古くから人気のジャガイモも旨い百万遍の喫茶店

喫茶店・カフェ編
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クラークハウス

秋も深まり、気温差が激しい時期。皆様お風邪などをお召しになられて体調を崩されていないか心配しております。“誰が心配してんねん!”の関西ツッコミが聞こえてきそうですが、寒くなると根菜類もおいしい季節となりました。ダイコンやカブをはじめ、スーパーなどでも値下がりしているのがイモ類。特にジャガイモは北海道産などが多く出回っています。ジャガイモはサトイモと並んで料理には頻繁に使われるイモであり、肉ジャガやカレーライス、シチューなどは不動のレギュラーメンバーとしてご家庭でもよく利用されているのではないでしょうか。管理人的にはポテトサラダもはずせないものの、自宅で作るかと問われれば答えはNO。メンドクサ過ぎです。以前、主婦だか若い女性だかが市販のポテトサラダを購入しようとしていると、通りがかったミドル?シニア?男性が“ポテトサラダぐらい自分で作れ”的なことを言った言わないで話題になっていましたが、そのハナシを聞いて“あぁ…その男性は自分でポテトサラダを作ったことがないんだな”という残念な感想しかありませんでした。一般的なジャガイモ料理なら皮をむいて(仕上がりで皮をむく場合もあります)茹でるか蒸す、または焼くの1工程ですが、ポテトサラダの場合は茹でるか蒸した後、さらに潰して他の食材や調味料とあえる、の2工程が必要。もうこの2工程目がイヤ。管理人は1工程目でチカラ尽きてしまい、じゃがバターなどで食べるため、ポテトサラダは市販品を買うもの、という感覚です。そしてポテトサラダを上回る高難度な定番料理がコロッケではないでしょうか。コロッケには大きく分けて2種類あり、1つは当ブログでもさまざまな飲食店でREPORTしているクリームコロッケ。そしてもう1つは、おそらくこちらがメジャーであろうポテトコロッケです。惣菜店やスーパーなどの惣菜コーナー、弁当店、定食店・食堂など、どこでも提供されているコロッケの代表格がポテトコロッケと言えるでしょう。…実は当ブログでさんざんクリームコロッケをREPORTしているのに、ポテトコロッケはREPORTしたことがありません。管理人がクリームコロッケ大好きオジサンだから、ではありません。ポテトコロッケももちろんおいしいとは思うものの、個人的にポテトコロッケはオカズではなくオヤツ感覚なのです。学生時代に近所の精肉店で販売されていた揚げたてのポテトコロッケを買い食いしていた感じ。ご飯のオカズではなく、あくまでイメージですがポテトチップスに近いように思います。そして何より、自作が面倒なのもオカズとして認識していない理由かも知れません。ジャガイモの皮をむいて茹でるなり蒸すなりしてから潰して、別に炒めたミンチ肉やタマネギ、調味料などと混ぜあわせて好みの大きさに成形し、小麦粉→溶き卵→パン粉の順でコロモを付けて、やっとこさ揚げの工程に進める、良く考えれば相当にメンドーな料理なのです。そして数々の苦難を経て作り終えたところで個人的にはオヤツ扱いですから、そんなもん誰が作るか!というのが正直なところ。さらにさらに、洋食店などでポテトコロッケを提供しているお店は意外と少ないのもこれまでREPORTしていなかった理由でしょう。ただ、ある意味でジャガイモの真価を味わえるのもポテトコロッケ、ではあります。今回は自分では絶対に作りたくないポテトコロッケを求めて、百万遍にある昔ながらの喫茶店へ向かいました。

東大路通今出川通の交差点(百万遍)を南へ400mほど行き、東一条通の交差点(東山東一条)を西へ40mほど行ったところにある喫茶店「クラークハウス」。管理人が高校生ぐらいのときにはすでに営業されていて、ホームページでは1984年(昭和59年)開業と記載されていましたので、立派な?昭和の喫茶店です。こちらは昭和の喫茶店らしからぬオシャレさで、開業当初はスタイリッシュな喫茶店だな〜と感じていたため、良く覚えていました。京都大学に近いこともありお客さんは学生も多く、地元の人にも頻繁に利用されている地元密着型の喫茶店でしょう。京阪「出町柳駅」から徒歩10分程度と交通アクセスも不便ではなく、店舗東側には自転車やバイクを数台、車を1台停められる駐車場があり、利用しやすいお店ではないでしょうか。営業時間は7:30〜18:30の通し営業で、朝食に利用されている人も少なくありません。メニューについてはホームページをご確認ください。ランチメニューは11:30?〜14:30まで提供されていて、今回お目当てのポテトコロッケもランチでしかいただけないのでご注意ください。ちなみに管理人は勘違いをして前週、15時に訪問してポテトコロッケをいただけませんでした。が、そもそも喫茶店でサンドイッチもおいしい。そこでポテトコロッケをREPORTした後、オマケでサンドイッチもREPORTいたします。時刻は13:45、早速店内へ入ってみましょう。

