定食なども充実している昭和のレトロ喫茶店

喫茶店・カフェ編
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喫茶タクト

多くの人から共感されると安心する反面、自分の意見や感想が少数派でほとんどの人から賛同を得られない場合はちょっとヘコみます。例えば、男性の管理人は恋人にしたい、結婚したい女性芸能人を尋ねられ答えたとき、これまで男性・女性を問わず理解されたことがほぼほぼありません。無名の芸能人ならともかく、テレビ番組などでも頻繁に出演されている有名芸能人で人気はあるハズなのに、なぜか思いっきり否定されます。若い頃からあまりにも賛同を得られないため、いつの頃からか石原さとみさんや新垣結衣さんなど、誰もが納得の女性芸能人を答えるようになってしまいました。自分の心を偽って。もちろん石原さとみさんや新垣結衣さんはとても美しいと思いますし、老若男女を問わず高い人気なのも十分理解はしています。が、個人的に恋愛の対象ではないのですね。言い方に語弊はありますが、あくまで観賞用であり、生活をともにするなどは想像がつかない。50歳の独身オッサンがキモい発言を連発していますが、人からあまり理解してもらえない趣味や嗜好、性癖などは誰にでもあると思うのです。食癖もそう。“好きな食べ物は?”と質問される“焼肉です”と答えて不毛な議論を避けることが多いものの、実際は焼肉店へ出かけることは多くありません。ひとりでの外食では特に少なく、理由はひとりで焼いて食べてまた焼いて…の繰り返しが面倒だからです。焼肉自体は好物ですが、タレ焼きの肉は飽きるのが早いこともあるでしょうか。カルビであれロースであれハラミであれ、食べ進むにつれ同じような味に感じてしまい、すぐビビンバなどが恋しくなって焼肉を堪能できたか疑問を残しつつ、それなりの金額を支払って店を出るハメになってしまいがち。しかし「焼肉定食」は違います。「焼肉定食」とは、すでに焼かれたタレ付き牛肉とサラダが同じ皿に乗せられ、ライスと味噌汁などが付く定食メニューで、実は管理人は昔から飲食店で「焼肉定食」を見つけると必ず注文してしまうぐらい大好き。真の焼肉好きからはまったく理解してもらえませんが、偽の焼肉好きと呼ばれても一向に構いません。特に喫茶店の「焼肉定食」は格別で、喫茶店ではハンバーグ定食やカレーライス、サンドイッチなどを抑えて人生で一番食べてきたメニューと言えるでしょう。そこで今回は、今まで誰からも共感を得られたことがないものの、まだ見ぬ同好の士にだけ喜んでいただければという思いで喫茶店の「焼肉定食」をREPORTしてみました。

葛野大路通九条通の交差点(葛野大路九条)の葛野大路通沿いを北へ480mほど行ったところにある「喫茶タクト」。創業は1974年(昭和49年)と昭和の喫茶店で、JR「西大路駅」から徒歩12分程度の場所にあります。駐車場が広いのも特徴となっていて、地元の人だけでなくドライバーにも重宝されるお店です。また、向かいには自動車用バッテリーなどで国内シェアNo.1を誇る大企業・GSユアサの本社があるためGSユアサの社員や関係者も多く訪れ、ランチ時などはかなり混み合います。8時〜18時までの通し営業で遅めのランチでも大丈夫。時刻はランチタイムも落ち着いた13:50、早速店内へ入ってみましょう。

13:50に入店した段階ではお客さんがかなり多かったため、会計をする14:40ぐらいのタイミングで撮影しています。昭和の喫茶店にありがちな重厚な雰囲気を残しつつ、数年前に改装されたこともあり清潔感漂う広々とした店内。こちらは喫煙可とこれまた昭和の喫茶店であり、愛煙家にとってはありがたいお店ではないでしょうか。12時〜13時にランチを食べ損ねたお一人様のビジネスパーソンが多く利用されていました。ランチタイムをはずせばお一人様でも4名テーブル席を気兼ねなく利用でき、ゆったりとランチや喫茶を楽しむことができます。では早速、メニューを確認してみましょう。

典型的な“フードメニューも充実している喫茶店”で、「カツカレー」¥920などは思った以上のデカ盛りとなっており、若い男性ビジネスパーソンには一番人気かも知れません。そして意外と女性のお一人様も少なくなく、日替わり「タクト定食」¥850といった定食メニューやサンドイッチなどのパンメニューも人気です。昭和の喫茶店の王道メニューである「ナポリタンスパゲティ」¥780や「ミートスパゲティ」¥800にも興味をそそられますが、今回は「焼肉定食」¥980と決めています。フードメニュー各種にはコーヒーか紅茶が付く「ドリンクセット」がプラス¥150ですので、「焼肉定食」と食後に「アイスコーヒー」を注文してみました。

