本場の馬肉料理を楽しめるアンテナショップ

和食編
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ドット.ギャン(ひごつ堂)

多くの被害を起こした熊本地震から明日10月14日で2年半、現在も「熊本城」の修復・復旧が進んでいるというニュースを目にしました。熊本城を創建したのは「くまモン」ではなく、豊臣秀吉の時代から熊本を支配していた「加藤清正」です。歴史上の武将として有名だっただけでなく、善政を敷いて民衆からの人気が高かったこともあり、現在でも親しみを込めて「清正公(せいしょこ)さん」を呼ばれているそうですよ。

管理人にとって熊本県の思い出と言えば、真っ先に「馬肉料理」が思い浮かびます。「馬肉」はたまに居酒屋で「馬刺し」を食べる程度で、京都ではあまり馴染みがないかも知れません。京都で馬と言えば下鴨神社の「流鏑馬神事(やぶさめしんじ)」か、伏見区淀にある「京都競馬場」ではないでしょうか。しかし九州のほぼ全域や福島県、長野県では郷土料理として馬肉文化が発達していて、中でも熊本県は「馬肉料理」がおいしい有数の県。以前、熊本県で馬刺し以外の馬肉料理をいただき、そのおいしさに驚いたのを覚えています。

そんな熊本県の良質な馬肉料理が食べると聞いて足を運んだのが、西大路四条を西へ500mほど歩いたところにある、九州の豊富な食材が集まるアンテナショップ「ひごつ堂」内のイートインスペース「ドット.ギャン」です。新鮮な馬肉料理や地酒など、九州食材を用いた料理がいただけるお店として人気があります。特に熊本県の名産品が多く、「辛子蓮根」などの購入も可能です。では早速、店内に入りましょう。

店舗入口の手前が購入スペースで、奥がイートインスペースです。メニューは馬肉料理の他、天草産梅肉ポークや天草大王という地鶏などの料理をリーズナブルな価格で食べられます。一番高いメニューでも限定5食の「馬握り定食」と「馬肉サーロインステーキ定食」が¥1,980。一般的なメニューはほぼ¥1,000以内と、馬肉料理を手軽な価格で楽しめます。今回は火を通した馬肉料理を食べたかったので、「馬焼肉丼定食」¥900と単品で「馬メンチカツ」¥230を注文してみました。

サラダとみそ汁の他に、小鉢2種と漬物3種が付く定食です。左の小鉢は馬肉レバーにピーマンとモヤシの炒め煮で、クセがなく強めの味付けがおいしい一品。みそ汁奥の小鉢はゴボウと明太子マヨネーズの和え物で、ピリリとした明太子とゴボウの風味がよく合います。葉山椒や実山椒を使った漬物もご飯にぴったり。白ご飯を何杯でもいただける漬物です。

いよいよメインの「馬焼肉丼」をいただきます。

馬肉の「バラヒモ」という部位とシメジ、マイタケなどのキノコ、タマネギが焼肉風に炒めれた丼です。馬肉のあっさりとしつつも濃厚で甘みのある味わいは、牛や豚では出せないおいしさではないでしょうか。脂身が少なく赤身が多いのも馬肉の特徴で、ヘルシー食材としても注目を集めています。牛バラよりも少し硬めの食感が“肉を食べてる感”を強くイメージできるのも高ポイント。タマネギの甘味とキノコの秋らしい味わいが渾然一体となった、牛肉があまり得意でない人でも食べられる料理だと思います。

そして単品で頼んだ「馬メンチカツ」が到着しました。

こちらも馬肉の旨味が口の中で溢れ出るミンチカツです。やはり馬肉はクセがなくおいしい、を改めて確信することができました。かけられているのはウスターソースですが、京都や大阪のものとは違い、かなり甘めのウスターソースです。九州の醤油は甘い醤油として有名ですが、ウスターソースも甘い九州風。九州の方にとっては“慣れ親しんだ故郷の味”なんだと思います。

京都は大阪同様、九州出身の社会人や学生が多く活動されている地域です。管理人の父も長崎県の出身で、馬刺しを好んでいたように記憶しています。九州出身で故郷の味が恋しい方や馬肉料理に興味がある京都人は、このお店で本格的な馬肉料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。名産品として新鮮な馬肉も多数揃えられていますので、テイクアウトして自宅で味わえるのもこのお店の魅力です。

[2018年10月13日訪問]

ドット.ギャン(ひごつ堂)
●住所…京都市右京区西院巽町26番
●TEL…075-323-0109
●定休日…なし
●備考…店内禁煙(?)
●ホームページ…http://www.shinba-inc.co.jp/dot.html

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