庶民派の洋食などを40年以上提供する食堂

洋食編

まつもと食堂 鞍馬口店

まだ幼かった管理人が祖父母に連れて行ってもらったお店というのは、アラフィフのオッサンとなった今でも忘れることなく心に残っています。そんなに裕福ではなかった祖父母が孫を連れて行けるのは、ごくありふれた食堂や定食店、中華料理店、喫茶店など庶民派のお店限定でした。たまの贅沢はうなぎ屋か寿司屋だったでしょうか。ただ、少ないながらも自分でお金を稼ぐ立場となった現在、祖父母には改めて感謝の気持ちしかありません。残念ながら恩返しをする前に祖父母は他界しました。もし生きていれば、毎日イヤというほど、京都のさまざまな冷やし中華をご馳走できたのに。もっとも祖父母から“冷やし中華が好き”なんて1回も聞いたことはありませんが。祖父は洋食店や喫茶店など当時としてはハイカラな料理が好きでした。そこで今回は、40年以上前に祖父に連れられてよく行っていた食堂を訪問してみます。

地下鉄「鞍馬口駅」から徒歩すぐのところにある「まつもと食堂 鞍馬口店(まつもとしょくどう くらまぐちてん)」。本店である「お食事処 まつもと」は五条通東洞院通の交差点を南へ150mほど行ったところにあり、今もランチタイムには地元の方や近隣のビジネスマンで賑わっています。鞍馬口店は同志社大学大谷大学が近いこともあり、学生や地元の方などに人気です。昼のラストオーダーは14:30、14時前に到着しましたので店内へ入ってみましょう。

これぞ“THE 食堂”という風情です。そう言えば管理人が幼児の頃はすぐ近くに「関西文理学院 鞍馬口校」という予備校があって、そこの予備校生も頻繁に利用していました。そしてマスターも若いお兄ちゃんという感じでしたが、今見たらすっかりオジサンになられていて時の移り変わりを実感します。あまりノスタルジーにふけると何もかもがイヤになってしまいますのでメニューを確認しましょう。

定食は洋食がメインで、各種うどんや丼などの和食も充実しています。祖父は定食派で、こちらではさまざまな洋食を食べていました。管理人も各種定食や「カツ丼」¥800をよく食べていたのを覚えています。久しぶりに「カツ丼」を、とも思ったものの、ここは祖父が好きだった洋食の定食にしようと考え直し、「B定食(エビフライ、ハンバーグ、目玉焼き)」¥950を注文してみました。

見ただけでおいしいのがわかるビジュアルです。デカめのハンバーグが食欲をそそります。そして昭和洋食には欠かせないサラダに添えられたロースハム。エビフライもついて¥950とコスパ最高!な定食ですが、こちらでは最も高額なメニューです。少し濃いめの味噌汁は洋食にぴったりの味わいでご飯も進みます。エビフライとサラダを食べながら、昔なつかしい味に感動しつつ、いよいよハンバーグへ向かいましょう。

かなり柔らかなハンバーグで手作り感にあふれた逸品です。賛否はあるでしょうが、昭和の庶民派洋食では珍しくないフワトロなハンバーグではないでしょうか。そして何よりびっくりしたのがデミグラスソースです。少し苦めながら芳醇で濃厚な肉の旨味がはっきりとわかるデミグラスソースは、高級洋食店に匹敵するレベルと言えるでしょう。価格的にも手間暇をかけていては作れないハズですが、ファミレスなどのデミグラスソースとは比較にならない本物の味わいを存分に堪能することができました。

よく考えれば昭和の洋食はすべてが手作りで、デミグラスソースも例外ではありません。40年以上に渡り、昔ながらの製法でそのまま作られているのでしょう。食堂とあなどるなかれ、この重厚なデミグラスソースだけでも必食の価値はあると思います。鞍馬口近辺に来られた際には、一度立ち寄られてみてはいかがでしょうか。年配の方だけでなく、実は若い方にこそこの本物の味を知っていただき、洋食の真髄に触れていただきたいと願っています。

[2019年6月29日訪問]

まつもと食堂 鞍馬口店
●住所…京都市北区上御霊上江町239-1
●TEL…075-451-8607
●定休日…日曜日
●備考…店内禁煙
●ホームページ…なし
※詳細は食べログ「まつもと食堂」で検索してください。

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