超強力なパワースポットの向かいにある和食店

和食編
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御料理・一品 竹駒

マスクが街から消えました。管理人も京都や大阪の出先で通りがかったドラッグストアやコンビニなどに寄って確認しているのですが、どこもマスクは完売状態。これまで通勤時にマスクを着けていたものの、手持ち分がなくなるのはもはや時間の問題です。Amazonなどでわずかに出品されているマスクは超高額で購入する気になれません。でも買わざるを得ないかな…と思っていたところ、ある医療関係者から“本来マスク不要な人が毎日使ったり買い占めたりするから品薄になるんやで”とたしなめられました。返す言葉もありません。確かに管理人はカゼなどもひいておらず、完全に予防というだけでマスクを買って使っていました。申し訳ございません。本当にマスクを必要としているカゼやインフルエンザ、喘息などの患者さんにまで行き渡らないのは気の毒過ぎます。予防という観点から言えば、こまめな手洗いとうがいでも十分に効果はあるとのこと。管理人もマスクの販売が回復するまで、しばらく購入しないでおこうと決めました。ちなみに各メーカーからマスクが増産され、2月下旬ぐらいには店頭に並ぶだろうと予測されています。それまでは必要な方以外はマスクの購入を控えられた方がいいかも知れません。スッピンを隠すためにマスクを着けている女性もガマンしましょう。大丈夫、スッピンでも十分かわいいですょ。予防で大切なのは免疫力のアップだそうで、要は栄養のあるものを食べ、十分な睡眠と適度な運動が必要なのだとか。そしてスピリチュアルな観点から考察するとパワースポットに伺い、神々のパワーを頂戴するのも有効でしょう。京都はパワースポットだらけその割に御利益が薄いような気がしないでもありませんが、せっかくなので京都最強レベルのパワースポットにノーマスクで出かけてみました。

御池通天神川通を北へ300mほど行き、太子道(旧二条通)を西へ300mほど行ったところにある正式名「木嶋坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみむすびじんじゃ)」。一般的には通称の「木嶋神社(このしまじんじゃ)」や「蚕の社(かいこのやしろ)」と呼ばれています。794年に平安京が造営され、それ以来多くの神社が生まれましたが、こちらの神社は平安京となる前の飛鳥時代に建立された京都でもかなり古い神社です。京都市街地から少し離れていて実は京都人にもあまり知られていないものの、スピリチュアル関係に詳しい人に言わせると超強力なパワーがあるらしく、ご利益にあやかろうと参拝客も見受けられます。神社の前に到着、まずは腹ごしらえ。そこで斜め向かいにあるお店へ伺ってみました。

以前知り合いからオススメされていた「御料理・一品 竹駒(おりょうり・いっぴん たけこま)」。小料理屋のようなシブい外観です。基本的には夜に人気の和食店だそうで、酒と肴が絶品な穴場店とのこと。そしてランチも営業されていて、お酒を飲まない管理人のような人にもピッタリだと聞かされていました。まずは店頭のランチメニューを確認しましょう。

ランチのメニューは「今日の日替わり」¥850の1種類のようです。「肉団子大根煮」や「ぬか漬け鯖きずしサラダ小鉢」、「ぶっかけソーメン」、「とろろがけタラ子まぜご飯」と、一般的な和食店や居酒屋ではなかなかお目にかかれない、一筋縄ではいきそうにないメニューに心躍ります。“何が食べたいか”ではなく“何を食べさせてくれるのか”が外食好きの心を刺激するのではないでしょうか。時刻は13:30、早速店内へ入ってみましょう。

夜は海鮮を中心としたメニューがズラリ。ちょっとヤンチャそうな大将美人な女将さんで切り盛りされています。この近くには京都先端科学大学(旧:京都学園大学)の京都太秦キャンパスがあり、教職員の方もよく利用されているようです。1階は小上がりとカウンター席のみで、事前に予約をすれば2階で宴会などもできます。コワモテ系の風貌をお持ちの大将ですが、とても気さくな方で、しかも管理人と同年齢であることが判明。この歳にしかわからない健康の話題や料理のことですっかり喋り込んでしまい、店内の撮影を忘れてしまいました。大将はほぼ毎日、京都市中央市場まで買い出しに向かわれていて、鮮魚には相当なこだわりをお持ちのご様子。実際に仕入れたばかりのスッポンを見せていただきました。また、“事前におっしゃっていただければメニューにない料理でも和食ならご用意できます”とのことで、和食への造詣も深そうです。そして目を引くのは所狭しと並べられた地酒の数々。定番からレアモノまで、さまざまな地酒が用意されていますので、日本酒好きにはたまらないお店でしょう。

「今日の日替わり」が到着しました。一見、家庭料理風のやさしい味わいの料理に見えます。まず、「ぬか漬け鯖きずしサラダ小鉢」をいただくと、ぬか漬け鯖きずし(シメサバ)のちょうどいい味加減と生野菜、春雨、マヨネーズがベストマッチ。これは家庭料理ではなくプロのワザと言えそうです。ぬか漬け鯖きずし(シメサバ)の個性を野菜やマヨネーズベースのドレッシングが和らげ、絶妙なおいしさとなっています。当然ですが、日本酒の肴としても最高ではないでしょうか。

「肉団子大根煮」はおでんのような心温まる奥深い味わいです。醤油味は控え気味でダシの旨さと肉団子のコク、大根の甘みといった素材の持ち味を活かされたおいしさ。寒い冬にはありがたい逸品でしょう。和食の実力が十分に堪能できる料理だと感じました。

「ぶっかけソーメン」は冷たいダシにおろしショウガが効いていて、さっぱりといただけます。具のダシ巻きは甘さ控えめの関西風で、ソーメンのダシと調和が取れたおいしさです。京都らしいやさしい味が食べやすく、いくらでも食べられそうな、計算された料理に思えました。ソーメンにダシ巻きという取り合わせの妙も見事です。伺ったのが2020年(令和2年)の2月1日ということもあり、恵方巻の仕込みをされながら料理を作られていて、管理人の自宅から近ければ恵方巻を注文したいとさえ思いました。

タラコとトロロご飯はもう間違いようのない味です。単なる白飯や炊き込みご飯ではないところが個性であり腕に自信がある証し。創作和食のようであり、食べると王道の京料理のような味わいを楽しめます。高級食材を使ったり華美な盛り付けをすることが京料理の本質ではありません。京都の庶民に寄り添い、ダシと控えめな調味料で素材の豊かな味を引き出すのが昔から受け継がれてきた京料理だと個人的には考えています。有名店ではありませんし、繁華街や歓楽街にある訳でもないのですが、味は本物。嵐電「蚕ノ社駅」から徒歩5分、地下鉄「太秦天神川駅」から徒歩6分程度のところにあり、徒歩圏内には広隆寺東映太秦映画村があるなど見どころも十分。ぜひ京都観光の散策がてらにでもお立ち寄りください。

[2020年2月1日訪問]

御料理・一品 竹駒
●住所…京都市右京区太秦森ケ前町4-11(Google マップ
●TEL…075-862-1178
●定休日…木曜日
●備考…分煙(1階:喫煙可/2階:禁煙)
●ホームページ…なし
※詳しくは食べログ「竹駒」で検索してください。

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