オカアサンのやさしい味わいがうれしいラーメン店

2019冷やし中華
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らーめん亭 ちえぞう 【閉業】

※お知らせ※
「らーめん亭 ちえぞう」は店頭を通りかかったところ店舗が売りに出されていて閉業と判断いたしました。昭和のお店がまた1つなくなるのは残念でなりません。これまでおいしい冷やし中華やラーメンをいただき、ありがとうございました。

本日8月16日は「京都五山送り火」、通称“大文字(だいもんじ)”が20時から五山・六箇所で点灯されます。お盆にこの世へ帰って来られていた仏様があの世に戻られる日で、送り火でお見送りする京都の伝統行事です。管理人ぐらいのアラフィフになると多くの身内や知人が仏様にジョブチェンジされていて、管理人もいつお見送りする側から戻る側になってもおかしくありません。そんな8月16日に昭和に思いを馳せようと向かったのが、堀川丸太町にある「らーめん亭 ちえぞう」です。

深夜25時まで営業されている古いラーメン店で、ウラは取れていないものの少なくとも30年以上の歴史はあると思います。有名店ではありませんし、情報誌などでもあまり見かけないものの、地元民にとっては馴染み深い地域密着型のお店です。また、近くに京都市内としては比較的大きめなパチンコ店(閉店)があり、勝った人も負けた人もこちらで腹ごしらえをされています。時刻は22時、早速店内へ入ってみましょう。

カウンター席だけのコンパクトなお店で、いかにも“THE 昭和”な感じです。店名の「ちえぞう」からシワッシワのジジイが店主かと思いきや、昔から昭和のオカアサンがお一人で切り盛りされています。「ちえぞう」という店名は、オカアサンの小学校時代のあだ名だと確か以前聞いたような気もするのですが、ハッキリとは覚えていないのでガセだったらごめんなさい。ではメニューを確認してみましょう。

ラーメン店ながらさすがに昭和なお店らしく、ちょっとした中華食堂のようなラインナップです。深夜営業されていることもありアルコールのツマミも充実しています。メニューを眺めながら夏季限定の「冷やし中華」¥870は当然として、最近また野菜不足を感じているため今回は「野菜炒め」¥700を注文してみました。

まずは「野菜炒め」が到着します。豚バラ、キャベツ、ニラ、モヤシ、ニンジンのオーソドックスな野菜炒めです。一口食べると割としっかりめの塩味と中華味が効いた、ビールやご飯に絶対合う野菜炒めと言えるでしょう。中華味の正体はおそらく「味覇」か「創味シャンタン」で、家庭的な味わいの決め手となっているようです。野菜がシャキシャキとしていて火加減も申し分ありません。自宅でも再現できそうな野菜炒めですが、実際に管理人が「創味シャンタン」を使って挑戦してみたものの、こちらの味には至りませんでした。もし自宅でこの「野菜炒め」を作られる場合、「味覇」か「創味シャンタン」がなければ市販のラーメンスープでも代用できますのでトライしてみてください。

「冷やし中華」が到着しました。このルックスはまさに昔よく食べたラーメン店の冷やし中華です。メンマ、チャーシュー、ゆで卵、キュウリ、ワカメ、トマトに紅生姜。お店で提供しているラーメンの具材をできるだけ流用した、冷やしラーメンではないラーメン店の冷やし中華らしいビジュアルでしょう。特にメンマが乗っているのを見るとラーメン店に来た感が高まります。ではいただきましょう。

麺は細めの中華麺でスープは酸っぱさをほとんど感じない酢醤油ベースのスープです。酢醤油ベースと言うよりは、醤油ラーメンのスープを冷やして酢を少し入れた感じの、まろやかな味わいと言った方がより正確かも知れません。コクがあるながらさっぱりとしたスープと麺、具のコンビネーションがとてもおいしい一品です。特にチャーシューは今や主流派の煮豚ではなく、中華料理店顔負けの焼豚。香ばしい甘辛い味わいが冷たくなってもおいしく、冷やし中華の具としても有能だと改めて実感できました。

昭和の人々に愛されてきたであろう、昭和感あふれるラーメン店です。堀川丸太町の交差点を西へ100mほど行ったところにあり、電車なら地下鉄「二条城前駅」から徒歩10分程度と比較的便利な場所にあります。近くまで来られた際には、昔なつかしい「冷やし中華」や各種麺類、家庭的なおいしさの「野菜炒め」など各種一品料理をぜひお試しください。

[2019年8月6日訪問]

らーめん亭 ちえぞう
●住所…京都市上京区藁屋町522-5
●TEL…075-822-2595
●定休日…木曜日
●備考①…「冷やし中華」は夏季限定
●備考②…喫煙可
●ホームページ…なし
※詳細はRetty「らーめん亭 ちえぞう」で検索してください。

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