中華料理 東北燒烤涮 東朋
叡電「元田中駅」周辺はいつの間にか中華料理店が建ち並び、チャイナタウン化しています。管理人の自宅から近いこともあり、当ブログでも元田中エリアにある中華料理店を数多くREPORTしていますが、まだまだ紹介し切れていません。しかも近所にも関わらず食べに行ったことがないお店も多数ある始末。実は今年2019年1月28日に「三愛ふぁんてん」をREPORTして以来、半年近くも元田中エリアの中華料理店をREPORTしていませんでした。そこで今回は管理人も初訪問で「食べログ」にも未掲載の「中華料理 東北燒烤涮 東朋(とうほう)」へ伺いました。

こちらはもともと東大路通と御蔭通の交差点(田中里ノ前)を100mほど西へ行ったところにあったお店で、昨年2018年に現在地へ移転されたようです。お店の前は頻繁に通っていたものの地下にあるお店で店内の雰囲気がよくわからないこともあり、これまで何となくスルーしていました。「東北燒烤涮」とは東北=中国東北部(旧満州)、燒烤涮=バーベキューを指しているようで、お一人様は入りにくい宴会料理主体のお店ではないか、と勝手に想像していた訳です。しかし店頭の看板を見て“これなら入れる”と思いました。

夜限定の定食メニューが5種、しかも¥700!これならお一人様でも安心です。うっかり一人で入りメニューを見て一品が2〜3人前はある本格的な中国料理ばかりだったら逃げ出したくなります。こちらのお店が仮に宴会料理主体であったとしても、最悪この定食だけを注文すればいいのですから怖くはありません。早速、地下1階の店内へ向かいましょう。

フロア掃除をされていました。
洗剤の入った水を床にぶちまけ、モップでゴシゴシと。かなり広い店内なのですが、そんなことよりも“えっ?閉店??”と固まっているとご主人らしき人が現れ笑顔で“こちらどーぞー”と案内されます。ついていくと半個室の10名ぐらい座れる丸テーブルで、そこへ座れと。“えっ?一人ですけど??”と言うと“どーぞ、どーぞ”と笑顔のご主人。人生47年でこんなデカいテーブルに一人で座って食事をするのは初めてです。この地域一帯を仕切る華僑の大物が一人でやってきて案内されているような感じがして、一刻も早く帰りたかったのですが、お客さんは誰もいないようでしたのでこのまま食べてしまおうとメニューを確認します。






一品料理が主体のお店でかなり本格的な中国料理です。確かに中国東北部の料理も数多く用意されていますが、さすがに広東・上海・四川といった日本人にも馴染み深い料理も取り揃えられています。ただ…店名の燒烤涮(バーベキュー)が見当たりません。おそらく串焼き料理のことだと思うのですが、それらしいものがありません。営業時間中のフロア掃除といい、宴会用のテーブルに一人客を案内することといい、大陸的な大らかさが新鮮です。大陸の食堂といった雰囲気で、細かいことは気にしない感じが逆に高ポイント。管理人も燒烤涮(バーベキュー)を追及するのはやめて、ノンアルコールビールと「マーボなす定食」¥700、「牛肉入りパイ」¥580を注文してみました。

「マーボなす定食」が到着。メイン料理一点突破主義でスープも小鉢も漬物もありませんが、¥700という価格を考えれば納得です。それに麻婆茄子のボリュームがハンパありません。2本ぐらい使ってそうなナスにピーマン、ニンジン、タマネギ、そして挽肉がピリ辛味にまとめ上げられています。野菜はすべて油通しされていて、味付けも本格派。ちょうどいいピリ辛具合でノンアルコールビールにもご飯にもよく合います。

これから秋にかけて最もおいしくなるナスを存分に楽しむことができました。ご飯普通盛りを注文しましたが、ご飯の大盛り無料なのもうれしいポイントではないでしょうか。ただ、ご飯は今回だけかも知れませんがレンチンでしたので、改善された方がいいように思います。

そして「牛肉入りパイ」。こちらは麻婆茄子とは異なり、素材の味が発揮されている素朴さがおいしい一品です。モチモチの皮と中の餡が穏やかな味わい。ニンニクやニラなどの香味野菜が入っていない分、餡の旨味を存分に堪能できます。長野県の名物料理「おやき」を思い出す、淡い味付けが個人的には好みに感じました。テーブルに備え付けの醤油がありますので、少しつけて食べてもいいでしょう。カラシ醤油なら文句ナシですので、お店の方に相談してみるといいかも知れません。
気づけばフロアの掃除も終わってテーブルも戻され、お一人様の男性1名とカップルが食事をされていました。管理人は半個室の円卓に一人で食事をしていたので、後から来られたお客さんはさぞ驚かれたことでしょう。そして会計時、壁に貼ってあるポスターに燒烤涮(バーベキュー)が写真付きで紹介されていました。名物を食べそこねた…と少し後悔したものの、麻婆茄子と牛肉入りパイで十分満足できましたので、燒烤涮(バーベキュー)は次回の訪問時に味わってみたいと思います。一般的な日本の飲食店とは異なるところもありますが、中国大陸の食堂的な風情が感じられるお店です。いつもの中華店に飽きた方は、一度試してみてはいかがでしょうか。ちなみにランチの定食も多彩なメニューが用意されていますので、昼に中華をガッツリ食べたい方にもオススメですよ。
[2019年6月5日訪問]
中華料理 東北燒烤涮 東朋
●住所…京都市左京区田中里ノ前町34-2 珠光ビル百万遍B1F
●TEL…080-4391-8696
●定休日…不定休
●備考…店内禁煙(?)
●ホームページ…なし
※詳細はGoogleで検索してください。
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