濃厚コッテリで素材の良さを味わえるラーメン店

中華編
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豚人 京都一乗寺店

2020年(令和2年)初となる一乗寺ラーメン街道にやってきました。しょっちゅう行っているような気もするのですが、今年は初めてでREPORT自体も久しぶり。この日は京阪「出町柳駅」に着いたのが22:15と遅くなったうえ、実は昼食にありつけずお腹ペコペコでした。最後に食事をしたのは前日の夜で、もうこれは誰が何と言おうと飢餓状態。思考力を奪われつつ一乗寺ラーメン街道へ向かったのは、以前から管理人とキャラがかぶっていて(?)が気になっていた“とあるラーメン店”を訪問するためです。

東大路通北大路通の交差点(高野)を北へ700mほど行き、北泉通を東へ200mほど行ったところにあるラーメン店「豚人 京都一乗寺店(ぶたんちゅ きょうといちじょうじてん)」。沖縄の“島人(しまんちゅ)”みたいな店名ですね。こちらは麦笑グループがチェーン展開しているラーメン店の1軒で、豚人ブランドは京都に1店舗、滋賀に2店舗、愛知に2店舗、大阪に2店舗、韓国に4店舗を展開。別ブランドとして「麦笑(ばくしょう)」は滋賀と愛知にそれぞれ1店舗、「神豚(ごっとん)」は大阪に1店舗あります。人気ラーメン店がひしめき合う一乗寺ラーメン街道の中でも人気店で、夜にお店の前を通るといつも混雑している様子でした。店頭のノレンに“総本店”と書かれていますので、こちらが豚人ブランドの本店格のお店なのでしょう。23時まで営業されていて、夜遅くにも食事ができます。時刻は22:30、早速店内に入ってみましょう。

営業終了間近のせいか、お客さんは若い男性のお一人様だけ。いつもは混雑しているのになぁ…と思っていると、6名グループの若い男女のお客さんが入店されてきました。どうやら皆さん“豚人”ファンのようですが、店員さん2名と管理人以外のお客さんは全員スレンダー体型。管理人が唯一の“豚人”となっている非常事態です。“豚のような人”コンテストであれば今宵は間違いなく管理人の圧勝。店員さんも常連らしきお客さんも、もっと反省していただきたいと思います。ではメニューを確認してみましょう。

昨夜から何も食べず過ごしていたこともあり、とにかくガッツリメニューが食べたい。23時近くにも関わらず“豚のような人”らしい食事をしようと決めていました。そこで今回は人気No.1の「とこ豚骨」¥830に唐揚げ2ヶとライスがセットの「唐揚げセット」¥300をチョイス。一般的なアラフィフとしてはあり得ない選択ですが、こちとら本物の“豚人”ですのでまったく躊躇はありません。皆さんはハタチを超えたら深夜にこんな食事をするのは止めましょうね。本物の“豚人”になりたければ止めはしませんのでご自由にどうぞ。ちなみに“麺はどうされますか?”と豚人らしからぬ店員さんに尋ねられます。

麺メニューを見ても全然わからん。管理人は豚人ですがラーメンにはまったく詳しくないのです。そこで非豚人である店員さんにオススメは?と尋ね返します。“とこ豚骨なら「ちぢれ麺」か「ドラゴン麺」ですかね〜?”とのことでしたので、“極みの神髄”と書かれた「ドラゴン麺」にしました。「ドラゴン麺」が何なのかもサッパリわかっていませんが。

まずは「とこ豚骨」が到着。白濁した豚骨スープに豚の背脂が浮きまくっている、まさに“とことん豚骨” な「とこ豚骨」です。そしてこのビジュアルを見た瞬間、ハッと我に返ります。食事を終えたら帰宅しておフロに入って寝るだけのアラフィフのオッサンが、なぜ23時前にこんなモノを食べようとしているのでしょうか。我がコトながら恐ろしくなってきました。とにかく今回は仕方がないとして、もう二度と寝る前にこんな太りそうなモノは食べないぞ!と心に強く誓い、スープからいただきます。

まろやかで芳醇な豚骨スープと背脂のコクがある味わいです。意外と獣臭さはなく、豚骨スープとしては食べやすいと感じました。塩味も強くはありません。トロミも少なくサラサラとしていて、コッテリ感もさほどなくスンナリと飲めます。豚骨スープが得意でない方でも食べやすい豚骨スープではないでしょうか。

そして謎の「ドラゴン麺」。見た目だけなら極太縮れ麺といったところでしょうか。一口食べて、コシのある食べごたえと小麦の風味がしっかりと感じられる麺であることがわかりました。こちらの麦笑グループもともとは農業をされていたそうで、小麦へのこだわりも相当のようです。スープのコクにも負けていない、いやむしろスープとの相性も抜群の「ドラゴン麺」は、麺の研究を重ね尽くした結果として生まれた麺なのでしょう。“極みの神髄”のキャッチフレーズどおりのおいしさを堪能することができました。

チャーシューは「豚人」の店名からもわかるように、さすがの味わいです。ラーメン店にはチャーシューのおいしいお店が多いのですが、こちらもその例にもれず見事なおいしさ。柔らかく煮上げられた豚バラ肉の肉の旨味と脂の甘みが最高です。味加減も申し分なし。このチャーシューだけでも必食の価値は十分にあると断言できます。

「唐揚げセット」がやってきてしまいました。こちらの唐揚げも絶品です。鶏モモ肉の濃厚な味わいに下味のカレー粉が効いています。同じ一乗寺ラーメン街道にある「中華そば 高安」の唐揚げもカレー風味でどちらも人気店であり、“カレー風味の鶏唐揚げ”はいずれ定番化するのではないでしょうか。ラーメン店の料理に対する研究熱心さには改めて頭が下がる思いがしました。“京都でラーメンを食べるなら一乗寺ラーメン街道という方も多いのではないでしょうか。一乗寺ラーメン街道に来られた際には、ぜひこちらにも足をお運びください。女性客が多いのもうなずける、繊細で計算された高いクオリティのラーメンを実感できるハズ。SNSに投稿すれば¥100引きなのもありがたいサービスですね。

[2020年1月15日訪問]

豚人 京都一乗寺店
●住所…京都市左京区一乗寺東杉ノ宮町42(Google マップ
●TEL…075-723-8110
●定休日…年中無休
●備考…禁煙
●ホームページ…麦笑twitter

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