漬物屋プロデュースの本格欧風カレー店

洋食編
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欧風土鍋カレー 近江屋清右衛門

京都は漬物の街としても有名で、京都最古の漬物店として知られているのが1764年(明治元年)創業の「総本家 近清(そうほんけ きんせ)」。もともとは江戸幕府8代将軍・徳川吉宗の時代に近江の国(現在の滋賀県)で米問屋をしていた初代清右衛門(せいうえもん)が、京都で近江の産物を販売した「近江屋」が始まりのようです。月日は流れ、漬物が好評となったため、近江屋の「近」と清右衛門の「清」から「近清」と改称、本格的に漬物販売を始めたのが創業の経緯と言われています。

そんな京都の漬物を語るうえで欠かせない「総本家 近清」が、昨年2017年にカレー店を開業して話題となりました。烏丸丸太町の交差点を西へ600m、地下鉄「丸太町駅」から徒歩7分の場所にある「欧風土鍋カレー 近江屋清右衛門(おうみやせいうえもん)」。「総本家 近清」の10代目である現社長が“自社の漬物に合う欧風カレーを2011年から研究してきた”と語り、カレー好きが高じて欧風カレー店をオープンさせたそうです。

洋食好きならもれなく大好きな欧風カレー。最近でこそ本格的なインドカレーや東南アジア系カレーなどに押され気味ですが、日本のカレーライスは欧風カレーがもととなっているほど馴染み深いカレーではないでしょうか。そしてカレーライスになくてはならないのが「福神漬」や「ラッキョ」などの漬物です。ナルホド、カレーに目をつけたか!と、さすが近江商人の血を引く商才に感心しました。では早速、店内へ入ってみましょう。

狭い入口から奥に長いスペースは京都特有の“鰻の寝床”です。カウンター席とテーブル席があり、お一人様でも安心して入れます。本日11月18日は日曜日であったため、土・日・祝限定メニューにも心を奪われます。

しかしまずは人気No.1メニューである「自家製欧風とろける牛バラカレー」¥1,200にトッピングに「温玉」¥100、そして「しば小町のポテトサラダ」¥300を注文してみました。

まずは「しば小町のポテトサラダ」が到着します。

クリーミーなポテトサラダに干し大根と柴漬けのパリパリとした心地いい食感、そして酸味と旨味がおいしい、食べ飽きない一品です。カレーの口直しとしても有用なポテトサラダだと感じました。一般的な洋食店ではポテトサラダに漬物は入れませんが、さすが老舗漬物店プロデュースだけのことはあります。ピクルスよりも漬物の方がポテトサラダには合うのではないでしょうか。

そしていよいよ「自家製欧風とろける牛バラカレー」の登場です。

カレーソースと牛バラ・温玉オンザライスは別皿で提供されます。土鍋にグツグツと煮えたぎるカレーソースは魅惑的な香りが立ち込め、どんどんお腹が減ってきました。牛バラ・温玉オンザライスにカレーソースを投入してみましょう。

カレーソースにもたっぷりと牛肉が入っていて、ちょっとした牛肉祭が開催されています。付け合せのゴボウの漬物とテーブルに常備されている福神漬も欠かせません。まずはカレーライスをいただきます。牛肉の旨味がカレーソースに溶け込んだ、濃厚な欧風ビーフカレーです。まるでカレー風味のビーフシチューを食べているような贅沢感に包まれます。かなり本格的な欧風カレーで、この濃厚さゆえ各種の漬物が口直しとして活かされていることを実感できました。

牛バラを食べてみます。とても柔らかで、これはもう洋食店の本格ビーフシチューと言っても過言ではないでしょう。これほどプレミアムな欧風ビーフカレーが¥1,200とは、驚きのお値打ち価格だと断言できます。洋食好き、牛肉好きなら一度はお試しいただきたい味わいです。

辛さは欧風カレーらしくそんなに辛くありませんが、テーブルに備え付けの「黒七味」で辛味を調節できます。

スパイシーながら和風の香りをのぞかせる、どこか懐かしい味わいの七味です。そして意外にも、欧風カレーに合う不思議な味わいとなります。単なる激辛香辛料ではなく、味に一層の奥行きと深みを生み出す、欧風カレーとの相性を十分に考えられた七味ではないでしょうか。

漬物も本格派なら欧風カレーも本格派のお店です。また今年2018年8月には、河原町三条にある「河原町オーパ」の裏に、「スープカレー専門店 近江屋清右衛門」をオープンされました。カレーに並々ならぬこだわりを持つ老舗漬物店の10代目が手がけるカレーには、脈々と受け継がれてきた本物志向が感じられます。京都の新しい名物料理として「漬物とカレー」が加わる日も、そう遠くないのかも知れませんね。

[2018年11月18日訪問]

欧風土鍋カレー 近江屋清右衛門
●住所…京都市中京区横鍛冶町113-1
●TEL…075-254-0038
●定休日…年中無休(水曜日はランチタイムのみ営業)
●備考…店内分煙
●ホームページ…https://curry-kyoto.jimdo.com/

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