路地を進むと本格的な味に出会える担々麺専門店

2019冷やし中華
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こういうもん家 Ro-ji

京阪出町柳駅」です。管理人が毎日通勤で利用している駅で、京阪本線(鴨東線)と叡山電車(叡電)の連絡駅でもあります。駅前ですがお世辞にも栄えているとは言えません。しかしこれでもまだマシになった方で、以前はもっと寂れていました。何せ昔はタクシー乗り場にタクシーが1台も停まっていなかったぐらいですから。最近は京都観光ブームだからでしょうか、叡電京都の魔境鞍馬寺などへ向かう乗客も増え、駅前にも少しずつ飲食店ができています。そんな京阪出町柳駅7番出口を上がったところから道を隔てた向かい側に担々麺のお店があるのを今週の日曜日、8月25日に発見しました。

“担々麺”の赤ちょうちん、そして立て看板。8月25日は用事があったためスルーしたのですが、本日8月28日の帰宅時に訪問してみようと立て看板を確認します。

やはり担々麺店で「こういうもん家 Ro-ji(こういうもんや ろじ)」という店名。この看板の奥には以前REPORTした「COFFEE AND JAZZ SHOP LUSH LIFE」があり、どうやらその1軒挟んだ南隣にお店があるようです。立て看板の上にはこんなPOPが貼り付けられています。

“「冷やし坦(担の誤植?)々麺」¥840挑戦中!!”。こちらの「冷やし担々麺」を食べて店員さんに文句意見を言うと¥100引きなんだとか。たまにこのテの企画を目にしますが、本当に意見を述べて¥100引きにしてもらっている人ってどれぐらいいるのでしょう。管理人は正直ムリ。¥100引きのためにドキドキしたくありません。そもそもお店の方に文句なんて言いたくありませんし、味の捉え方は人それぞれですから、お店自身が“おいしい”と自信を持って提供する料理で十分だと考えています。とにかく店内へ向かいましょう。

店名どおり、まさに“路地”。この奥を進む訳ですね。地元民でなければ間違いなく躊躇します。しかし…いつの間にできたお店なの?と少し調べるとGoogleにも食べログにも掲載ナシ!唯一、京都の著名なグルメブログで紹介されていました。しかもアップされたのは本日8月28日。タッチの差でインターネット初掲載を逃しましたが、おかげでかなり細かな情報はわかりました。オープンされたのは2019年8月5日、つまりオープンからまだ1ヵ月もたっていないということ。これはひょっとするとREPORTナシになるかも…と思いつつ、さらに奥へ進みます。ちなみにこちらが掲載されている京都のグルメブログはかなり詳細かつ厳格に運営されておられ、引用などは一切NGですので当ブログからのリンクは貼れません。興味のある方はGoogle「こういうもん家 路地」で検索していただくと、地元民もお墨付き!の情報が得られるかも知れません。

何だかすごい隠れ家のような屋台風のカウンター席が姿を現しました。写真左は中庭のような屋外で灰皿が置いてあり、このテラス(?)でのみ喫煙できるようです。

そして奥には4名テーブル席が2組あり、グループでの利用にも対応しています。何にもないように見える出町柳のディープスポットで、まさに隠れ過ぎている隠れ家です。夜は24時まで営業されているのもうれしい限り。23時を過ぎると駅前はセブン・イレブンぐらいしかなく、夜遅くに帰宅すると食事できるところがなく困っていたので本当に助かります。では改めてメニューを確認してみましょう。

夜はしっかりとした一品メニューも充実していて、飲む人にとっても便利な担々麺専門店ではないでしょうか。確かに一見屋台風のお店に見受けられるものの、厨房設備は一般的なラーメン店仕様で屋台の簡易仕様ではありません。これなら各種の一品メニューも期待できそうです。今回は「冷やし担々麺」の定食「唐揚げセット」¥1,100を注文してみました。

思った以上に本格的風な「冷やし担々麺」の「唐揚げセット」が到着しました。唐揚げの香ばしい匂いが食欲をそそります。担々麺は専門店らしい乳白色のスープに肉味噌、ザーサイと期待度高めなビジュアルです。まずはスープからいただいてみましょう。

完全にナメてました。

これはマジで本格的な「冷やし担々麺」です。ミルキーでコクがある濃厚なスープはクラムチャウダーのようなまろやかさがあり、しかもラー油と揚げた鷹の爪で辛味も十分。激辛ではありませんが、後を引く心地いい辛さがちょうどいい味加減となっています。スープをレンゲですくってひと口、またひと口と飲んでいると止まりません。ミルキーなのにサラッとした仕上がりでイヤなしつこさは一切なく、ゴクゴクと飲める逸品。担々麺専門店、しかも名店レベルのクオリティはあると断言できます。甘酸っぱさはほとんどなく、京都の担々麺の名門「担担 四条本店」の「冷やし担々麺」と方向性は異なりますが、管理人のようなアラフィフのオッサンには濃厚かつ辛味が効いている「冷やし担々麺」はかなり好みと言えるでしょう。続いて麺をいただきます。

麺は軽くウェーブのかかった細めの中華麺でスープとの相性も抜群です。具の肉味噌の味わいも強く、クセのあるザーサイとミルキーなスープがとてもよく合っています。さまざまな旨味が重層的にからみあい口の中で広がる、オープン1ヵ月未満とは思えない高レベルな「冷やし担々麺」です。これまでREPORTした京都担々麺の名店にも劣らないおいしさの「冷やし担々麺」を堪能することができました。

唐揚げは鶏もも肉と使用されていて、ニンニク醤油の風味がしっかりとついている街中華店レベルの味わいです。鶏もも肉のジューシーで濃厚なおいしさは、ビールはもちろんご飯にもぴったり。改めてこんな路地の奥の隠れ家のようなお店でこのレベルの料理がいただけるのは驚きでした。観光などで「出町柳駅」や出町桝形商店街までお越しの際は、ぜひ路地の奥を進んでおいしい担々麺をお楽しみください。管理人は秋か冬に温かい担々麺と一品メニューを食べに必ず再訪します。

[2019年8月28日訪問]

こういうもん家 Ro-ji
●住所…京都市左京区田中下柳町20
●TEL…未確認
●定休日…不定休
●備考①…「冷やし担々麺」は夏季限定
●備考②…分煙(座席禁煙)
●ホームページ…なし

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