めん房やまもと
4月になりました。新年度が始まり、京都市内でもサクラが咲き誇り、やっと春の到来を実感できようになったと思ったら、この寒さ。花冷えや風冷えと呼ばる春独特の寒さで、年によってはゴールデンウィーク近くまで寒い日が発生する場合もあります。とは言えこの寒さも後少し、寒いときにこそうれしいグルメを堪能できるのも残りわずか。そこで思いついたのが「カレーうどん」です。当ブログでもカレーうどんは何軒かREPORTしていますが、最近はすっかりご無沙汰していました。京都人はカレーうどんも大好きで、カレーうどんの名店も数多く存在します。そこで今回は今シーズンおそらく最後となるであろうカレーうどんを求めて、京都市内有数の飲食店エリアでもある四条烏丸へ向かいました。

四条通と烏丸通の交差点(四条烏丸)を西へ190mほど行き、路地を北へ70m・西へ50mほど行ったところにあるうどん店「めん房やまもと」。最近でこそインターネットでその名を知られるようになったものの、以前は地域の人や近隣でお勤めの人でないとまず辿り着けない路地裏の隠れ家店です。1980年(昭和55年)の創業以来、地域の人々に愛されています。このノレンをくぐり、店の玄関へ向かいましょう。

古い民家のような玄関で少し入りづらいと感じるかも知れませんが、街のうどん店ですので大丈夫。こちらは11時〜ラストオーダー20時(土曜日は14時・第3土曜日は定休日)の通し営業で、遅めのランチにも便利です。飲食店の超激戦区である四条烏丸の路地裏で40年以上に渡って人気のお店なだけはあり、その実力も本物。カレーうどんだけなく、蕎麦や丼各種にも定評があります。時刻は13:40、早速店内へ入ってみましょう。


昔ながらの街のうどん店のたたずまいです。四条烏丸エリアはビジネス街であるだけでなく、大丸京都店をはじめさまざまな商業施設が立ち並ぶ人通りの多い地域ですが、その喧騒とは無縁な落ち着いた空間が広がっています。古いうどん店にありがちなお客さんはミドル・シニア世代だけ、ではなく若い男性や女性も多いお店です。管理人が訪問した際も近くにお勤めとおぼしき若い女性グループが食事をされていましたが、おそらく勤務先の先輩などから教えられ常連となったのでしょう。先輩から後輩へと代々受け継がれることにより、40年以上続く名店になっているのだと感じました。名店ではあるもののカウンター席もあり、お一人様でも気兼ねなく利用できます。では早速、メニューを確認してみましょう。



一般的なカレーうどんの具は関西では牛肉、関東では豚肉が多く、こちらでは牛肉の「肉カレーうどん」¥850がおそらく一番人気ではないでしょうか。そして京都らしく具が薄揚げの「あげカレーうどん」¥830も用意されています。“カレーうどんの具がお揚げさん”は、京都人は特に不思議とは思いませんが、他の都道府県の人からはかなり奇異に映るのではないでしょうか。個人的には何となく食欲がないときなどは薄揚げのカレーうどんを選びます。“食欲がないクセに濃厚なカレーうどん?”とツッコミたくなる気持ちも理解できますが、カレーの香りと味が食欲を高めるのです。どんな状況であれ体調であれカレーうどんを食べたい京都人が生み出したかも知れない薄揚げのカレーうどんのおいしさを、他の都道府県の人にもぜひ知っていただきたいと思います。ただ、今回の管理人は残念ながらハラペコです。「肉カレーうどん セット」(中ライス¥1,050・小ライス¥1,000)にしようかな〜とメニューをペラペラめくっていると、「肉カレー丼」¥1,000の文字を見つけてしまいました。“カレー丼”はカレーライスではありません。昔はどこのうどん・蕎麦店でも提供されていましたが、最近はあまり見かけないメニュー。要するにカレーうどんのうどんがホワイトライスになった丼で、管理人は子どもの頃、寺町二条の今はなき蕎麦・うどん店のカレー丼が大好きでした。こうなるともうカレーうどんではなくカレー丼です。しかもハラペコの管理人が選ぶのは「ヒレかつカレー丼」¥1,050しかあり得ません。こちらではカツカレー丼はヒレカツしかなく、カツカレーならカツは豚ロースがベストですが、カレー丼ならカツは豚のヒレ肉なのも、よくわかっていらっしゃる。と、謎の上から目線なのも過疎ブログなので大丈夫です。今回は「ヒレかつカレー丼」を注文し、久しぶりにカレー丼をいただいて当ブログで初めてカレー丼をREPORTします。

「ヒレかつカレー丼」が到着。幼児のコブシサイズほどのヒレカツが3枚乗っていてボリューム満点です。カレーのかぐわしい香りに食欲も一気にアップ!カレー餡の具はトロトロのタマネギだけというシンプルスタイルも逆に清々しく感じます。もう我慢できませんので、まずはカレー&ホワイトライスからいただきましょう。

豊かなコクがあるカレーソースにダシの芳醇な味わいがおいしい。こちらのカレー丼のカレーは洋食店の濃厚な欧風カレーに匹敵するほどしっかりとしたカレー餡となっていて、カレーをダシで補っている感じとなっています。京都ではたま〜にダシ強めでカレー弱めなカレーうどんやカレー丼に当たることがあり、京都らしいと言えば京都らしいのですが、個人的には正直、あまり感心しません。うどんダシにカレー粉と水溶き片栗粉を入れたような餡では明らかにパンチ不足であり、うどんならギリギリ、ホワイトライスとは圧倒的に合わないと感じるからです。こちらのカレー丼ぐらいカレーがしっかりと主張しているカレー餡なら大満足。カレーライスとは異なるダシの風味が感じられる和風の味わいながら、ご飯が進む逸品となっています。

ヒレカツは揚げたてサクサクで肉質は柔らか、豚ヒレ肉の上品な旨味を堪能できます。この繊細な味わいが和風テイストのカレー餡と抜群の組み合わせです。カレーライスとは異なりカレー丼との組み合わせを考えた場合、ロースカツなら豚ロース肉の濃厚な味わいがちょっと悪目立ちするかも知れません。ダシが効いたカレー餡にはヒレカツがベストだろうと個人的に改めて認識できました。今回は魔が差してカレー丼を注文してしまいましたが、こちらの一番人気はカレーうどんです。ちなみにカレーうどん各種のうどんを中華そばに変更も可能で、特に男性客には人気となっています。訪問時、4名ほどいらっしゃった女性のお客さんはカレーうどん各種を、2名ほどの男性客はカレー中華を召しあがっておられました。こちらに初めての訪問であればカレーうどん各種を、少しツウを気取るならうどんを中華そばに変えたカレー中華を、管理人のようなエセクロウトであればカレー丼をぜひお試しください。もちろんカレー系以外のうどんや蕎麦、丼、定食類も間違いのないおいしさですので、そのときに食べたいものをご遠慮なくどうぞ。
[2022年4月1日訪問]
めん房やまもと
●住所…京都市中京区観音堂町473(Google マップ)
●TEL…075-255-0856
●定休日…日曜日・祝日および第3土曜日
●備考…禁煙
●ホームページ/Instagram/facebook


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