昼の3時間営業のみで人気の担々麺専門店

中華編
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匹十(ピート)

先日「京都三条会商店街」にある「THE ROCKIN’HEARTS」を訪問し、満腹となってお店を出た後、商店街を歩いて飲食店をチェックしていました。商店街の西端となる千本三条付近に差し掛かかり、そろそろ東端の堀川三条まで戻ろうかと歩みを止めた矢先。そう言えば…かつて2回ほどトライしてみたものの、いずれも“スープ終了”で入店を断念し、未訪問だった因縁のお店を思い出してしまいました。ただ、もう営業を終えられている時刻であり、何より満腹状態だったため、翌週に3度目の挑戦を誓い、いったん帰宅することに。

千本三条側から東向きに撮影した「京都三条会商店街」です。2週連続で訪問した商店街では、たまたま何かのイベントが行われていたようで、ちんどん屋さんやどこかの中学?高校?のブラスバンド部が大いに盛り上げていました。時刻は13:30でおそらくラストオーダーギリギリのタイミングのはず。足早に千本三条近くまで進みます。

千本通三条通の交差点(千本三条)から商店街を東へ100mほど行ったところにあるこちら。一見、何屋さんかよくわからない特徴的な外観のお店は、2014年(平成26年)8月に開業された担々麺専門店「匹十(ピート)」です。全面に描かれているイラストには確かに10匹(正確には10頭)の白い象が描かれています。オープン以来、常に混雑しており営業時間は平日11:30〜14:30、土日11:30〜15:30(2020年2月8日現在)という昼のみの営業。しかも、スープが終了した時点で店じまいされるため、土日の15:30営業終了もまったくアテになりません。遅くとも営業終了時刻の1時間前には入店した方が無難でしょう。イベントの見学もそこそこに、早速店内へ入ってみます。

お客さんがイベントに夢中だからでしょうか、店内のお客さんは若い男性お一人。“こんな日もあるんや…”と思いつつ、店内を観察します。カウンター8席のみの店内はお一人様にぴったりです。昼間の約3時間だけ営業とは随分と余裕のある商売だなぁ〜と羨ましく思われるかも知れませんが、こちらの本業は精肉店。精肉店が経営する飲食店なら焼肉店やステーキ店などが一般的だと思うのですが、なぜか担々麺専門店です。それだけ担々麺には並々ならぬこだわりがあるハズ。ではメニューを確認してみましょう。

精肉店が経営するお店だけあって、「焼肉どんぶり(国産)」(並:¥700・大:¥900・ちび:¥500)も提供されており、興味があります。しかしせっかくなので担々麺各種も食べたい。そこでセットメニューの中から「焼肉丼(国産)とハーフ担々麺セット」¥900と「温玉のせ」¥50をチョイス。焼肉丼の並とハーフ担々麺という、食べ過ぎを回避した理想的なセットメニューを注文してみました。

そうですね、焼肉丼の並は1人前、ハーフ担々麺は半人前としても、1.5人前を食べる計算となります。つまり食べ過ぎです。テへペロ。もちろん注文する際は、まさか1.5人前を食べることなど想定していません。むしろ感覚的には0.7人前ぐらいの気持ちでした。何だったら2軒目の飲食店まで視野に入れていたほどです。と、ひとしきり思いつきの言い訳を吐き出したところで、まずはハーフ担々麺のスープを飲んでみましょう。

旨過ぎでしょ。京都の担々麺ではスタンダートとなりつつあるクリーミーさもありますが、それ以上に濃厚な旨味が直接脳へ届く味わいです。もちろん担々麺ですので芝麻醤などゴマの風味はしっかりとあるのものの、おそらくダシが相当に濃厚なのではないでしょうか。管理人がこれまで食べたことがないタイプの担々麺です。それにほどよい辛味でクドさもまったくないため、スープもすんなりと完食できると思います。

麺は細めの中華麺、具は豚ひき肉とレタスという王道スタイル。肉味噌のコクがスープや麺とからんで絶妙な味わいです。クリーミーなコクはありつつ、旨味たっぷりで細麺との相性も抜群。常に混雑しているのもうなずける味ではないでしょうか。営業終了前にスープがなくなるのも仕方がないと諦めがつく担々麺だと感じました。

そして「焼肉丼」も絶品です!とにかく牛肉が凄い。「焼肉丼(国産)」と書かれていたため国産牛だとは思うのですが、ほぼ和牛の味わいと言えるでしょう。部位はおそらくカルビで、脂の甘みが一般的な国産牛を軽く超えています。甘辛な定番の焼肉のタレに和牛クラスの牛肉がご飯にぴったり。さすがは精肉店が経営するお店だけのことはあります。正直に言うと、こちらではもし担々麺のスープがなくなったとしても、この焼肉丼さえあれば訪問する価値は十二分にあると思いました。担々麺専門店が提供する焼肉丼のレベルではない、有名焼肉店レベルのクオリティだと断言できます。

担々麺も焼肉丼も、期待をはるかに超える味ではないでしょうか。営業時間が昼の3〜4時間だけと訪問のハードルが高いのは否定できませんが、多少無理をしてでも味わうべきお店です。そしてできれば担々麺と焼肉丼の両方を味わっていただきたい。飲食店のレベルが高い京都三条会商店街の中でもオススメのお店です。お近くまでお越しの際には、ぜひお立ち寄りください。絶対に満足できる味だと保証しておきます。

[2020年2月9日訪問]

匹十(ピート)
●住所…京都市中京区西ノ京南聖町21-52(Google マップ
●TEL…075-842-0429
●定休日…月曜日
●備考…禁煙
●ホームページ…なし
※詳しくは食べログ「匹十」で検索してください。

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