自家製カレーの量と質に圧倒される喫茶店

喫茶店・カフェ編
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コーヒーハウス ナカザワ

京都の夏、特に昼間は暑過ぎです。京都市で生まれ育ち現在も居住していますが、可能ならば北海道に引っ越したい。そして寒くなってきたら沖縄へ移りたい。宝くじで8億円ほど当たれば実現できるんでしょうが当たる訳もないし、そもそも宝くじを買ってもいません。せめて冷房の効いた室内で1日中過ごしたいと思っていても、食事や買物に外出しないといけません。食欲もあまりない中、冷やし中華は確かに有能ですが、さすがにほぼ毎日食べていると飽きてしまいます。そこで“カレー”です。夏はやっぱりカレーでしょうよ!という訳で、なるべく遠出したくなかったこともあり、北山駅周辺にある普通っぽい喫茶店へ出かけました。

北山通鞍馬街道の交差点を北へ100mほど行ったところにある「コーヒーハウス ナカザワ」。1992年(平成4年)にオープンされた喫茶店で、喫茶店の前は木屋町三条で旅館をされていたそうです。オシャレなカフェなどの飲食店が立ち並び観光客などで賑わう北山エリアにあって、こちらは地元の方や近隣の京都府立大学の学生などに人気のお店。いたって普通の喫茶店に見せかけて、最近では京都の情報誌やインターネットでも多数取り上げられています。なぜ話題になっているかと言うと“カレー”。とにかく暑過ぎですので店内へ入ってみましょう。

時刻は14時、ランチタイムをはずしているにも関わらず、ミドルやシニアのお一人様や若いカップルで賑わっていました。カウンター席に向かおうとすると女将さんから“テーブル席へどうぞ”と促され、ありがたく着席します。京都では珍しく愛想のいい女将さんで、地域に愛されている喫茶店という感じです。ではメニューを確認してみましょう。

サンドイッチやトーストなどの軽食などもありますが、食事に来るお客さんのほぼ全員が注文するのは“カレー”です。中でも名物は「自家製カレー」。「普通」¥850で「御飯500g」とサラッと記載されていますが、よく考えれば1.5合を炊飯している量でお茶碗3.5杯に相当します。「大」¥1,200なら「御飯750g」でお茶碗5杯をゆうにオーバーする量。“ハテ?この辺りは大食いムラだったっけ??”と考えたものの、そんなムラはありません。おそらくは学生のお客さんが多いためのメニューなんだと思います。しかし「自家製カレー」を食べているミドルやシニアは当たり前のように「普通」を注文し、当たり前のように完食されていました。今回はもう1つの名物である「オムカレー(普通)アイスコーヒーセット」¥1,200を注文してみましょう。

牛ロース肉、ニンジン、タマネギのシンプルな「自家製カレー」がかけられた「オムカレー」が到着しました。白い光は怪奇現象ではなく湯気。この酷暑に激熱な「オムカレー」を食べれば昇天しそうな気もしますが、誰かの魂が写り込んでいる心霊写真ではありません。じっくりと煮込まれた欧風カレーのいい香りが食欲をそそります。オムレツも玉子たっぷりの仕様で、夏のスタミナ補給にも万全。ではいただきましょう。

辛さ控えめながら濃厚な味わいの欧風カレーにトロットロの玉子がベストマッチ!オムライスのライスはケチャップライスではなく牛挽肉ピラフといった味付けで、カレーの味を邪魔せず肉と米の旨味と甘みを存分に楽しめます。オムライスのおいしさに目を奪われがちですが、やはりカレーの実力があってのもの。濃厚なのに脂っこくないのは、牛ロース肉を使っているからでしょうか。「オムカレー」だとまろやかなオムライスも手伝って、かなりあっさりと食べることができる逸品です。また、付け合せのラッキョと福神漬も大量に用意され、しかもなぜかチロルチョコ2個も付いてきます。箸休めへの気配りも地域の親切な喫茶店らしい温かなサービスだと感じました。

「コーヒーハウス」ですのでアイスコーヒーも本格派。ミルクなしのブラックにもでき、ガムシロップも用意されますので、ナシナシ派の方でもしっかりとした濃いめのアイスコーヒーを堪能することができます。地下鉄「北山駅」から徒歩3分程度とアクセスも便利で、京都府立植物園宝が池公園からも近く観光ついでに立ち寄られてもいいでしょう。ただし京都の夏は本当に殺人級の暑さですので、日中のお出かけには十分ご注意ください。

[2019年8月4日訪問]

コーヒーハウス ナカザワ
●住所…京都市左京区下鴨南芝町20-2
●TEL…075-724-9192
●定休日…木曜日
●備考…店内喫煙可
●ホームページ…facebook
※さらに詳細は食べログ「コーヒーハウス ナカザワ」で検索してください。

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