創業70年の味を堪能できる中華そば専門店

中華編
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珍遊 京都一乗寺本店

2018年も終わりが近づいているにあたり、京都人の大好きなラーメンをREPORTします。向かったのは「一乗寺ラーメン街道」。23時を過ぎていて、さすがに行列店は見られませんでしたが、店内を見るとほぼ満席のお店はチラホラ見受けられました。有名店が多いエリアで、特に新しいめのお店に人気が集まっているようです。しかし今回は京都ラーメンの源流に位置づけられる「珍遊 京都一乗寺本店(ちんゆう きょうといちじょうじほんてん)」へ伺いました。

30年近く前、管理人が友人に連れられ行った「一乗寺ラーメン街道」で最初のお店が「珍遊」というプチ思い出のお店です。現在、京都市内に4店舗と滋賀県に1店舗を展開。1950年(昭和25年)創業で再来年の2020年には70周年となります。「ラーメン」ではなく「中華そば」と名乗るあたりが歴史あるお店を感じさせるものの、大衆中華料理店や食堂の中華そばとは異なり、京都を代表するラーメンの1店と言えるのではないでしょうか。

お店に到着、まずは約30年ぶりに店頭のメニューを確認します。

ラーメンスープは1種類。サイドメニューは「餃子」¥250、「唐揚げ」¥400、チャーシューである「チャー盛り」¥300、「焼き飯」(小)¥300、(並)¥500、(大)¥600)、「三種盛り(味玉子・チャーシュー・キムチ)」¥400というシンプルなラインナップです。焼き飯、唐揚げ、餃子それぞれにラーメンが付く定食もあります。では早速、店内へ入ってみましょう。

23:15、男性2名客1組のみで平日深夜は比較的空いています。友人に連れられて行った頃と内装は変わっていません。そのとき友人に進められたメニューが「唐揚げ定食」¥900でしたので、30年ぶりに注文してみました。

はじめに唐揚げとライスです。

大衆中華料理店と遜色のないジューシューな唐揚げです。薄めの下味が付けられていて、お好みで唐揚げ用の塩を振っていただきます。おそらく若鶏でしょう、適度な弾力はありつつも柔らかで、口の中で鶏の旨味があふれ出ます。ニンニク醤油の下味が濃いと鶏本来の旨味がぼけてしまうのですが、こちらの唐揚げは想像以上のレベルの高さが感じられました。ライスにも合いますが、ビールのツマミにも最高でしょう。

いよいよ中華そば(並)の登場です。

天盛りの青ネギとノリをアクセントに、薄切りチャーシュー3枚と背脂が浮いたラーメンスープです。ラーメンスープは鶏ガラなどを煮出した白湯に醤油ダレという昭和の味わい。しかしそこにいわゆる“背脂チャッチャ系”の豚骨風の味が足されたまろやかかつ濃厚なおいしさです。ベースが白湯なので、後味は軽め。鶏ダシと豚の背脂のコラボレーションがハマったスープです。

では麺を食べてみましょう。

北海道産の小麦を使った中細ストレートの低加水麺だそうで、コシがありつつモッチリとした食感が特徴。濃厚なスープと強くは絡まない分、あっさりと食べることができます。ある意味、京都らしい味わいと言えるかも知れません。地元の方だけでなく、観光客からも人気が高い中華そばで、特に中高年や女性受けする味わいではないでしょうか。最近よく見かける超濃厚鶏ダシスープ系ラーメンより、管理人的には醤油が香りさっぱりと食べられるこちらのラーメンの方が好みです。

大衆中華料理店や食堂の中華そばよりは背脂もあり濃厚ですが、最近のトレンドを考えるとあっさり風だと思います。「一乗寺ラーメン街道」の中でも古参店なのは間違いありません。70年近くノレンを守り続けている流行に左右されない味。ランチタイムをはずせば比較的スムーズに入店できますので、京都ラーメンを食べたい方は入門編としてまずこちらのお店に足を運ばれてみてはいかがでしょうか。

[2018年12月26日訪問]

珍遊 京都一乗寺本店
●住所…京都市左京区一乗寺払殿町24
●TEL…075-702-2944
●定休日…年中無休
●備考…店内喫煙可(?)
●ホームページ…https://www.chinyu.jp/

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