「焼肉定食」が到着。これこそ管理人が常に恋い焦がれている(大袈裟)喫茶店の「焼肉定食」の完全版です。焼肉のタレで味付けされた牛薄切り肉と野菜サラダ、マカロニサラダが付いたプレートに、味噌汁、ライス、漬物のラインナップ。野菜サラダには謎のオレンジ色のドレッシングがかかっているのも昭和の喫茶店らしく好感が持てます。このオレンジ色のドレッシング、今でこそネット通販や一部スーパーなどで購入できますが、昔は喫茶店や定食店以外で見ることができませんでした。洋食店でオレンジ色のドレッシングと言えばニンジンベースのドレッシングですが、喫茶店や定食店ではほとんどがフレンチドレッシングでしょう。“フレンチドレッシングって白色じゃなかった?”と疑問に思われた人はスルドイ!このオレンジ色のフレンチドレッシングは通常の白いフレンチドレッシングにトマトケチャップを入れた業務用の「キユーピー フレンチドレッシング(赤)」。基本、業務用ですので自宅の食卓では見かけないワケです。飲食店では彩りも重視されるため、喫茶店などでは白いフレンチドレッシングよりもオレンジ色が鮮やかなフレンチドレッシングを好まれる傾向にあります。マカロニサラダにもミックスベジタブルが加えられていて、これも喫茶店らしい一品。ではメインの焼肉をいただきましょう。

薄切り牛肉に焼肉のタレでしっかりと味付けされていて、ご飯が何杯でもイケます。焼肉店の焼肉とは異なり、ペラペラの薄い牛切り落とし肉が使われ、薄切りのタマネギと組み合わせていておいしい。真の焼肉好きからまったく理解してもらえないのは重々承知しています。しかし、管理人的にはこれぐらいのボリューム感がちょうどいい。ブ厚くカットされたカルビやハラミの焼肉ももちろんおいしいのですが、ライスのお供ならこの薄切り牛肉の焼肉なのです。“こんなの自宅で簡単に作れるよね?”という人もいらっしゃるでしょうが、そんなに簡単なハナシではありません。管理人はよく自宅で“喫茶店の焼肉”をめざして牛肉炒めを作るのですが、いつも何かが違う。タレの種類なのか、それとも牛肉の部位なのかはわからないものの、“喫茶店の焼肉”の味を再現できません。牛肉の部位も“喫茶店の焼肉”は脂と肉のバランスが絶妙で、スーパーや精肉店で購入する薄切り牛肉とは微妙に違うような気がするのです。最も可能性が高そう牛肉は、アメリカ産の牛バラ肉(ショートプレート)では?と睨んでいるものの、ほぼネット通販限定商品で最低でも1kg単位でしか購入できず、ひとり暮らしのオッサンではつい二の足を踏んでしまいます。もしご家族がいらっしゃる“喫茶店の焼肉”愛好家という奇特な方が自宅で再現したい場合は、アメリカ産の牛バラ肉(ショートプレート)で試してみてください。ただ、仮に牛肉の部位問題が解決したところでタレ問題がまだ残っており、管理人はタレの特定もできていませんので、これからも焼肉定食を提供している喫茶店などで満足して一生を終えることでしょう。

喫茶店ですので食後のコーヒーもゆったりと楽しめます。最近、京都市内でも春とは思えないような暑い日が続き、アイスコーヒーを飲んでしまいました。つい先日まで暖房を入れていたのに、もう冷房を入れてしまうほどの暑さ。この気温変動はひょっとして電力会社の策略では?と陰謀説まで疑ってしまいます。陰謀説はともかく、寒暖差が激しく体調を崩しやすい気候ですので、さまざまな事柄で多数派の人も少数派の人も喫茶店ランチでゆっくりとした時間を過ごしいただき、気持ちをリフレッシュされてはいかがでしょうか。

[2022年4月11日訪問]

喫茶タクト
●住所…京都市南区吉祥院新田壱ノ段町2(Google マップ
●TEL…075-311-7500
●定休日…土曜日・日曜日および祝日
●備考…喫煙可
●ホームページ…なし
※詳しくは食べログ「タクト」でご確認ください。

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