「カキフライ単品」を心待ちにします。

「ハンバーグ定食」が到着。お店のオネエサンが“本当はハンバーグ1つなんですけど、ちょっと小ぶりだったので2つにしました”とおっしゃられました。“あぁ…またまた管理人の体型から大食いだと思われて気をつかっていただいたんだろうなぁ…”と申し訳なく思いつつ、オネエサンのやさしさに感謝してありがたくいただきます。そういえば先ほどからペタペタした音が厨房のオネエサンから聞こえていたのですが、どうやらハンバーグのタネを作られていたようです。オカアサンと少しお話をする機会があったのですが、9年ほど前に開業されたこちらの経営者がオカアサンで、娘さんであるオネエサンが後継者とのこと。経営者の高齢化が進む洋食店でも、こちらのように事業継承がスムーズにできているお店は安泰でしょう。女性らしいきめ細かな対応ができるのもポイントです。お客さんはほとんど地元の常連さんとのことで、常連客が多い飲食店は味やサービス面で高い水準を維持していることが多く、管理人のようなイチゲン客にもあたたかく接していただけ、オネエサンにほれそうになりながらハンバーグをいただきます。

合い挽き肉の肉々しい旨みたっぷりのハンバーグです。ツナギの割合は少なめで、肉のおいしさや風味がダイレクトに感じられます。そしてデミグラスソースも濃厚な昭和スタイル。ただ、苦味はまったく感じられないタイプのデミグラスソースで、苦いのが得意でない人でも安心して食べられます。千切りキャベツやゴボウサラダもたっぷりで、野菜もしっかり摂れる有能な一皿ではないでしょうか。真面目に作られたハンバーグやデミグラスソースなどをいただき、こちらのお店の味を存分に堪能できました。

そして「カキフライ単品」です。この時期としてはスーパーなどではなかなかお目にかかれない大ぶりなカキが5粒。添えられているタルタルソースの量も完璧です。タルタルソースをたっぷりとつけていただくと、海のミルクと呼ばれるカキのおいしさをしっかりと味わえます。管理人にとっては今シーズン初のカキフライでしたが、やはり注文してヨカッタ。これまで京都市内の飲食店を700軒近く訪問していますが、まだまだ未訪問のおいしいお店はたくさんあると改めて感じることができました。すべて完食してお会計をする際、オネエサンから“「エビフライ」も人気ですので、また来てください”と告げられましたので、オネエサン「エビフライ」目当てに訪問しようと思います。こちらはJR「京都駅」の烏丸中央口から徒歩7分、京阪「七条駅」から徒歩6分程度と、アクセスも便利なお店です。メディアなどにほとんど紹介されていない穴場な洋食店ですので、洋食好きなら一度試してみられてはいかがでしょうか。

[2021年11月11日訪問]

洋食の店 かえで
●住所…京都市下京区下之町1-1(Google マップ
●TEL…075-351-5115
●定休日…土曜日・日曜日・祝日
●備考…喫煙可
●ホームページ…なし
※詳しくは食べログ「洋食の店 かえで」をご確認ください。

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