ベテランバリスタのコーヒーが飲める喫茶店

喫茶店・カフェ編
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カフェワールド 西浦店

京都市内に展開する喫茶店チェーン「WORLD COFFEE」は、1961年に北白川の地で創業。現在の北白川店を本店とし、その他直営店7店舗が営業しています。また、フランチャイズとして「カフェ コロラド」や「カフェ ワールド」があり、京都市内のいたるところで目にする京都人にはおなじみの喫茶店チェーンです。管理人は高校時代、今はなき直営店舗でアルバイトをしていました。その当時からすでに京都市左京区高野にあったのが「カフェワールド 西浦店」です。

こちらのお店は気難しそうな、というか気難しいマスターが、少なくとも30年以上お一人で営業されています。本日9月4日は台風21号の影響で欠勤し、雨が降り始める前の10時過ぎに食料を求めて「カナート洛北」に向かいました。店内放送で“12時閉店”のアナウンスが流されています。急いで食料を購入し、原付で自宅へ帰る途中「カフェワールド 西浦店」の前を通ったので、久しぶりに寄ってみることにしました。

こちらのお店はサイフォン式のコーヒーです。管理人が直営店でアルバイトをしていた頃は、席数が多かったこともあり常にお客さんが来店されていたので、大きなコーヒーメーカーで淹れ、温めなおしていました。ランチタイムが過ぎ、お客さんの来店が少し落ち着くと、ペーパーフィルターでドリップしていたのを覚えています。しかし、「カフェワールド 西浦店」では「はなふさ NORTH店」同様、1杯1杯サイフォンで淹れられたコーヒーを味わことが可能です。管理人の印象として「カフェ コロラド」や「カフェ ワールド」などのフランチャイズ店は、だいたいサイフォン式のコーヒーを提供しています。

入店し、店内を見回すと“昔のワールドコーヒー”がそのままタイムスリップしたよう。現在のワールドコーヒーではなく、管理人がアルバイトをしていた時代、もっとさかのぼって幼い管理人が父に連れられ、父の職場近くにあったワールドコーヒーでアイスクリームを食べていた40年以上前のワールドコーヒーです。すると、すっかり年齢を重ねられたマスターが水とおしぼりを持って来られ「ホットとアイス、どちらですか?」と尋ねられました。

その一言ですべてを察し「ホットでお願いします」と伝える管理人。10年ほど前はドリンクだけですが、ワールドコーヒー直営店のグランドメニューを、こちらのお店でも出されていました。そして最近閉店した「ブルグ」のパンを置かれていたはずです。しかしこの10年でお店の方針も変わったのでしょう、現在は「サイフォンコーヒー(ホット/アイス)」¥380だけを提供されているようでした。

かつての面影を残しつつ、黒髪はなくなり白髪だけとなったマスターが気難しそうな、いや、気難しい顔をしてサイフォンでコーヒーを淹れられます。その姿はまさに“プロのバリスタ”そのもの。来る日も来る日もサイフォンでコーヒーを淹れる長年の仕事に、頭の下がる思いがしました。そんなマスターに淹れていただいたホットコーヒーが到着します。

ワールドコーヒー系列の店舗で提供されるブレンドコーヒーは「ソフトブレンド」というコーヒー豆を使っています。

使用画像:株式会社ワールドコーヒー ホームページ

焙煎されたコーヒー本来の風味とおだやかな酸味、そしてコクとキレのある苦味がバランスよく味わえる、管理人も大好きなコーヒー豆です。通信販売でも200gパック¥980で購入できますので、自宅でコーヒーメーカーやペーパーフィルターで「ソフトブレンド」を楽しむことができます。淹れたてのコーヒーであれば、ミルクも砂糖も入れないストレートがおすすめ。このコーヒー豆の実力をダイレクトに味わえます。

こちらのお店はほぼ100%常連客です。と言ってもマスターが寡黙だからでしょうか、常連客も皆さん寡黙で、一見客が入りにくい雰囲気はまったくありません。むしろ誰もしゃべらないので、お一人様の方が入りやすいぐらいです。高野エリアでラーメンを食べた帰りや「カナート洛北」「イズミヤ高野店」でのお買い物帰りに、“プロのバリスタ”が淹れるサイフォンコーヒーに興味がある方は、ぜひ一度行ってみられてはいかがでしょうか。

[2018年9月4日訪問]

カフェワールド 西浦店
●住所…京都市左京区田中西浦町35
●TEL…075-701-8887
●定休日…木曜日、不定休
●備考…店内喫煙可
●ホームページ…なし
※地図はこちらをご確認ください。

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