紅茶のラーメン??が名物の佛教大学近くにあるラーメン店

中華編
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紅茶らーめん 紅

京都生まれで京都育ちの管理人は、自分の前世が貴族であると確信しています。しかも英国貴族です。英国貴族なので常にお紅茶をたしなんでいます。もちろん嘘ですが。管理人は学生の頃、喫茶店でアルバイトをしていて紅茶も提供していましたが、正直紅茶の味は全然わかりません。ダージリン、アッサム、プリンス・オブ・ウェールズ…何を飲んでも違いがさっぱりわからない“舌壊人【ぜっかいびと】”(C)バーグハンバーグバーグです。そんな紅茶とは無縁の生活を送る管理人ですが、佛教大学の近くを通るたびに気になっているラーメン店があります。

「紅茶らーめん 紅(こうちゃらーめん くれない)」です。“紅茶ラーメン”…?ラーメンのスープが紅茶なのでしょうか??そしてそれはおいしいのでしょうか???原付でこの看板を見るたびに考えこんでしまい、あやうく事故りそうなるので一度食べてみようと常々思っていました。そして4月25日の23時に到着。平日は深夜3時まで営業されていて、佛教大学をはじめとする学生が夜食を求めて来店しています。ラーメン好きの間では有名なお店だそうで、知り合いのラーメンバカからも“行って味を確かめて来いや”となぜか喧嘩腰でしたので伺ってみることにしました。では店内に入ってみましょう。

店内から紅茶の香りは特にしませんね。管理人が入店した際はお客さんは0名でしたが、後からお一人様の若者が3名ぐらい入ってきていました。深夜でこの状況ですから、やはり人気店のようです。そもそも初めてのお店で味もさっぱりわからない不安はあったのですが、とにかくメニューを確認します。

「青汁ラーメン」¥700という攻めすぎメニューにも引っかかりますが、ここはやはり「紅ラーメン」でしょう。しかし激マズ口にあわないとイヤすぎですので「ミニ紅茶ら〜めん」¥500と、間違いのなさそうな「チャーシューとじ丼」¥350を注文してみました。メニューの裏面をめくると謎のチャート図が…

なぜ手書きなのでしょう。最先端のインフォグラフィックでしょうか。チャーシューにもスープにも紅茶を使っていますよ、というチャート図のようです。ほとんどリプトンの回し者のように感じました。そして手書きゆえ、思いのほか余白が生まれたのをスタンプカードの案内で誤魔化しているのもあやしい。これは久々にREPORTナシか?と思っていたところに「ミニ紅茶ら〜めん」と「チャーシューとじ丼」が運ばれてきました。

見た目はかなりおいしそう。「ミニ紅茶ら〜めん」はチャーシュー2枚にゆで卵半個で¥500はかなりお得です。「チャーシューとじ丼」もチャーシューがたっぷり入って¥350とお値打ち価格。ただ…この期に及んでまだ紅茶の香りは感じられません。とにかく、「ミニ紅茶ら〜めん」をいただいてみましょう。

スープは背脂醤油トンコツ背脂チャッチャ系ですが、他店との最大の違いは紅茶の風味、ではなくピリ辛味がデフォルトな点ではないでしょうか。ピリ辛が程よいアクセントとなり、濃厚な醤油トンコツ風のスープに深みをあたえています。かなりレベルの高い味わいに驚きましたが、結局紅茶を感じることはできませんでした。ただ、管理人は舌壊人ですので、気になる方はぜひ訪問してお試しください。麺は細めの縮れ麺でスープとの相性も抜群。ラーメンとして判断した場合、人気店なのもうなずける味わいだと納得できました。

チャーシューは豚バラ肉でとろける柔らかさです。これも紅茶の効果でしょうか?本当のことを言うと、肉類(タンパク質)を柔らかくするのは炭酸か酵素と決まっていて、飲料であればコーラやビール、炭酸水、ヨーグルトなどが定番。残念ながらワインや紅茶に含まれるタンニンでは効果は限定的であまり期待できないそうです。実際に柔らかくなっているのは煮込み時間の問題で、2〜3時間(圧力鍋なら30分程度)煮込めばトロトロの煮豚が作れます。ただ味わいはかなり豊かな旨味が強く感じられますので、そこが紅茶の利点かも知れません。西洋料理などでも紅茶で煮た料理はありますので、意味はあるのだと思うことにしました。

「チャーシューとじ丼」は安定のおいしさです。チャーシューと玉子の旨味、そして青ネギの風味がご飯にぴったり。シンプルな材料ながら、玉子でとじているのは意外と斬新に感じました。ただ個人的に玉子とじはもう少し半熟ぐらいの火の通し加減が好みなものの、それは各人の嗜好によりますのでそれぞれでご判断ください。ともかく、十分においしい一品と言えます。

背脂醤油トンコツ背脂チャッチャ系にピリ辛は意外と合う!とわかったのは大きな収穫でした。土地柄、若者多めのお店ですが、昭和のオッサンが好きな味でもあると思います。京都にはラーメン店がひしめき合っていますが、佛教大学近くに用事がある方は一度試して見られてはいかがでしょうか。そして紅茶の味を感じられた方は“絶対味覚の持ち主”として讃えますので、当ブログでご報告ください。

[2019年4月25日訪問]

紅茶らーめん 紅
●住所…京都市北区紫野東蓮台野町10-1
●TEL…075-495-3121
●定休日…なし
●備考…店内喫煙可
●ホームページ…なし
※詳細は食べログ「紅茶ラーメン紅」を検索してください。

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