京都の昭和の思い出残る中華店で食べる

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29:中華処 琢磨

近くに京都市歴史資料館京都府立医科大学附属病院がある河原町荒神口。かつては立命館大学広小路キャンパス、そして予備校の関西文理学院広小路校があった文教地区としても知られています。

そんな河原町荒神口を北へ数十メートル歩き路地を西に入るとひっそりと営業されているのが「中華処 琢磨(たくま)」です。まさに“昭和の中華店”といった趣があり、管理人のような中高年にとっては、席に座ると学生時代にタイムスリップしたような奇妙な感覚に陥ってしまいます。

今回は「冷麺」¥900を食べてみました。

これぞ昭和の冷やし中華と言える一皿でスープは当然、酢醤油と製氷機の氷。脇には胡椒の効いたワカメスープがつき、冷たい甘酸っぱさとスパイシーな温かいスープの絶妙な組み合わせを楽しめます。

麺はちょっと細めの中華麺。具はクラゲ、トマト、キャベツ、きゅうり、ハム、チャーシュー、錦糸玉子でトマト以外は、すべて同じ大きさの千切りに揃えられています。そして何と言っても見逃せないのが、頂上にトッピングされているさくらんぼ

京都では昭和の時代、中華屋やそば・うどん屋、定食屋だけでなく、喫茶店でも冷やし中華を提供している店が多かったのですが、そのほとんどの店の冷やし中華には、さくらんぼが載っていたように記憶しています。

当ブログで28店の冷やし中華を紹介する中、さくらんぼが載った冷やし中華は29店目にして初。“昭和は遠くになりにけり”を実感した訪問となりました。

訪問した8月16日は「京都五山送り火」、通称“大文字焼き”が毎年行われる日です。お盆にこの世へ戻って来られた魂が、送り火とともにあの世へ帰られます。そんな日に、昭和を精一杯生きた父や祖父母の思い出とともに、昭和の香りが残る冷麺をいただきました。

現代の冷やし中華は味も盛り付けも日々進化し、おいしくなっています。それでも青春時代に食べた冷やし中華の懐かしい味をもう一度味わいたい方は、ぜひ河原町荒神口まで足をお運びください。

[2018年8月16日訪問]

中華処 琢磨
●住所…京都市上京区宮垣町
●TEL…075-252-1456
●定休日…日曜日
●備考①…冷麺は夏季限定
●備考②…ランチタイムは店内禁煙
●ホームページ…なし
※詳細は食べログ「琢磨」で検索してください。

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