喜楽亭
少し前、朝日新聞DIGITALの「魚食べない人は死亡リスク2倍に」と題した記事を読みました。管理人は普段、朝日新聞について信用も信頼もしていませんが、この記事に関しては少し信憑性があるように感じています。記事内容を要約すると、魚を食べる頻度を複数群に分けて調査した結果、「週1～2回」の群と比べ「ほとんど食べない」群は、大動脈瘤や大動脈解離で死亡するリスクが1.9倍高い 結果になったそうです。
セーフ!!
いや、“セーフ”ではありません。管理人のように生活が不規則で外食が多く嫁のいない人は、うっかりすると肉と炭水化物ばかり食べていることになりがちです。幸い魚は好きなのでお店に魚料理があれば注文しますが、実際には魚を食べず過ごす日は結構あると自覚しています。せめて休日ぐらいは意識的に魚を食べて健康に気をつけようと考え、本日11月3日はランチとして烏丸丸太町へ向かいました。
地下鉄「丸太町駅」から徒歩1分の場所にある「喜楽亭（きらくてい）」。舞鶴漁港をはじめ、さまざまな漁港から魚を仕入れて提供する海鮮系に強い居酒屋です。夜もリーズナブルで人気店として多くのお客さんで賑わっていますが、ランチメニューもなかなかの充実具合。もちろん魚メニューも豊富ですので、魚を食べたい人にとってはありがたいお店ではないでしょうか。まずは店頭のメニューをチェックしてみましょう。
ご覧の通り、刺身・焼魚・煮魚・フライとさまざまな魚メニューが掲出されています。注文時につい「黒豚角煮定食」¥900と口走ってしまわないよう念入りにメニューを検討し、入店します。
店内は銭湯をイメージされたような内装だそうです。確かに昔の古い温泉宿風でカウンター席もあり、お一人様が入店しやすのも高ポイント。夜の一人呑みにも使えそうですが、アルコールを飲まない管理人は昼に何度か伺ったことしかありません。今回注文するのは「海鮮ミニ丼膳」¥1,200。ミニ海鮮丼にうどん、数種類のおばんざい（オカズ）が付くセットメニューです。
思った以上にゴージャスな膳 が運ばれてきました。ミニ海鮮丼、うどん、出汁巻玉子、ほうれん草の胡麻和え、キンピラゴボウ、千切り大根、子芋の含め煮、ポテトサラダ、漬物という、京都らしさも感じられる豪勢なランチメニューです。まずは吸い物代わりにうどんをいただきます。やさしい味わいの昆布カツオダシが効いた京風のうどんスープです。具はシンプルにワカメとネギ、ゴマ。うどんは京風らしくない、かなりコシのある中細うどんです。食事の最初を飾るにふさわしいうどんだと思います。
鬼おろしが添えられた出汁巻玉子もやさしい味わい。ほうれん草の胡麻和え、キンピラゴボウ、千切り大根、子芋の含め煮も、京都人なら誰でも一度は食べたことがあるであろう、やさしい“おばんざい”の味です。ポテトサラダはタマネギがアクセントとなっている、昔ながらの和テイスト。醤油を数滴垂らせば、日本酒のツマミとしても最高だろうなぁと感じました。
そしていよいよミニ海鮮丼へ向かいます。
ハマチ刺、軽く酢じめされたサバ、焼き霜のアジがたっぷりと乗った海鮮丼です。どれもピカピカに輝いていて、温かいご飯に絶対合います。醤油にワサビを溶いてワサビ醤油を作り、魚に少しつけてご飯の上へバウンドさせ、ご飯と一緒に食べてみましょう。ワサビ醤油は和食の作法に反する、とか言う人がたまにいますが、それは取引先との食事会や法事での会食など形式張った場でのマナーです。一人で、もしくは家族や友人など気のおけない人と気軽に食事する際には、どんどんワサビ醤油を製造して好きなように食べてください。そもそも“ワサビ醤油は和食の作法に反する”なんて言う和食料理人に出会ったこと自体ないのですが。フレンチなどでよくある「和牛フィレ肉のグリル わさびクリームソース」なんて犯罪レベルの違反でしょう。本わさびならワサビ醤油にするのはもったいないと思いますが、基本的には好みで自由に食べていいのでは？と思います。
魚の話がなぜかワサビの話になってしまい、軽くキレて 申し訳ございませんでした。最近“自分だけの正義”を他人に振りかざす人が多く感じて、少し苛ついていたのかも知れません。魚を食べると精神的にも安定するという話もありますので、京都に来られた際にはぜひ今が見頃の「京都御所」散策の後にでも、烏丸丸太町にある「喜楽亭」でおいしい海鮮料理をご堪能ください。
［2018年11月3日訪問］
＝ 喜楽亭 ＝
●住所…京都市中京区大倉町215 クリスタープラザM1F
●TEL…075-213-1688
●定休日…不定休（ランチは日曜日・祝日休業）
●備考…店内禁煙（？）※ランチタイムのみ禁煙かも知れません。
●ホームページ…https://kirakutei-kyoto.com/
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