麺処 大鶴
京阪「藤森駅」と「深草駅」のほぼ真ん中にある「麺処 大鶴(めんどころ おおつる)」。場所柄、地元の人や龍谷大学の学生で賑わう定食とそば・うどんのお店です。もともとは蕎麦店だったと思うのですが、うどんはもちろん、定食も豊富に揃える昭和テイストで多くのお客さんに愛されています。まさに“ご近所さんのためにあるお店”で、流行に左右されない地元密着型の飲食店ではないでしょうか。
学生をはじめ、特に若い男性客が多いのもこの店の特徴です。その理由は“デカ盛りの定食”があるから。すべての定食メニューがデカ盛りな訳ではないのですが、「ダブルチキンカツ定食」¥950は圧巻のデカ盛り具合で、隣の男子学生が注文してモリモリ食べていました。また、「御飯大盛り」¥50増しなのも学生街ならではの安さです。そばやうどん、丼も豊富で、こちらは地元のミドル・シニア層の御用達。では早速、店内へ入ってみましょう。

昭和の蕎麦店が感じられる落ち着いた店内です。ランチタイムは満席となるほどの人気ぶり。老若男女がともに食事を取るという、これまた昭和によくあった飲食店の光景が展開されていました。ではメニューをご覧ください。


¥1,000を超えるメニューはありません。特別なメニューはなく、安定感のある定番メニューが数多く取り揃えられています。そして今回、管理人が注目したのは「牛すじ煮込定食」¥900。本日11月29日は“イイニクの日”ですから本来は一人焼肉などに挑戦するべきなんでしょうが、あいにく給料日前で贅沢はできません。なるべくお財布に負担をかけずイイニクを食べたかったので、牛すじ肉に望みを託してみました。

「牛すじ煮込」をメインに、サラダ、モヤシの酢の物、塩昆布、味噌汁、ご飯、そしてミニうどんが付く定食です。野菜をたっぷり食べられるのも高ポイント。味噌汁はダシの風味が利いた少し濃い目の味がご飯にぴったりで、ミニうどんも京都風のダシで食べさせるうどんながら薄味がおいしく、同じ汁物でもメリハリがあって食べ飽きません。いよいよ「牛すじ煮込」を食べてみましょう。

たっぷりの牛すじ肉に青ネギと薄揚げのシンプルな「牛すじ煮込」。醤油ベースの深い味わいと牛すじ肉の旨味が絶妙な味を生んでいます。卓上の七味唐辛子を軽く振っていただくと、ご飯にもビールにも日本酒にも合う手作りのおいしさを実感できる「牛すじ煮込」です。コンニャクやゴボウ、ニンジンなどが入っていない分、たっぷりの牛すじ肉を思う存分味わうことができる逸品だと感じました。ご飯にザバーっとかけていただくと即席牛すじ煮込丼となり、もう堪えられないおいしさです。
日本人が大好きな甘辛味の牛すじ肉に、昭和の味を思い出したような気がします。居酒屋などの煮込みとはひと味違う贅沢な味わいに、地元の人々も惹きつけられるのでしょう。また、そば・うどん店ならではのダシも、「牛すじ煮込」の味に一役買っているようです。若い方もミドル・シニアの方も京阪「藤森駅」や「深草駅」に来られた際は、ぜひ「麺処 大鶴」まで足を運んで昔ながらの素朴で懐かしく贅沢な味わいを堪能されてみてはいかがでしょうか。
[2018年11月29日訪問]
= 麺処 大鶴 =
●住所…京都市伏見区深草直違橋7-256
●TEL…075-642-0326
●定休日…土曜日
●備考…店内禁煙(?)
●ホームページ…なし
※詳細は食べログ「大鶴」で検索してください。
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