70年の歴史をもつ京都最古のビアホール

洋食編
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ビアホール ミュンヘン

夏の風物詩としてニュースにも取り上げられるビアガーデン。デパートやホテルなどの屋上で開催されることが多く、夜空を見ながら夜風を浴びての飲食は高い人気を誇っています。基本的にはビール好きが集まる場なのですが、実際には家族連れやグループなどで飲まない人も混ざって楽しんでいるようです。一方、通年営業しているビアホールはグッと大人なイメージとなります。ビアガーデンの喧騒とはまったく異なる落ち着いた雰囲気であり、料理もビアガーデンに比べるとかなり本格的なものが提供される傾向にあることが多いと言えるでしょう。ただ、飲まないお一人様には少しハードルが高いかも知れません。そこで今回は、管理人が昔ランチでよく利用していたビアホールを夜にひとりで訪問してみました。

河原町通四条通の交差点(四条河原町)から徒歩すぐのところにある「ビアホール ミュンヘン」。戦後すぐに営業を開始され、70年以上の歴史を誇る京都で最も古いビアホールです。管理人がまだ飲酒していた学生(ハタチを過ぎてから)の頃からたまに訪れていたお店で、お酒を飲まなくなってからもランチにお一人様でよく伺っていました。“ランチにビアホール?”と不思議に思われるかも知れませんが、馴染みがあって入りやすかったことに加え、価格の割に本格的な洋食をいただけるからです。夜のラストオーダーは22:30と夜遅くでも洋食を食べられることもあり、これなら仕事帰りでも余裕で行けるのでは?と以前より狙っていました。時刻は21:30、おそらく年代物のビアマグなどを横目に見ながら、早速店内へ入ってみましょう。

さすがに平日水曜日の夜はそんなに混んでいません。2名テーブル席も多く、お一人様も意外といらっしゃって安心できます。問題は夜に飲まないお一人様でも利用して大丈夫なのか?ということですが、お店からは特に指定されていないものの、やはりソフトドリンクであってもワンドリンクは注文した方がいいでしょう。管理人の場合はノンアルコールビール(アサヒドライゼロ)で問題ないものの一般的なソフトドリンクも13種類以上用意されていますので、飲まない方も何か注文するのが大人のマナーだと思います。この重厚かつクラシカルな雰囲気でゆったりと飲食できる訳ですから、席料代わりと考えればいいのではないでしょうか。

入店後すぐに持ってきていただけるポップコーンはサービスのようです。各種ビールを飲みながらが前提のお店ですので、ビールやアルコール類を飲める方にとってはありがたいサービスでしょう。管理人もノンアルコールビールを片手にボリボリとつまみながらメニューを熟読します。実は…メニューがインド料理店並のブ厚さでしかも大判だったため、おすすめメニューのみを撮影しました。グランドメニューについてはホームページのコチラからご確認ください。

冬期メニューのカキ料理各種に心が揺さぶられます。が、今回はお一人様での訪問です。アラカルトでテキトーに注文してしまうと、まず食べきれない量の皿がテーブルに並びます。そこで助かるのがセットメニュー。洋食7種類あるセットメニューの中から、「ミュンヘン」の看板セットメニューでもある「ミュンヘン特製盛合せセット(ハンバーグ・海老フライ・若鶏の唐揚香味ソース)」¥1,770を注文してみました。

まずはコーンポタージュスープが到着します。ビアホールと言いながら完全に食事目的のお客さん用メニューです。なぜならビールをカパカパ飲む人にとってコーンポタージュスープは不要以外の何モノでもないから。そこは70年以上の歴史をもつ老舗店だけあって、スープを提供している段階でお店もある程度わかっているハズです。そして食事目的であれば、スープはうれしい。特にコーンポタージュスープは昔の洋食らしい贅沢な味わいを楽しめ最高です。これがミネストローネだったら洋食気分も台無しではないでしょうか。洋食の汁モノと言えば赤だしかポタージュ、どこまでいってもコンソメでギリ容認レベルでしょう。

さて、いよいよ「ミュンヘン特製盛合せセット」の到着です。ご覧ください、このゴージャスなセットを。もはやビアホールではなく老舗洋食店の風格と気品に満ちあふれています。中サイズのエビフライ2尾にタルタルソースもたっぷり。早速エビフライにかぶりつくと、これはもう間違いのないおいしさです。エビの甘みにタルタルソースのコクと酸味が加わって、ビールでもご飯でもよく合います。ちなみにセットメニューはご飯かパンを選べますので、ビールメインで注文される方はパンをチョイスしてもいいでしょう。

そしてビアホールの人気ナンバーワンメニューでもある若鶏の唐揚香味ソース。青ネギがたっぷりとかかり、唐揚げにはオニオンスライスが敷かれています。味わいはまさかの油淋鶏風。洋食店で油淋鶏はまずお目にかかれませんが、ビアホールならOK。カリッと強めに揚げられた若鶏のモモ肉の濃厚な旨味と中華風ソース、青ネギやオニオンスライスの薬味の味がおいしい一品です。これもビール・ご飯とも進むのは当然ですね。

ハンバーグももちろん本格派。さすがは昭和の頃から他の洋食店とシノギを削ってきただけのことはある重厚な味わいです。しかも特筆すべきはデミグラスソース。このしっかりとした強い味わいは本格洋食店に一歩も引けを取っていません。いや、京都の洋食店でこのデミグラスソースに匹敵する店舗がいくつあるかを考えると不安になるレベルと言っても過言ではないでしょう。洋食各店で本場のフレンチやイタリアンの影響を受けた結果、軽めのソースが主流となってしまった現在、ことデミグラスソースに関しては昭和生まれのお店に一日の長があると言わずを得ないところに一抹のさびしさを感じてしまいました。

さすがは京都イチの繁華街四条河原町で長年営業されてきた確かなお店だけのことはある味と雰囲気でした。若者が多い立地にもかかわらず、ミドルやシニアといったオールドファンからもいまだに愛され続けています。しかも¥1,000台から本格的な洋食をいただけるリーズナブルさも魅力です。観光や商用でも四条河原町近辺に足を運ばれる機会は多いと思いますので、昼でも夜でも手軽に贅沢な時間も味わえる「ミュンヘン」まで、ぜひお立ち寄りください。

[2019年11月20日訪問]

ビアホール ミュンヘン
●住所…京都市中京区米屋町386(Google マップ
●TEL…075-221-3917
●定休日…年中無休
●備考…喫煙可
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