完成度が高い各種カレーを楽しめるカレー専門店

その他料理編
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三代目カレー舎、NANDI。

8月は猛暑、酷暑だった2019年。昨年同様、9月になると涼しくなるかなぁ〜と期待していたものの、9月6日は大阪などで9月6日としては7年ぶりとなる猛暑日でした。どうやら日本に接近している台風13号および15号、そして台湾よりさらに南の熱帯低気圧によるフェーン現象の影響で、8月並の暑さとなっているそうです。こんな汗だくの暑さのときはやはりカレーでしょう。そこで今回は激辛カレーも楽しめるスパイスカレーの人気店「三代目カレー舎、NANDI。(さんだいめかれーしゃ、なんでぃ。)」を訪問してみました。

北大路白川の交差点を南へ100mほど行ったところにある、「天下一品 総本店」の真裏にあるお店です。管理人はお店の前を何度も通ってはいたのですが、伺ったことはありませんでした。こちらの近くには現存する京都最古のカレー店「ガラム・マサラ」があり、両店とも京都造形芸術大学の学生や地元の方などで常に賑わっています。時刻は21時、まずは店頭に掲出されているメニューを確認してみましょう。

「パラオ」と呼ばれる激辛ドライカレーやディナータイムメニューなどが紹介されています。辛いのが得意でない管理人は激辛メニューを避け、辛口のメニューから選ぼうと強く決意しました。辛口でも泣きそうな辛さのドSなメニューを提供する店舗もあるため油断は禁物ですが。では店内に入ってみましょう。

店内はカウンター席が中心で、いたるところにヒンズー教の神様の絵や造形物で埋め尽くされています。これまでいろいろなインド料理に伺いましたが、ヒンズー3主神(ヴィシュヌシヴァブラフマー)すべての絵が描かれているのを見るのは初めて。インド料理店では欠かせない象の神様(ガネーシャ)や猿の神様(ハヌマーン)なども描かれていています。何より店名の「ナンディ」はヒンズー神話でシヴァの乗り物である牝牛の神様(神獣)のことで、ヒンズー教へのこだわりと造詣が深いお店と言えるでしょう。ヒンズーのさまざまな神々にガン見されながら改めてメニューのごく一部ですがご紹介します。

あいがけの「ダブルカレー」¥880と各種ドライカレーが人気のようです。こちらはもともと兵庫県尼崎市で営業されたお店で、現在まで30年近くカレーを提供されています。今回は夜の訪問ということもあり、せっかくですのでディナータイムメニューから「なすびのチーズ焼き キーマカレー(辛口)」¥980と「ライス(中)」¥150、「ラムの串焼き」¥700を注文してみました。

まずは「ラムの串焼き」。チリソースや甘酸っぱいものなど3種のソースがついてきます。ラム肉は臭みなどはほとんどなく柔らかで、濃厚な肉の旨味と脂の甘みが味わえ絶品です。海外では牛肉や豚肉よりもラム肉など羊肉の人気が高い国が多く、その理由にうなずけるほど豊かなおいしさを堪能することができました。ビールなどのアルコール類にもピッタリなツマミではないでしょうか。

そして「なすびのチーズ焼き キーマカレー(辛口)」と「ライス(中)」が到着。「ライス」は十六穀米でヘルシー志向なのもうれしく感じます。「なすびのチーズ焼き キーマカレー(辛口)」はたっぷりのとろけるチーズに覆われていて、多少辛くても緩和される気がするので安心ですね。ではいただきましょう。

サラリとしたキーマカレーにたっぷりのナスやピーマンが入っています。キーマカレーはコクがありながらさっぱりといただける味わいで、スパイスカレーにありがちな独特のクセなどは感じられません。今が旬のナスやピーマンのおいしさを改めて実感できる逸品です。辛口と書いてありましたがさほど辛くはありませんので、辛いのがお好きな方は激辛メニューから選ばれてみてはいかがでしょうか。ちなみに「ダブルカレー」からでも選べる「激辛黒カレー」は欧風カレーのような濃厚さで辛さもしっかりめだそうです。

蒸し暑さを感じる夜に夏野菜のおいしさを十分味わえるカレーをいただき、すっかり満足することができました。今回は1種類のカレーしか食べていませんが、いま流行しているスパイスカレーというよりは正統派のインドカレーに近いカレーだと思います。もちろん各種スパイスの芳しい風味は感じられ、カレー好きな方にもぜひお試しいただきたいお店です。叡電「茶山駅」から徒歩10分程度の場所にありますので、お近くまで来られた際は気軽にお立ち寄りください。

[2019年9月6日訪問]

三代目カレー舎、NANDI。
●住所…京都市左京区一乗寺築田町95
●TEL…075-712-4522
●定休日…水曜日および木曜日
●備考…禁煙
●ホームページ…twitterfacebook

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