各種サラダも人気で確かな味わいの洋食店

洋食編
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サラダの店 サンチョ 河原町本店

管理人が社会人となって3年目を過ぎた頃、西院エリアのとあるお客さんのところへ約2ヵ月間、連日常駐していました。仕事が終わって阪急「西院駅」へ徒歩で向かう途中で見つけた1軒の洋食店。当時いつも一緒だった後輩と初めてその洋食店へ行き、すっかり二人のお気に入りの店となって、ほぼ毎日のように通い詰めました。西院エリアのお客さんが移転されると同時にその洋食店とも疎遠になり、その後その洋食店はいつしか閉店。そして後輩との別れを経て、気づけば約22年の歳月が流れていました。そんな管理人にとって思い出の洋食店の本店が四条河原町の近くにあります。

河原町オーパの裏手にある「サラダの店 サンチョ 河原町本店(さらだのみせ さんちょ かわらまちほんてん)」(以下、本店)。1972年(昭和47年)創業の老舗洋食店です。“サラダの店”とあるように、サラダメインのメニューがあるだけでなく、肉料理や魚料理にもたっぷりのサラダが付きます。本店へは過去に1〜2回は伺ったことがあるものの、常に混雑している人気店なこともあり、お店の前を通ってもスルーすることが多かったお店です。今回は近くで仕事があり20:30前には終えることができたため、久しぶりに立ち寄ってみました。

平日にも関わらず7割程度のお客さんで店内は賑わっていました。しかもお客さんはすべて若い女性です。そして接客の店員さん2名も若い女性。オッサンのお一人様にとってこの状況を天国と思うか地獄と思うかで、そのオッサンのモテ度がわかります。イタリア出身の“ちょいワルおやじ”ことジローラモさんなら間違いなく天国と思われるでしょう。自分のルックスに自信があるオッサンは総じて天国と感じるハズで、それがモテる原因だったりもします。一方、うだつの上がらないブサメンでコミュ障な、自分をまったく信用できないオッサンにとっては地獄そのもの。“この場に自分がいること自体、場違いを超えてセクハラで訴えられやしないか”と激しい被害妄想にとらわれます。そんなオッサンがモテる訳ありません。管理人が天国と感じたか地獄と感じたかはナイショですが、一刻も早く食べお終えてお店を出たかったこともあり、急いでメニューを確認しました。

こちらの名物はサラダ各種と「照焼ステーキ」です。西院店でもさんざん食べました。もちろんお目当ては「照焼ステーキ」、そして西院店で一番のお気に入りだった「カニサラダ」もはずせません。そこで今回は「河原町店 おすすめ Menu」である「セレクトセット(サラダハーフサイズ)」¥2,050からホタテ貝のコンソメスープ・照焼ステーキ+カニクリームコロッケ・カニサラダ・ライスをチョイスし、注文しました。サラダをハーフサイズとした理由については後ほどお話しましょう。

まずホタテ貝のコンソメスープが到着。普段ならコーンポタージュスープ1択なのですが、ホタテとコンソメが合うのか?という興味から選んでみました。ひとくち飲んでみると、一般的な牛肉のコンソメではなく野菜スープに近いスッキリとした味わいです。やさしい滋味あふれるおいしさで、これなら海鮮と合わせても問題ないでしょう。何よりポタージュとは違い、お腹にたまりにくいのも高ポイント。最近、加齢のせいかポタージュを飲むとそれだけでお腹いっぱいになってしまいます。年は取りたくありませんね。

次にハーフサイズのカニサラダです。写真だとわかりにくいのですがハーフサイズといってもカップサラダではなく、普通のお店ならしっかりと1人前のボリューム。こちらは“サラダの店”と言うだけのことはあり、サラダの量がハンパではありません。2名以上で1つのサラダをシェアできるサイズ感ということもあり、用心してハーフサイズとしました。

マヨネーズと醤油ベースのオリジナルドレッシングが生野菜などとよく合います。野菜の下処理もしっかりとされていて、レタスなどの葉物野菜はパリッとみずみずしく生野菜自体がおいしい。そしてカニは紅ズワイガニを使用されているそうで、贅沢な味わいです。近年、カニは高騰を続けており、素材調達も難しくなってきているハズ。それでもしっかりとしたカニの身をいただくことができ、看板商品の1つであることを再認識させられた味わいだと実感しました。

そしてメインの照焼ステーキ+カニクリームコロッケです。カニクリームコロッケは丁寧に作られていることがわかる上品な味わい。カニの風味もしっかりと感じられ、洋食店ならではのクオリティです。このカニクリームコロッケだけでもこちらへ伺う価値はあると断言できます。そしていよいよ久しぶりに照焼ステーキをいただきましょう。

おそらく外国産牛の赤身肉だと思うのですが、牛肉の旨味が濃い味わいです。そこに甘めのバーベキューソース風のタレが絡められ、ご飯やロールパン、ビール、ワインなど何にでも合うおいしさを堪能できます。こういうソースは脂身多めの牛肉とは合いません。赤身肉の濃厚な味を引き立たせるソースであり、リーズナブルな価格でおいしいものをいただける洋食の真髄ではないかと感心しました。

かつて連日通っていた西院店の味を思い出させる、舌の記憶に残る味わい。料理には大切な思い出を風化させない力があるようです。そしてこの日の思い出も、いつかなつかしむ時が来るのでしょう。皆さんもこちらに立ち寄られて新たな思い出を作ってみられてはいかがでしょうか。マスターも昔と変わらずご健在のようですので、これからも多くの人の記憶に残る料理を作り続けていただきたいと願っています。

[2019年12月12日訪問]

サラダの店 サンチョ 河原町本店
●住所…京都市中京区裏寺町中之町572(Google マップ
●TEL…075-211-0459
●定休日…水曜日および月1回は連休有り
●備考…禁煙
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