じゅらく亭
皆さんは好きな“アイドル”がいますか?今は特にいない、という方でも人生で一人ぐらいは好きなアイドルがいたのではないでしょうか。管理人は取引先や職場の女性から“アイドルに詳しそう”とよく言われるのですが、意外(?)と詳しくありません。特に48グループや坂道シリーズは“オッサンあるある”の顔と名前が一致しない状態で、そもそも顔と名前を知っているのはテレビやメディアでの露出が多い数名。しかもほとんどが既に卒業しています。そんなアイドル事情に疎い管理人でも知っていたのが“NMB48ファンの聖地”とも噂される大衆中華店「じゅらく亭(じゅらくてい)」です。

一乗寺ラーメン街道にある中華料理店で、現在のマスターは2代目。この地で50年近く続く老舗店として地元の方と学生、そしてNMB48ファンが頻繁に訪れるお店として有名です。夜の外観を見る限り、営業しているのかしていないのかがよくわからない感じになっていますが、23時ぐらいまでは営業されています。時刻は22:30、早速店内へ入ってみましょう。

お世辞にもキレイとは言えない店内ですが、昭和の大衆中華店はだいたいこんな感じでした。この雰囲気が苦手な方は訪問しない方がいいでしょう。手前がカウンター席、奥がテーブル席となっていて、奥では明らかに48グループファンの方々が熱い会話を繰り広げられていました。何の話をしているかはチンプンカンプンでしたが。とにかくメニューを確認してみましょう。


見づらくて申し訳ありません。メニューは壁に掲出されていて、実はメニューの横はNMB48らしき方々の写真で埋め尽くされています。肖像権の問題もありますので撮影はしませんでした。メニュー自体は王道の大衆中華料理と「台湾屋台の味」と書かれた料理が特徴です。やはりここは“台湾のカツ丼”と説明されている「排骨飯」¥650とスープ代わりに「五目麺」¥580を注文してみました。料理の価格がとても安いのもうれしいですね。

まずは「五目麺」が着丼。白菜やモヤシ、ネギ、ニンジンなどの野菜がたっぷりで、イカやエビ、豚コマなどもふんだんに入っています。管理人はこの五目麺(五目そば)が大好きなのですが、周りで五目麺(五目そば)が好きと言っている人を聞いたことがありません。どこの中華店でもたいていメニューに載っているので、まったくの不人気メニューという訳ではないと思うのですが。とにかくいただいてみましょう。

醤油味ベースのスープに野菜などの具がしっかりと溶け出しているやさしい味わいです。まだまだ花冷えするこの時期、寒さをおぼえることも多い夜などにはピッタリではないでしょうか。麺は細麺でスルスルと口の中に入っていき、喉越しも心地いいおいしさです。ラーメンなどと比べてパンチはありませんが、滋味あふれる味で低カロリーっぽいのもうれしい一品です。そしていよいよ「排骨飯」が登場しました。

豚ロースの中華風トンカツにチンゲンサイ、そしてたっぷりの餡が丼全体を覆っています。餡も醤油ベースでかなり粘度が高い仕様で、なかなか冷めません。この激熱なトロミが猫舌な管理人には強敵なのですが、熱々でないとおいしくないのも事実です。この「排骨飯」や「排骨麺」¥650は台湾式料理として有名で、台湾式料理を得意とされるこちらに来られた際にはぜひ注文してください。では早速いただきましょう。

下味がしっかりとつけられた中華風トンカツとマイルドな味の餡、ご飯の取り合わせが絶妙です。ざっくばらんな味わいは台湾の屋台を思わせる気取らないおいしさとボリュームがあります。同じ南方系の中華料理でも、四川料理は辛味による爽やかさを重視しているのに対し、台湾料理は濃厚でまろやかな味わいが特徴。台湾料理には欠かせない「八角(トウシキミ、スターアニス)」の風味も香る本格的な「排骨飯」を楽しむことができました。
お客さんどうしの会話はさっぱりわかりませんでしたが、“推しヘン”(推しのアイドルを変えること)と“推しマシ”(推しのアイドルを増やすこと)の2つの単語を習得。“推しヘン”ではなく“推しマシ”の方がファンとしては好ましいようです。管理人も常に“肉マシマシ”ですので気持ちはわかります。NMB48ファンの方々は十分ご存知なお店だと承知していますが、台湾式料理をお手頃価格で味わいたい方にもおすすめの“推し店”ですので、一乗寺ラーメン街道近くまで来られた際にはぜひお立ち寄りください。
[2019年4月17日訪問]
じゅらく亭
●住所…京都市左京区一乗寺払殿町17-10
●TEL…075-711-0583
●定休日…火曜日
●備考…店内喫煙可
●ホームページ…なし
※詳細は食べログ「じゅらく亭」を検索してください。
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