西陣の老若男女に愛される地元密着型トンカツ店

洋食編
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とんが

古い都市である京都市の中心部は昔ながら住宅や商店が立ち並び、整然とした区画整理なども進んでいません。車1台分がかろうじて通れる道も多く、京都市で50年近く生活している管理人ですら通ったことのない道は結構あります。そんな細い道はたいていが住宅密集地であり、用事がないため余計に通らないのですが、そんな道沿いに突如として出現する飲食店は要チェック。そういうお店はほぼ地元のお客さんだけで占められている穴場で、しかも歴史がある場合は永年に渡って地元に人気の証拠でもあり、ハズレはまずありません。今回は西陣エリアから穴場の1軒でもある「とんが」を訪問しました。

今出川通千本通の交差点(千本今出川)を東へ300mほど行き、浄福寺通という細い道を北へ30mほど行ったところにあるトンカツと洋食のお店です。かなり昔から営業されているのは間違いなく、少なくとも20年以上前にはすでに営業をされていました。こちらは京都の情報誌などのメディアでもそんなには見かけないものの、常に混雑している人気店。客層はほとんどが地元の方のほか、お店の向かいには乗用車を停められる駐車スペースもあることから、ドライバーも利用しやすいと言えるでしょう。昼は14時まで営業されていて、ランチタイムをはずした13:15に到着。まずは店頭のメニューを確認してみます。

トンカツを中心に、ひととおりの洋食メニューがラインナップされています。ほとんどのメニューはテイクアウトも可能で、近くのオフィスや住宅の方が頻繁に持ち帰りで利用されているようです。洋食好きの管理人にとっては目移りするぐらい魅力的なメニューが並んでいますが、こちらではぜひトンカツを食べていただきたい。そこでヒレとんかつ・エビフライ・焼肉がセットとなっている「Sランチ」¥1,760に注目。セットの中では最高額メニューであり、ちょっとした贅沢気分の時には最適です。早速、店内へ入ってみましょう。

ランチタイムを過ぎているにも関わらず7割ほどの座席がお客さんで埋まっています。カウンター7席と2名テーブル席が2組、4名テーブル席が2組といったコンパクトな店内で、お一人様のお客さんも多く安心して利用できるでしょう。やはり地元の方が多そうな感じがし、観光客らしきお客さんは見当たりません。マスターが調理をし、アルバイトの学生らしき男性1名が接客を担当されていました。カウンター席に着席し「Sランチ」を注文、しばしテレビの駅伝中継を眺めます。

ボリュームたっぷりな「Sランチ」が到着しました。実は撮影し忘れていたのですが、セットメニューには赤だしも付きます。付け合せのカレー風味のサラダスパゲティも昔なつかしい昭和の味。肉厚なエビフライにはこちらの特徴でもあるデミグラスソースをつけていただきます。デミグラスソースというよりはトンカツソースレベルの甘さが食べやすいブラウンソースで、老若男女に人気なのもうなずける味わいです。本格洋食店仕様の苦めなデミグラスソースはエビフライに合いませんが、こちらのソースならエビフライの甘みと旨味がよく引き立っていると感じました。

ヒレとんかつをいただきます。このブ厚さがヒレカツの醍醐味です。しかも柔らかで脂肪分は少なく、豚肉の旨味をあっさりといただけます。若い頃はトンカツと言えばロース1択でしたが、ヒレカツの良さがわかってきたということは管理人もオトナの階段を登っている感じでしょうか。アラフィフで大人でなかったら、もはやヤベェ奴以外の何者でもありませんが。ヒレカツの旨味に甘めのデミグラスソースがよく合います。ビールにもご飯にもピッタリなお手頃なヒレカツを堪能できました。

焼肉もサイコロステーキカットの肉厚ゴージャスバージョンです。ソースは手作りでしょうか、焼肉のタレ風の味わいながら市販品のようなクドさはなく、スッキリとした味わい。牛の赤身肉の濃厚な旨味とソースとの相性も抜群です。食べごたえも十分で、肉を食った満足感あふれるおいしさでした。

街の洋食店らしいカジュアルな雰囲気で定食店レベルの価格帯なのも高ポイント。電車なら嵐電「北野白梅町駅」または地下鉄「今出川駅」から徒歩17分程度と1.3kmほどの距離がありますので、歩きたくない方は市バス「今出川浄福寺」バス停下車であれば徒歩1分と便利です。地元で人気の昔ながらのトンカツや洋食を味わいたい方は、ぜひ立ち寄られてみてはいかがでしょうか。

[2020年1月19日訪問]

とんが
●住所…京都市上京区有馬町199(Google マップ
●TEL…075-441-4361
●定休日…火曜日および金曜日
●備考…禁煙
●ホームページ…なし
※詳しくは食べログ「とんが」で検索してください。

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