「餃子の王将」から独立された鞍馬口の中華店

中華編
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大雄燕

地下鉄「鞍馬口駅」周辺の鞍馬口エリアは、京都御所京都五山第二位の古刹・相国寺同志社大学今出川キャンパスがあるなど、さまざまな時代で歴史の舞台となりました。中でも有名なのが、明治維新へとつながる薩長同盟が締結された近衛家別邸(御花畑御屋敷)でしょう。

薩長同盟は幕末に薩摩藩(島津家)と長州藩(毛利家)が結んだ同盟のことで、この薩長同盟が原動力となり江戸幕府は倒れ、明治時代という近代日本が開かれました。…管理人は日本史好きではあるのですが、多くの人に人気の幕末には興味がなく、地元近くに住む京都人ならではの情報をお伝えできません。坂本龍馬西郷どんがこの辺りをウロウロしていた”ぐらいにしか感じておらず、幕末を愛する人々から天誅を下されても仕方なしと思っています。そんな歴史に彩られた鞍馬口エリアは古くからの街であり、地元密着型ながら学生も多く、気軽に利用できる飲食店が多いのも特徴。京都では最強の中華チェーンである「餃子の王将 鞍馬口店」も1979年(昭和54年)から多くの地元民や学生に愛されてきました。そして2021年(令和3年)11月に営業を終了、その跡地で翌12月から新たに開業された大衆中華料理店があります。

烏丸通北大路通の交差点(烏丸北大路)を南へ640mほど行き、鞍馬口通を西へ90m、室町通を南へ50mほど行ったところにある大衆中華料理店「大雄燕(だいゆうえん)」。ネット情報のため裏取りはできていないものの、「餃子の王将 鞍馬口店」の店長およびご子息が独立されたお店だそうです。「餃子の王将」はチェーン店でありながら各店舗ごとの裁量が大きく、本社から指示されるメニューに加え、店舗独自のメニューも提供しています。「餃子の王将 鞍馬口店」では名物として知られていた二郎系メガ盛りオリジナルラーメンである「鞍馬口そば」¥850や京都市内のさまざまな大学名が付けられたセットメニュー各種は、こちらでも健在。管理人は「大雄燕」となって初めての訪問ではあるものの、厨房設備などもほぼ居抜きであるため、「餃子の王将 鞍馬口店」の味を受け継がれているのでしょう。「餃子の王将」各店舗ではこちらのように独立されたお店を何軒か知っています。また、「餃子の王将」各店舗同様の通し営業(11時〜22時)で、時間の気にせずランチをいただけるありがたいお店です。時刻は15時、遅めのランチとして店内へ入ってみましょう。

入口手前に4名テーブル席1席がある以外はすべてカウンター席。店内の雰囲気も「餃子の王将」らしく、誰でも手軽に利用できます。メニューは壁面に掲出されているスタイルとなっていてメニュー表はあったものの、すべてのメニューを網羅されているものではありませんでした、店舗状況からすべてのメニューを撮影するのは難しいため、ごく一部とはなりますが単品メニューだけでもご覧ください。

「餃子の王将 鞍馬口店」時代と少しメニュー構成は変わっていますが、大きくは変化していません。味については“ほぼ一緒”“ちょっと変わった”と人によって意見は異なるものの、これは「餃子の王将 鞍馬口店」とこちらの両方のヘビィユーザーでないと判断できないでしょうが、おそらくお店の成り立ちから考えると、現在の「餃子の王将」各店舗よりは昔の餃子の王将」の味に近いのではないか、と勝手に推察しています。現在の「餃子の王将」各店舗の味は、管理人的には少し上品な味になったのではないか、と。昔の「餃子の王将」は今よりももっと濃く、ガッツリ感がハンパなかったと感じるのです。「餃子の王将」はもはや大企業であり、味の改良にも余念はないでしょう。より多くの層のお客さんに対応するべく、食材の国産化や健康に配慮した調味料の加減などで女性やシニア層も意識されているように見受けられます。一方、昔の餃子の王将」は学生などの若者や労働者が好む味付けが主流。オカズだけで白飯が何杯でもイケる味だったと記憶しています。管理人にとっては現在の「餃子の王将」ももちろんおいしいのですが、昔の濃い味も捨てがたい。そこで今回は一度にいろいろと味わってみようと単品メニューではなく、焼肉・ヤキメシ・カラアゲの「トリプルセット」¥1,050を注文してみました。こちらは「餃子の王将」各店舗の中でも定食(セット)メニューが多いのも特徴です。

「トリプルセット」が到着。このボリューム感は「餃子の王将」を彷彿とさせる大衆中華らしいビジュアルです。男子学生とオッサン以外に需要がなさそうな見た目が素晴らしい。“大衆中華はこうあるべき”という思想すら感じられます。イマドキのカフェなどで提供されている小ジャレたワンプレートではなく、“サテ、これからヘトヘトになるまで働きますか”とパワーチャージできそうなワンプレートです。管理人は無職ですので、食後は自宅でYouTube深夜まで見まくりますが。ではカラアゲからいただきましょう。

これは「餃子の王将」の「鶏の唐揚」と同様の、定番の味わいです。鶏ムネ肉を使われているもののパサつく感じはなく、下味もしっかりと付いていて、揚げたてのおいしさを楽しめます。マジックソルトも添えられていて味変も可能。鞍馬口エリアから「餃子の王将」がなくなったとお嘆きの人も、こちらがある以上は安心ですね。

焼肉は昔の餃子の王将」そのものの、濃い味付けとなっています。豚肉は小麦粉でコーティングされ、素揚げされたネギ、ニラ、タマネギがオイスターソースベースの濃厚なソースとよくからんでいます。塩味もガツン!と効いているため、白飯をガツガツとかき込むには最高のオカズでしょう。現在の「餃子の王将」ではほとんど見なくなった濃い味付けに歓喜される人も少なくないのではないでしょうか。

ヤキメシも安定のおいしさです。実は「餃子の王将」のヤキメシは、今も昔もイメージほど塩味は強くなく、ラードなどの旨味が際立っている傑作だと個人的には思っています。炒飯(ヤキメシ)を食べればその中華料理店の実力がわかる、という説もあるようですが、「餃子の王将」の各店も例外ではありません。「餃子の王将」は店内調理であり、ヤキメシは特に調理人の腕によって同じレシピ・同じ作り方でも味が変わります。こちらは「餃子の王将 鞍馬口店」時代から45年間営業されているだけはあり、ヤキメシもおいしい。昔ながらの餃子の王将」の味も楽しめつつ、「餃子の王将」にはないオリジナル料理も多く取り揃えられている注目のお店ではないでしょうか。「餃子の王将」へ行き慣れている人も、鞍馬口エリアにお越しの際には、ぜひこちらの味もお試しください。歴史ある味と新しい味の両方を存分に堪能できるハズですよ。

[2022年3月29日訪問]

大雄燕
●住所…京都市上京区森之木町462-1(Google マップ
●TEL…075-451-4193
●定休日…水曜日
●備考…禁煙
●ホームページ…なし
※詳しくは食べログ「大雄燕」でご確認ください。

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