ステーキJ
冷やし中華ばかり食べていると無性に食べたくなるものがあります。それは牛肉。韓国冷麺なら具に炙りカルビなどが入っている場合もありますが、冷やし中華の肉系はほとんどが豚か鶏で牛肉はお目にかかったことがありません。そしてサイドメニューにも牛肉を使ったメニューは限りなく少ない。牛肉に飢え、いつ牛を襲ってもおかしくない危険な状態であったため、今年2019年3月に開業されたステーキ専門店を訪問してみました。

河原町今出川の交差点を西へ100mほど行った1筋目を南へ行くとすぐのところに見える「ステーキJ(すてーき じぇい)」。ステーキハウスのディナーは価格がとんでもないことになる場合もありますので、ビビってランチとして利用します。この辺りは昔からの民家が立ち並ぶ地域で出町桝形商店街もすぐのところにあり、管理人は学生時代にこの近くでバイトをしていました。その経験から立地的に超高級店ではないだろうと予想はしているものの、何があるかわからないのが京都の恐ろしいところ。みすぼらしい建物でも実は超高級店だったなんてことはザラにあります。とにかく店内に入ってみましょう。

昼のラストオーダー14:30間際だったこともあり、お客さんは若いカップル1組だけでした。これなら価格も大丈夫でしょう。この若いカップルがIT企業の社長とかだったら観念してカードで支払います。店内は新しいだけあって清潔感があり、ステーキハウスらしい重厚感のある内装。少しだけ価格面が心配になってきましたのでメニューを確認します。


ランチメニューは「和牛すじ肉カレー(サラダ付)」¥990からあり、心の底から安堵しました。ご飯ものは「ステーキカレー(50g・サラダ付)」¥1,480が最高額で、ステーキは¥1,000〜¥3,000ぐらいとリーズナブルな価格設定となっています。最近流行している激安ステーキ店はそのほとんどが外国産牛であり、こちらのように和牛を食べたい方でも少し値は張りますが手軽に注文できる貴重なお店ではないでしょうか。管理人はステーキに関しては国産牛や和牛へのこだわりはありませんので、今回は「Austフィレ(50g)とUSサーロイン(70g)のよくばりランチ(ライス・みそ汁・サラダ付)」¥1,500を注文してみました。ステーキの王様(サーロイン)と女王様(フィレ)を一度に食べられるのは確かによくばりです。

まずはサラダが到着。ステーキハウスらしいサラダで醤油ベースのドレッシングがビールのツマミに最適です。なぜノンアルコールビールを頼み忘れてしまったのかと後悔してしまいました。サラダ自体も丁寧に作られていて、レタスやタマネギなどの野菜の甘みも存分に味わえ、これだけで一品料理として成立しているように感じました。

いよいよステーキ本体が運ばれてきました。右がオーストラリア産のフィレ50g、左がアメリカ産サーロイン70g。合計120gですのでちょっぴり少なく感じるかも知れませんが、それはデカ盛りが当たり前と感じている悪癖と言えるでしょう。しかも外国産牛とは言えフィレとサーロインなら、それなりの価格となるのは当然。管理人の座右の銘は“質より量”ですがそれ以上に“お得大好き”ですので、¥1,500でも十分お値打ち価格であると断言できます。ではオーストラリア産フィレからいただきましょう。

ミディアムレアなピンク色でフィレらしく柔らかできめ細かな肉質が特徴。赤身肉の濃厚な旨味をしっかりと味わうことができます。ソースはバルサミコ酢を使ったグレイビーソースでしょうか、適度な塩気が肉の旨味をふくらませる絶品ソースです。赤身肉のおいしさを存分に堪能できるステーキではないでしょうか。

サーロインもロゼカラーで抜群の焼き加減。サーロイン特有の脂の甘みと食べごたえのある食感、そしてインパクトのある旨味を楽しめます。薬味のニンニクチップやワサビをつけてグレイビーソースでいただくと、アルコールにもご飯にも合う、まさに最強オカズ。アッという間にステーキがなくなってしまいました。
ステーキ肉の部位としては両巨頭とも言えるフィレとサーロインを一皿で味わえる贅沢なランチです。夜のメニューも高くはありませんので、普段使いに利用できる本格派のステーキ専門店ではないでしょうか。お一人様でも入りやすいお店ですので、自分へのご褒美やちょっとした贅沢を楽しみたいときは、ぜひ河原町今出川でおいしいステーキをご賞味ください。
[2019年8月18日訪問]
ステーキJ
●住所…京都市上京区米屋町297
●TEL…075-254-8026
●定休日…火曜日
●備考…禁煙
●ホームページ…twitter/Instagram
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