店内写真は前週に撮影したものも混在しています。意外と(失礼)広い店内で、32席あるそうです。訪問時も学生と思われる若い男女からミドル、シニア世代まで、さまざまな年代層のお客さんが食事や喫茶、スイーツなどを楽しまれていました。京都の情報誌などメディアではあまり見かけないお店ですが、40年近い歴史がある地元に親しまれている名店です。ではメニューを確認してみます。

ランチメニューは4種類。ちなみに月曜日〜金曜日には「週替りランチ」(¥900・ドリンクセット¥1,100)も売り切れ次第終了ではあるものの提供されていてオススメです。「肉じゃが」(¥850・ドリンクセット¥1,050)や「ポークカツ」(¥950・ドリンクセット¥1,150)も魅力ですが、今回はポテトコロッケ。そこで店名を冠されている「クラークコロッケ」(¥850・ドリンクセット¥1,050)のドリンクセットを注文しました。

「クラークコロッケ」が到着。店名の「クラークハウス」の由来が明治時代に「札幌農学校(現:北海道大学)」の初代教頭として日本の農業教育の発展を導いたクラーク博士(ウィリアム・スミス・クラーク)なのかどうかは知りませんが、こちらの「クラークコロッケ」や「肉じゃが」などは北海道産のジャガイモを使用されているそうです。ジャガイモの特徴はやはりホクホクとした食感でしょう。“ホクホク”って何か良い言い方ですよね。京都から見て北海道は北北東(ホクホクトー)の位置にあるため、ジャガイモの食感はホクホクと表現されています、と民明書房レベルの嘘を吐いたところで、早速「クラークコロッケ」をいただきましょう。

ジャガイモが滑らかでおいしい。タマネギやミンチ肉も入っているのでしょうが、ほぼほぼジャガイモをしっかりと満喫できる味わいです。おそらくトンカツソースとケチャップ、マヨネーズなどが混ぜられているであろうブラウンソースとの相性も抜群。まさにホクホクとして旨味や甘み、そして北海道の大地の味を楽しめる、王道ながら飽きのこないおいしさです。ポテトコロッケ好きなら間違いなく食べるべき味だと感じました。このコロッケ2個で十分お腹いっぱいになるボリュームも満足できます。ご飯のオカズとして少し物足りないと思われる人は、各テーブルにウスターソースが完備されていますので、お好みで使われると良いでしょう。もちろん飲む人ならビールのお供としても最強クラスのコロッケです。

前の週に伺った際、いただいた「カツサンド」(ドリンクセット¥1,200・単品¥950)です。こちらは喫茶店ですのでサンドイッチやトースト、スイーツも充実しています。中でもこちらの「カツサンド」はトーストではなく生食パンでサンドされたタイプ。個人的にカツサンドはトーストの方が好みなのですが、こちらの「カツサンド」は別なのです。ではいただきます。

適度な脂身が入ったボリューム満点のカツにフワフワの小麦の風味も感じられる生食パン、そしてレタスやキュウリ、トマトなどの野菜とのコンビネーションが絶妙な味わいです。カツサンドでトーストの方が好みなのは、パンチあるカツには香ばしいトーストの方が受け止めるチカラがあると感じるからですが、こちらの「カツサンド」は、パンチはあるもののアッサリ感もあるカツなため、生食パンと新鮮な野菜と合わせてちょうど良い塩梅になっているのでしょう。カツサンドなのにパクパクといくらでも食べられる一般的なカツサンドにはない軽さがあります。とは言え、完食するとお腹いっぱいになりますので、小腹がすいたぐらいでは食べてはいけない「カツサンド」です。ランチメニューもサンドインチ各種も食事として十分満足できるお店です。コーヒーなども当たり前ですが本格的ですので、喫茶使いとしても気軽に使えるでしょう。百万遍近辺でランチなどをお考えのときは、ぜひこちらも試してみられてはいかがでしょうか。ジャガイモ好きには特にオススメですよ。

[2023年10月28日 訪問]

クラークハウス
●住所…京都市左京区吉田牛ノ宮町3-4(Google マップ
●TEL…075-751-7131
●定休日…日曜日および祝日
●備考…禁煙
ホームページ/Instagram

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