出町桝形商店街側にある高レベルな中華料理店

中華編
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中国菜 燕燕

地元密着型の商店街でありながら観光客も頻繁に訪れている「出町枡形商店街」。管理人が幼児の頃の遊び場だった商店街で、昔も今も活気がある地元の台所です。近年、全国各地で商店街の課題が浮き彫りとなっていて、規模を縮小せざるを得ない商店街が増える中、新たな取り組みや工夫で活性化を実現されている印象があります。そんな「出町枡形商店街」の西端から寺町通を南へ100m、今出川通を西へ50mほど行ったところにあるのが「中国菜 燕燕(ちゅうごくさい えんえん)」です。

地元の方から観光客にまで人気の中華料理店で2004年(平成16年)に開業され、15年以上営業されています。中国の方が調理と接客を担当されていて、本場の味をリーズナブルな価格で手軽にいただけると評判のお店です。「食べログ」の評価も高く、特に夜は予約が必須。管理人は過去に夜、友人が予約していたため一度だけ伺ったことがあるのですが全席予約客で埋まっているほどの盛況ぶりでした。夜のコースは¥3,000・¥5,000・¥8,000と3種類あり、¥3,000のコースでも十分に満足できるクオリティだったと記憶しています。最近は訪問する機会がなかったものの、ランチを食べてみたいと思い立ち、予約なしのダメ元で開店時刻と同時に伺ってみました。

開店時刻の11:30に到着。幸い入店第1号で店内に入ることができました。中国茶にこだわられているお店で、店内入ってすぐのカウンターには、さまざまな中国茶が販売されています。中にはかなり貴重そうな餅茶(中国茶の1種)も飾られていて本場感も味わえるお店です。では着席しましょう。

こちらも京都の古い建物を改装されている「鰻の寝床」となっていて、奥行きがあり外観からは想像できない広さです。白を基調とした内装はスタイリッシュで清潔感があります。管理人が着席後、ミドルやシニア、若いカップルなどが次々と入店されていました。まずはメニューを確認します。

ランチタイムは「ランチセット」¥850の1種類のみが用意されていて一品料理などは注文できません。ドリンク類はソフトドリンクから中国茶、アルコール類まで注文できます。ランチセットは主菜(メイン)3種類から1つを選ぶシステムで、今回は「糖醋鱼块(白身魚の唐揚げと野菜の甘酢あん)」を注文してみました。

主菜と玉子スープ、2種類の中国風漬物、デザートの愛玉子、中国茶、ご飯と¥850とは思えない充実のランチセットです。玉子スープはやさしい味わいですが“The 中華”と感じられる本格的なおいしさ。白菜の漬物とザーサイも中国風でピリ辛がクセになる逸品です。高級中華料理店の味わいを手軽にいただけるお店ではないでしょうか。では主菜の「糖醋鱼块(白身魚の唐揚げと野菜の甘酢あん)」を食べてみましょう。

酢豚の豚肉を魚のタラに置き換えた料理ですが、あっさりとしながらもタラの旨味が味わえる、個人的には“酢豚よりおいしい”と感じた逸品です。ニンジン、タマネギ、キクラゲなどの野菜もたっぷりで、親指サイズのタラの唐揚げと食べやすい味の甘酢餡がよく合います。中国本土では淡水魚や海水魚の白身魚が日常的に使用されているため、中華風の濃厚な甘酢餡との相性も抜群。ご飯のオカズにもビールのツマミにもぴったりだと思います。

杏仁豆腐のような食感ながら爽やかなライチジュース風味の愛玉子(オーギョーチ)は台湾で人気のデザートで、近年日本でも大手中華レストランチェーンをはじめ、提供する中華料理店が増えています。古典的な料理も抑えつつ、流行や季節にも敏感な街中華店以上のレベルのお店です。出町枡形商店街河原町今出川烏丸今出川近辺に来られた方はランチやディナーで利用されてみてはいかがでしょうか。常に混雑している人気店ですので、特にディナーをご検討の方は予約が確実です。

[2019年8月3日訪問]

中国菜 燕燕
●住所…京都市上京区大原口町211
●TEL…075-222-1489
●定休日…木曜日
●備考…店内禁煙
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