若き女性オーナーが手掛ける下鴨神社側の蕎麦店

和食編
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あふひ ~aoi~

ゴールデンウィークも終わり、しばらくすれば鬱陶しい梅雨の時期を迎えます。例年であれば京都三大祭の1つ「葵祭」が5月15日に路頭の儀と斎王代列禊の儀をクライマックスとして行われるのですが、今年も残念ながら中止となりました。一刻も早く新型コロナウイルスの脅威がなくなり、来年は葵祭の開催を願っています。葵祭上賀茂神社下鴨神社のお祭りで、下鴨神社の御祭神は賀茂建角身命(カモタケツヌミノミコト)と玉依媛命(タマヨリヒメノミコト)。“いや、知らんし”と思いましたね。このバチ当たりメが!確かに三貴神や国産みの神と知られるイザナギ、イザナミなどのメジャーな神々と比べると知名度は劣るかも知れませんが、賀茂建角身命古代京都である山城国を開いた神様であり、京都に暮らす人はもちろん、京都に足を踏み入れる人も失礼のないよう心がけたいものです。下鴨神社自体も紀元前90年(崇神天皇7年)にはすでに修理・造営が記録されているようで、とんでもなく古く歴史ある社なのは間違いありません。葵祭だけでなく世界遺産にも認定され、国民的アイドル製造機秋元康さんと元おニャン子クラブ高井麻巳子さんの結婚式も行われた由緒正しき神社。今回は、そんな下鴨神社にほど近い蕎麦店をREPORTしてみました。

下鴨本通河原町通)と北大路通の交差点(下鴨本通北大路)を南へ480mほど行ったところにある蕎麦店「あふひ ~aoi~」。“あふひ”とは植物の(あおい)の歴史的仮名遣い(古典仮名遣い)で、上賀茂神社下鴨神社両社の葵祭に用いられています。こちらは2018年(平成30年)8月に開業されたお店で、蕎麦店では珍しい若い女性がオーナー。女性オーナーらしくカフェのようなスタイリッシュな外観にはテラス席もあります。現在の営業時間は12時〜16時の通し営業ながら、蕎麦が完売すると営業終了になるのだとか。こちらの蕎麦は自家製十割蕎麦だそうで、作れる蕎麦の量にも限度があるのでしょう。時刻は13:40、早速店内へ入ってみます。

さすがに女性オーナーのお店らしく店内も蕎麦店とは思えないオシャレな内装で、スタッフもほとんどが若い女性。そしてお客さんもほぼすべて若い女性。男性客もいらっしゃったのですが、カップルで利用されていて、男性のお一人様は管理人だけという、一刻も早く逃げ出したい状況に。地元なのにこの仕打ち。やはり下鴨神社の観光客が多い日曜日に伺ったのは失敗だったか…と初老に近いオッサンは呆然としてしまいました。が、ここまで来て初老に近いオッサンが今さら逃げ出すワケにはいきません。若くしてこれだけのお店を経営されているセンスや才能にあふれたオーナーには嫉妬しかありません。せめて悪口辛口批評で“オッサンでも一矢報いられる!”ことを世に知らしめようとメニューを確認します。

蕎麦をメインに丼物と“蕎麦屋で一杯”が楽しめる一品料理のメニュー構成です。価格は一般的な街の蕎麦店と比べてちょっと高めな設定ではあるものの、観光地価格というほどではなく、自家製十割蕎麦など素材へのこだわりも感じられますので妥当な価格ではないでしょうか。チッ。気分的にも久しぶりに冷たい蕎麦をいただきたかったこともあり、3種類の選べる十割蕎麦の中から「ふわふわとろろそば(冷)」と「ミニミニ天盛り」の「限定セットメニュー」¥1,500に決めました。

「ふわふわとろろそば(冷)」と「ミニミニ天盛り」の「限定セットメニュー」が到着。…ナルホド、SNS映えしそうな料理ですね。中央の天かす(揚げ玉)は蕎麦のトッピングとして無料で提供されます。どうにかして辛口批評をしたいのですが、文句のつけようがない。むしろ地味な絵面になりがちな蕎麦と天ぷらが、蕎麦には京都の台所「錦市場」の「にしきごま」があしらわれ、エビ天にはコロモに京都人には馴染み深い五色ぶぶあられ」が使われるなど、京都ゆかりの素材を用いながら心踊るビジュアルに仕上げられていることに感心しました。若い女性に人気なのもうなずけます。しかし、問題は見た目ではなく味。まずは「ふわふわとろろそば(冷)」からいただきます。

白いクリーム状のものはすりおろした山芋にメレンゲが混ぜられたもので、まさにフワフワ。そこに卵黄のコクと、カツオと昆布ダシが香る上品な蕎麦ツユの味わいと合わさって、一般的なトロロ蕎麦から別の次元へと進化しています。蕎麦も十割蕎麦ながらコシも十分で、風味も申し分ありません。蕎麦ツユは京都らしい塩味控えめな味となっていて、本当はベテランの蕎麦職人が考案して作っているのでは?と疑ってしまうレベルの手練にすら感じてしまうほど。しかも下鴨神社の観光客をメインターゲットにされているからでしょうか、京都愛にあふれた蕎麦となっていて、京都だからこそ食べられるスペシャル料理感まで堪能できます。京都在住歴40年以上の管理人の京都愛が1とすると、こちらの京都愛は100ぐらいだと思いました。ちなみに管理人の北海道愛は98、沖縄愛が100なのはナイショでお願いします。

天ぷらで辛口批評なんてムリです。揚げたての天ぷらがマズかったことなど少なくとも管理人の人生では一度も経験したことがありません。しかもこのエビ天は五色ぶぶあられのおかげで食感も楽しい。あられの香ばしさとツブツブ食感が他では味わえないおいしさです。年齢やキャリアなどに関係なく、センスや才能がある人にはやはり勝てないと悔しいながら改めて痛感しました。お店の雰囲気、料理のビジュアル、そして味と、すべての面で高いクオリティの蕎麦店です。今年の葵祭は中止となりましたが下鴨神社の参拝は大丈夫ですので、参拝ついでに立ち寄られてみてはいかがでしょうか。ちなみにこちらの下鴨本通河原町通)を隔てた西向かいには、常に行列ができているみたらし団子発祥の地でもある「加茂みたらし茶屋」がありますので、食後のデザートやお土産にどうぞ。

[2022年5月1日訪問]

あふひ ~aoi~
●住所…京都市左京区下鴨松ノ木町52-1(Google マップ
●TEL…075-744-1873
●定休日…不定休(詳細はヒトサラでご確認ください)
●備考…禁煙
●ホームページ…Instagram
※さらに詳細はヒトサラ「あふひ」でご確認ください。

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