麺匠 一粒万倍
2019年も12月に入り、終わりを迎えようとしています。今年を振り返り、幸せな1年だった方もいれば反省の1年だった方もいらっしゃることでしょう。また、来年2020年(令和2年)こそは心機一転、新しいことにチャレンジしようとお考えの方も多いのではないでしょうか。新しいことへの挑戦には誰かの背中押しが必要です。管理人は“現状維持でヨシ!”という夢も希望もないしょーもない人間ですが、挑戦する方を素直に尊敬し、応援したいと考えています。そこで今回は新年が始まる前に縁起のよさそうな1軒のラーメン店をREPORTしようと、河原町三条へ向かいました。

河原町通と三条通の交差点(河原町三条)を南へ80mほど行き、南大黒橋通を東へ60mほど行ったところにあるラーメン店「麺匠 一粒万倍(めんしょう いちりゅうまんばい)」。今年2019年9月に開業されたお店で、オープン当初からお店の前はよく通っていたため気になっていました。なぜ気になっていたかと言えば、「一粒万倍」という店名です。“一粒万倍”とは1粒の種籾(米の種)からたくさんの稲穂が実り、大量の米が収穫できる縁起の良さをあらわします。暦でも“一粒万倍日”は“大安”などと同じく吉日。1ヵ月に4日〜6日程度は“一粒万倍日”があるそうで、新しいことにチャレンジされるのであれば、縁起をかついで“一粒万倍日”にスタートされてみてはいかがでしょうか。ご参考までに2020年(令和2年)の一粒万倍日はコチラだそうですので興味がある方はご確認ください。さらにこちらのお店でラーメンを食べておけば、もう成功したも同然。時刻は23時、早速店内へ入ってみましょう。


まずは入口の券売機で食券を購入するスタイルです。ベースは「らぁ麺」・「塩らぁ麺」・「まぜそば」の3種類で、バリエーションを含め9種類の麺メニューが用意されています。「らぁ麺」・「塩らぁ麺」・「まぜそば」それぞれに“特製”があり、特製の内容はよくわからないものの、何となくめでたそうですので今回は「特製らぁ麺」¥1,000の食券を購入し、カウンター席に着席しました。

こちらは深夜3時まで営業されていて、〆ラーメンとしても重宝するお店。河原町三条という繁華街にあり、飲みの帰りにも伺いやすいと思います。まだオープン3ヵ月ほどとあって清潔感にあふれた店内は、お一人様の女性で利用しやすいのではないでしょうか。カウンター席には使用食材の説明書きや食べ方などが掲示されていましたのでご覧ください。



「特製らぁ麺」が到着。凛とした上品で気品のあるビジュアルです。具は煮玉子、豚チャーシューと鶏チャーシューのダブルチャーシュー、そして長いめの穂先メンマ、薬味として刻み白ネギがトッピングされています。ラーメン鉢から醤油のいい香りが漂ってきました。もう四の五の言わずにいただきましょう。

まずはスープ。限りなくブラックに近い色で、ひとくち飲んでみると強めの醤油味に鶏ガラスープの濃厚な味わいが口の中いっぱいに広がります。こちらではスープにブランド鶏としても有名な“大山どり”を使用されていて、鶏の旨味を存分に味わえる1杯。醤油強めな塩加減は京都にはあまりない、どちらかと言えば以前東京で食べた関東系の醤油ラーメンといったおもむきがあります。関西人には少し塩っぱく感じるかも知れませんが、他地域や外国から来られた方にはちょうどいい塩梅のような気もしました。

続いて麺。麺もオーソドックスな王道の醤油ラーメンスタイルです。ツルツルと食べやすく、濃いめのスープとの相性も抜群。見た目からはわからないものの、かつて子どもの頃に食べていた昔なつかしいの醤油ラーメンとは次元が異なるおいしさだと感じました。



2種類のチャーシューと煮玉子も申し分ありません。スープ、麺、具材とすべてが丁寧に調理されています。そして食べごたえや満足感も十分。飲んだ後の〆ラーメンとしてはもったいないクオリティで、シラフの時にじっくりと味わいラーメンだと思います。もし皆さんが新年に新たなチャレンジをすることがあれば、まずはこちらのラーメンを食べて成功を祈願されてみてはいかがでしょうか。管理人も年末に再度こちらでラーメンを食べ、その足で年末ジャンボ宝くじを購入してみようとたくらんでいます。
[2019年11月28日訪問]
麺匠 一粒万倍
●住所…京都市中京区大黒町71番地 ワールド会館1階(Google マップ)
●TEL…075-741-6778
●定休日…年中無休
●備考…禁煙
●ホームページ
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