素材の持ち味を活かした和風まぜ麺店

中華編
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Japaneseまぜ麺 MARUTA

11月16日金曜日の夕食は、以前から気になっていたお店へ行ってみようと考えていました。河原町丸太町の南西角にある「Japaneseまぜ麺 MARUTA(まるた)」。“Japaneseまぜ麺”って何?という疑問を持ち、気になっていたものの、行きそびれていたお店です。2017年1月には開店していたようで、何度が前を通るたびに多くのお客さんで賑わっていたのは知っていました。

オシャレで上品な店構えに加え、お客さんで混雑しているとなると、管理人的にはスルー対象店です。並ぶのは面倒だし、どうせお一人様は自分一人だろうと考えると自然と足も遠のいてしまいます。しかしこの日は違いました。知り合いから「和風だしのまぜ麺で、一人で食べているお客さんも多いよ」と聞き、俄然食べてみたくなったからです。幸い22時ラストオーダーのようですので21:30に到着し、入店してみました。

清潔感のある上品な内装の店内です。若くてイケメンのいかにも仕事ができそうなオーナー(?)と若い男女2名のスタッフがテキパキと動かれています。お客さんは9割程度の混み具合で、大人なカップルや女性グループ、外国人グループの他、数名のお一人様はすべて女性。なぜ女性のお一人様が多いのかを察しつつ、イケメン店主には容赦しない主義の管理人は臨戦態勢に入り、カウンター席に着席します。

メニューを見ているのですが、普段まぜ麺を食べ慣れていないので、注文システムがイマイチ理解できていません。取りあえず“店長おすすめ”と書かれた「一番だしの炊き込みご飯(小)セット」¥860(並)に追加のトッピングとして「炙りチャーシュー増し(+3枚)」¥150を注文。男性スタッフから「温か冷か」「辛さは」と矢継ぎ早に質問されますが、「温で」「2辛で」とスムーズに迎撃することができました。

美しいビジュアルのまぜ麺です。麺は中太平打ちのストレート麺、具は炙りチャーシュー(デフォルト2枚+オプション3枚)計5枚に青ネギ、揚げゴボウと温玉。炒り胡麻と一味がかけられ“おいしそう…”と眺めていると、女性スタッフから“よく混ぜてお召し上がりください”と指示されます。女性の言うことは無条件に従う主義 の管理人は、急いで混ぜ混ぜしました。

中太平打ちのストレート麺はモッチモチ。あっさり味の和風ダレとからみ、少しピリ辛で食べごたえのあるおいしさです。和風ダレの正体を探ろうとしたのですが、温玉の味が全体を包んでいて判別できません。釜玉うどんのような味に、あっさりとしてコクのある旨味が足されたような味わいでした。今となっては和風かどうかも怪しく、鋭敏な味覚を持たない自分のバカ舌加減にあきれてしまいます。

チャーシューも絶品で、薄味仕立てながら豚バラ肉の旨味と甘味がしっかりと口の中に残る一品。甘じょっぱい濃厚な味付けが一般的なチャーシューも、じっくり薄味で煮込まれることにより肉本来の豊かな味わいを楽しむことができました。また、驚いたのは揚げゴボウの味。まるでサツマイモチップスを食べているかのような甘さが感じられ、ゴボウの土臭い風味が消えていたのも新たな発見となりました。

麺と具がなくなったところで「一番だしの炊き込みご飯(小)」の出番です。

こちらも単体で味見しようとしたところ、「残ったスープとよく混ぜてお召し上がりください」と指示されたため、無条件に混ぜ混ぜします。

リゾットのような出来栄えです。あっさりとしていながら、さまざまな旨味が舌に残る豊かな味わい。〆の雑炊感覚で最後までおいしくいただくことができたと思います。

食べ終えて、女性のお客さんが多い本当の理由を理解できたような気がしました。脂っぽさや過度な甘辛ではなく、麺や具などの素材の旨味を存分に堪能できるまぜ麺だからではないでしょうか。和風の正体は最後までつかめませんでしたが、中華風でも洋風でもないのは間違いありません。各種のツマミも用意されていますので、女性の一人呑みにも利用できるおすすめのお店です。もちろん男性のお一人様でも気軽に入店できるのでご安心ください。

[2018年11月16日訪問]

Japaneseまぜ麺 MARUTA
●住所…京都市上京区高島町338-3
●TEL…075-748-1961
●定休日…第2日曜日および第2月曜日
●備考…店内禁煙
●ホームページ…なし
※詳細は食べログ「ジャパニーズまぜ麺 マルタ」で検索してください。

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