京風うどんの真髄を味わえるうどん・蕎麦店

和食編
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大阪屋

本日12月7日は午前中に河原町七条で打ち合わせがあり、終わったのは11:30。わざと午前中に京都での用事を作り、京都でランチを楽しむ日々も年内でいったん終了しそうです。河原町七条から七条通をぶらぶらと西へ歩き、飲食店をチェックしまくります。堀川七条に差し掛かる手前で1軒のうどん屋さんに気づきました。京都なのに「大阪屋(おおさかや)」。ちょっと寒いと感じていたのでうどん屋さんは好都合。店頭のメニューを眺めます。

うどんを中心に丼もある典型的なうどん屋さんです。そう言えば随分昔に来た覚えもあります。こちらは「自家製京風細うどん」のお店で、名物は「京都風たぬき」¥650。たぬきうどん(そば)にこだわっていて、4都市のたぬきを注文することができます。
○東京風(あげと天ぷら)…¥650
○名古屋風(あげとかしわ)…¥650
○京都風(あげ入りあんかけ)…¥650
○大阪風(きつねそば)…¥600

「東京風」「名古屋風」に比べ同じ¥650でも具がショボく見える「京都風」、そして投げやり感が否めない「大阪風」。他都府県の「たぬき」はよく知りませんが、「京都風」は正解です。刻みネギと刻みキツネ(薄揚げ)の餡かけうどんが京都のたぬきうどん。たぬきうどん自体、最近食べる機会がなかったので、なつかしさもあり店内へ入ってみました。

JR「京都駅」から徒歩10分程度と近いことから外国人観光客も多いのでしょう、英語と中国語のメニューも備えられています。この日は4組ほどのお客さんのほとんどが地元のシニアでした。注文するのはもちろん名物の「京都風たぬき」。他都道府県から来られた方は、かなり驚かれると思います。

醤油ベースのダシが餡かけになり、刻みネギと刻みキツネ、おろしショウガという京都では王道のたぬきうどんです。では早速いただいてみましょう。

京都らしい細うどん、そして…

フニャフニャ〜

京都のうどんはコシなんて関係のない柔らかうどんなのですが、こちらのは限界までのフニャフニャ具合です。おそらく京都在住でも若い方は味わったことがない食感だと思います。もちろん他都道府県の方なら“コレはナンデスカ?”と驚かれるレベルでしょう。“うどんにコシ?うどんにはアタマもおシリもおへんえ”と言いそうな京都シニアにとっては当たり前の京風うどんです。讃岐うどんが全盛のうどん界にあって、歯がなくても食べられる京都ならではの超柔らかうどん。管理人が幼いころは、カゼで熱が出ると決まってこの柔らかうどんと「不二家のネクター」でした。口当たりもよく消化にもいいため、幼児や高齢者、病人でも食べられ重宝されていたと思います。

そんなお粥さんのような 京都の細うどんにおろしショウガの効いた餡がからみ、体の中からポカポカと温まるおいしさで、すぐに完食してしまいました。遅めの夕食ならともかく、ランチとしては少し物足りない気もします。そこで「ミニ丼(各丼のミニ)」を¥100引きで食べられるのですが、今回はミニではない普通の「他人丼」¥680を注文しました。

やはりうどん・蕎麦店の「他人丼」は間違いのないおいしさです。ダシに刻みネギ、薄切り牛肉を玉子でとじたシンプルな他人丼は、濃厚ながら上品な味わいがあります。しかもこちらの他人丼は牛肉たっぷりスタイルですので、¥680は相当お得ではないでしょうか。この他人丼だけでも十分満足できる一品です。

京都のフニャフニャ細うどんには賛否が分かれると思います。“うどんはコシ!”の方は、注文しないほうがいいかも知れません。ただ、間違いなく京都の食文化の一つですので、食べたことのない方は一度味わっていただきたい。「大阪屋」の「京都風たぬき」は、少なくとも話のネタにはなりますので、ぜひご賞味ください。特に寒い日や体調がすぐれないときにぴったりの、温かなご馳走としてオススメですよ。

[2018年12月7日訪問]

大阪屋
●住所…京都市下京区土橋町199
●TEL…075-371-3938
●定休日…水曜日(祝日は営業)
●備考…店内禁煙
●ホームページ…なし
※詳細は食べログ「大阪屋」で検索してください。

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