京都では珍しいアナゴ料理専門店

和食編
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あなご料理 大金

魚にはヒョロヒョロと細長い種族のものがいます。代表的なのはウナギでしょうか。次に京都ではハモが我が物顔で名物を気取っているものの、全国的な知名度は低め。ウナギに次ぐヒョロヒョロと細長い種族と言えば、一般的にはアナゴではないでしょうか。京都や関西では主に煮穴子の握り寿司や箱寿司で食べられるほか、天ぷらタネとしても知られています。が、アナゴを専門に食べる文化がほとんどないのに対し、東京をはじめとする関東圏などではアナゴ専門店が多く人気です。夏が旬とされているものの、脂の乗った冬のアナゴも夏とは別の味わいがあります。そこで今回は、京都では珍しいアナゴ料理の専門店を訪ねてみました。

四条通烏丸通の交差点(四条烏丸)を西へ350mほど行き、西洞院通を南へ500mほど行ったところにある「あなご料理 大金(あなごりょうり おおがね)」。2014年(平成26年)のオープン以来、アナゴ好きが足繁く通う名店となっています。フグ料理なども提供されている海鮮割烹的なお店ですがどの料理もリーズナブルで、手軽に海鮮居酒屋としても利用可能。オフィスが多い立地だけあって、昼夜ともビジネスパーソンで賑わっています。時刻は13時、まずは店頭のメニューを確認してみましょう。

ランチメニューはほぼアナゴメインです。煮穴子や天ぷらをいただけるオーソドックスなメニューもあり、アナゴをガッツリと楽しめるラインナップとなっています。そしてこちらではアナゴ尽くしな定食メニューも用意されていて、オススメはさまざまなアナゴ料理を味わえる「日替わり御膳」¥1,600。煮穴子や天ぷらだけではないアナゴの魅力を確かめるため、早速店内へ入ってみました。

カウンター席もあり、お一人様でも安心して利用できます。また、アナゴ界では最も知名度が高い“穴子さん”の肖像画も飾られていて、アナゴ好きなら絶対に行くべきお店です。ちなみに“穴子さん”は京都大学を卒業しているらしく、京都とは浅からぬ縁があります。と、架空の人の話を延々と続けるのもいかがかと思いますので、早速「日替わり御膳」を注文してみました。

アナゴの天ぷら、アナゴの刺身、アサリの味噌汁、漬物といったゴージャスなセットメニューです。定番のアナゴの天ぷらと珍しいアナゴの刺身をいただけるアナゴ尽くし。特に刺身は管理人も食べたことがなく興味津々。では刺身を食べてみましょう。

ピンボケはともかくとして、白身ながらコクのある味わいです。アナゴの旨味をダイレクトに味わえる逸品ではないでしょうか。タイやヒラメなど他の白身魚とは明らかに異なるおいしさで、なぜアナゴの刺身が定番化しないのか不思議に感じるほど。煮穴子でも天ぷらでも味わえないアナゴの新たな魅力を再発見できました。

そして天ぷら。ふっくらとして旨味たっぷりのアナゴの天ぷらは申し分のないおいしさです。たま〜に皮がゴムのようなアナゴの天ぷらもありますが、こちらではしっかりと処理をされているようで、フワッフワの食感がたまりません。ハモの天ぷらと比べても濃い旨味があり、やはり天タネとしてはハモやウナギよりもアナゴが1番おいしいと実感しました。

ご飯は最強のアナゴ釜飯です。たっぷりのアナゴとシメジが入っていて、大将から“よくかき混ぜてくださいね”と提供されます。しっかりとシャモジでかき混ぜてお茶碗に移していただくのですが、淡いダシと醤油の風味にご飯とアナゴがマッチした炊き込みご飯と言えるでしょう。薄味のためアナゴの味わいがクッキリと感じられるおいしさ。アナゴの秘めた魅力を堪能することができました。

食後にはコーヒーとほうじ茶アイスが付く贅沢なセットメニューです。刺身や釜飯など、京都ではあまり食べられないアナゴのおいしさを知ることができるランチとなりました。ランチでは煮穴子を思う存分楽しめる「煮穴子重」¥1,900や天ぷらがお好きなら「上あなご天丼」¥950なども用意されていますので、リーズナブルにアナゴを味わいたい方はぜひこちらまで足を運んでみられてはいかがでしょうか。

[2020年1月18日訪問]

あなご料理 大金
●住所…京都市下京区高辻西洞院町801-5(Google マップ
●TEL…075-778-1688
●定休日…日曜日(月曜日および火曜日は夜のみ営業)
●備考…禁煙
●ホームページ…facebook
※さらに詳細は食べログ「あなご料理 大金」で検索してください。

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