名物の“角煮カツ”を堪能できる洋食店

洋食編
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和洋食堂 グリル満佐留

皆さんは“角煮カツ”という料理をご存知でしょうか。豚の角煮にコロモをつけてトンカツとして揚げるという手間もカロリーもかかるステキな料理です。京都最強酢豚として以前REPORTした「北京亭 北大路本店」の「げんこつ酢豚」は豚を角煮風に柔らかく煮込んだ豚肉を唐揚げにしていましたので、かなり近い調理法だと思います。ただ“角煮カツ”を提供しているお店は非常に少なく、管理人が知る限り東京に数軒と大阪や名古屋などの都市部に存在しているぐらいでしょうか。そして京都では「和洋食堂 グリル満佐留(わようしょくどう ぐりるまさる)」のスペシャリテとして知られています。

川端通近衛通の交差点(荒神口東詰)を東へ250mほど行ったところにある洋食店です。有名店ではないものの、地元の方や近隣にある京都大学の学生などで常に賑わう人気店。昔からある街の洋食店で、少なくとも40年前にはすでに営業をされていたと記憶しています。時刻はランチタイムを過ぎた13:30、早速店内へ入ってみましょう。

古いお店ですが改装されているようで開放感があり清潔感もある店内です。訪問した11月4日は振替休日で祝日だったにも関わらず、学生や地元の方など多くのお客さんが食事をされていました。フリーWi-Fiルーターが設置されていて、若い方にも使いやすいお店です。カウンター席もあり、お一人様も頻繁に利用されています。早速メニューを確認してみましょう。

ハンバーグやエビフライといった王道洋食メニューもしっかりと用意されています。価格的にはカジュアル洋食に分類されるリーズナブルさが特徴で、学生のお財布にもやさしい洋食店と言えるでしょう。そしてスペシャルメニューとして“当店自慢の逸品です”と紹介されている「満佐留オリジナル 豚バラ角煮のトロカツ」¥950が今回のお目当てである“角煮カツ”。数量限定だそうですので売り切れを心配していたのですが、どうにか注文することができました。

さすが学生に人気のお店だけあってボリュームの満足度も高め。「豚バラ角煮のトロカツ」5切れになぜか鶏の唐揚げ1つがついているお得さも見逃せません。スパサラと野菜サラダもたっぷりで、味噌汁、冷奴と栄養バランスの取れた定食となっているのも高ポイントです。「豚バラ角煮のトロカツ」には醤油ベースの甘めのタレにカラシが溶け込んでいて、ピリ辛のテリヤキソース風。間違いなくご飯が進みます。ではこちらの“角煮カツ”をいただいてみましょう。

柔らか〜

まさに豚の角煮の柔らかさ、そして濃厚な旨味と脂の甘みが口いっぱいに広がります。下味としてしっかり豚角煮の味がついていますが、小皿のタレにより旨さの相乗効果が生まれていました。特にカラシの辛味がアクセントとなっていて、思わずノンアルコールビールを注文しそうになったほど。また、パン粉で揚げたことにより、表面サクサクで中身トロトロという食感のコントラストも心地よく、普通の豚の角煮では味わえないおいしさを体感できます。実は以前、管理人も豚の角煮にハマって自宅で研究を重ねたことがあるのですが、長時間煮込めば勝手に柔らかくなる訳ではなく、むしろマズくなることが分かりました。煮込むことで肉の旨味が汁に出ていくうえ、赤身肉部分が締まってパサパサ・カスカスになるのです。こちらの“角煮カツ”の豚の角煮は赤身肉も脂も柔らかでとろける味わい。そんな極上の豚の角煮をさらにコロモをつけて揚げているのですから、スペシャリテと呼ぶにふさわしいおいしさだと保証します。

“角煮カツ”を食べたことがある方もない方も、ぜひお試しいただきたい逸品です。もちろん各種洋食メニューもおいしいお店で、洋食好きなら一度は訪問していただきたいと思います。京阪「神宮丸太町駅」から徒歩6分程度と便利な立地にありますので、少し足を伸ばしてでも味わう価値のある洋食店ではないでしょうか。

[2019年11月4日訪問]

和洋食堂 グリル満佐留
●住所…京都市左京区吉田下阿達町16-5(Google マップ
●TEL…075-771-6905
●定休日…日曜日
●備考…禁煙
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