丁寧な仕事ぶりが光る上鳥羽のカジュアル洋食店

洋食編

2023.03.062023.03.08

遊食HOUSEやまもと

先日REPORTした京都市内唯一？のテリヤキ専門店「てりやき屋」へ訪問した際、実は近くにカジュアル洋食店があったことを思い出しました。この周辺は、基本的には物流倉庫や工場などが立ち並ぶビジネス街で、ビジネス街の割りに飲食店が比較的少ない地域です。かなり以前に伺ったことはあるものの、どれぐらい前だったのかまったく覚えてなく、「てりやき屋」に向かう際にまるで前世の記憶のように思い出してしまいました。これもひとえに管理人の記憶力のなさが原因で、思えば“またいずれREPORTしますね〜”とか“今度は冷やし中華を食べに訪問しますね〜”とか書いておきながら、実際にはちっとも続編をREPORTしていないケースが多すぎです。気づいたらすぐ訪問する、忘れないうちに訪問する、ことを徹底しようと考えを改めました。そこで今回は「てりやき屋」近くのカジュアル洋食店をREPORTすることにしましょう。

大宮通と久世橋通の交差点（久世橋通大宮）を北へ180mほど行ったところにあるカジュアル洋食店「遊食HOUSEやまもと（ゆうしょくはうすやまもと）」。こちらもそこそこ古いお店で、店頭には3台の車が停められる駐車場があり、ドライブがてらなどでも利用しやすいと思います。近鉄「上鳥羽口駅」から徒歩9分ほどと公共交通機関の利用でもそれほど不便ではありません。街の洋食店兼喫茶店で、現在の営業時間は11：30〜ラストオーダー14時の昼のみの営業となっています。また、平日の月曜日〜金曜日までは喫煙可。土曜日のみ禁煙ですので、タバコが苦手な人は土曜日の訪問がオススメでしょう。平日は特に近隣ビジネスパーソンの憩いの場として混雑するお店です。時刻はラストオーダーギリギリの13：45、早速店内へ入ってみましょう。

1軒家レストランらしい広めの店内です。カウンター席や2名テーブル席もあり、お一人様でも利用しやすい雰囲気でしょう。遅めの時刻にも関わらず、半数程度の席でお客さんが利用されていました。おそらく近くでお勤めであろう女性のお一人様もいらっしゃいましたので、男女関係なく入りやすいと感じます。ではメニューを確認してみましょう。

メニュー数はさほど多くはありませんがバリエーションに富んでいて、価格もほとんどが¥1,000代前半と、比較的リーズナブルではないでしょうか。今回訪問するにあたり、以前いただいた「牛ロースのステーキ重（味噌汁付）」¥1,280に決めていたのですが、「おすすめランチ（ごはん・味噌汁付）」¥1,180の本日のメニューが、「白身魚フライ」と「チキンソテーはちみつレモンソース」であることが判明。“はちみつレモンソース？”に興味津々となってしまいました。しかも管理人は「白身魚フライ」も好物なのです。そこで予定を変更し、「おすすめランチ（ごはん・味噌汁付）」と「ランチのアフターコーヒーホット」¥150に決めました。ちなみに本日の「日替わりランチ（ごはん・味噌汁付）」¥830は「チキンカツデミソース」で、こちらにも誘惑されたものの「白身魚フライ」の魅力には勝てません。「日替わりランチ（ごはん・味噌汁付）」なら食後のホットコーヒーを付けても¥1,000未満、アイスコーヒーなら¥1,010と、かなりお値打ちでしょう。

「おすすめランチ（ごはん・味噌汁付）」が到着。たっぷりの「白身魚フライ」に、これまた大きめな「チキンソテーはちみつレモンソース」がボリューム満点です。付け合せはキャベツの千切りとマカロニサラダ、ニンジングラッセ、モヤシとホウレン草のナムル風と丁寧に仕事されています。毎日でも通いたくなる、こちらの近くにお勤めの人がうらやましいランチメニューです。赤だしをすすり、まずは「白身魚フライ」からいただきましょう。

肉厚で大きめのフライが2つも！しかもタルタルソースもたっぷりなのがうれしい。アツアツ揚げたての「白身魚フライ」は、身はフワフワで魚の味も濃く、タルタルソースとの相性も抜群です。こちらの「白身魚フライ」は一般的な飲食店のものと比べても明らかにおいしい。白身魚はおそらくタラではないと思うのですが、白身魚フライ好きの管理人でも、ここまでのクオリティのものはほとんどお目にかかれないと感じました。もちろん素材の良さだけでなく、揚げ加減も完璧。コロモのサクサク感と身のフワフワ感が食感のコントラストとなっていて、白身魚フライ好きならぜひお試しいただきたい逸品です。

ボリューム満点のチキンソテーも皮目がパリッとソテーされていて、素晴らしい仕上がりです。そして“はちみつレモンソース”は甘さ控えめながら爽やかなレモンソースとなっていて、鶏モモ肉の濃厚さとベストマッチ。火のとおり具合も申し分ありません。まるでイタリアンのような、上品ながら満足度の高いおいしさです。洋食や西洋料理の酸味系ソースは個人的にはあまり好きではないものの、こちらのソースは酸っぱいではなく爽やかさが際立っていて、とてもおいしく感じました。デミグラスソースやテリヤキソースなどと比べて鶏モモ肉の旨味がクッキリと強調されています。チキンソテーには最も合うソースではないか、と感心しました。