牛肉のプロが生み出す精肉店併設の肉料理店

洋食編
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肉料理 ○竹

街の精肉店、いわゆる“お肉屋さん”へは随分と足が遠のいていることに気づきました。最近はもっぱらショッピングセンターなどにテナントとして入っている精肉店を利用しています。改めてなぜなのか?と考えてみると、街の精肉店に1度入ってしまうと、とにかく何でもいいから買わないといけないから、という結論に落ち着きました。一方、ショッピングセンターなどの精肉店であれば、少し距離をとってショーケースを眺めることができ、欲しいものがあれば購入、なければ何事もなかったように立ち去ることができます。しかし、街の精肉店は貴重な情報の宝庫です。例えば“ローストビーフを作るお肉はどれがいいですか?”と尋ねると、とても親切丁寧に教えていただけますし、何ならローストビーフやソースの作り方まで伝授していただけるなど、街の精肉店は牛肉のプロとしてとてもありがたい存在。インターネットのレシピサイトには掲載されていない裏技的なノウハウも持たれているため、もっと街の精肉店を活用しようと考えています。そこで今回は街の精肉店が提供されている料理をいただこうと、烏丸丸太町へ向かいました。

烏丸通丸太町通の交差点(烏丸丸太町)を南へ100mほど行き、竹屋町通を東へ300mほど行ったところにある「肉料理 ○竹(にくりょうり まるたけ)」。「ミートショップ&デリカ工房 MARU TAKE(○竹精肉店)」の看板が出ているとおり街の精肉店で、店舗の一角がイートインスペースとなっています。数年前までは「麺屋 ○竹」というラーメン店を開業されていましたが、肉料理店に業態を変更。管理人は「麺屋 ○竹」に伺ったことはなかったものの、評判が良かったとは聞いていました。まずは店頭のメニューを確認してみましょう。

ステーキやローストビーフ、ビフカツなどの洋食がいただける肉料理店です。しかも結婚相談も受付中で大好評なんだとか。こちらで結婚相談をして見事結ばれた場合は“肉婚”となり結納は牛1頭、結婚式では泣きながら“肉々しい家庭を作りたいと思います”とスピーチをし、ウェディングケーキはローストビーフタワーとなります。もちろん嘘ですが。“肉食女子と結婚できるのはちょっといいかも…”いつものように妄想しつつ時刻は13:15、店内に入ってみました。

精肉店を左に見ながら奥へ進むとカウンター7席があり、さらに奥の部屋はカウンター11席があります。お一人様やカップルは手前、グループなら奥の席に着席される方が多いようです。土曜日以外は11時〜14時までのランチ営業のみ。当日は日曜日で近辺が京都マラソン2020のコースとなっていたため、交通規制もあり比較的すいていました。では改めてメニューを確認してみましょう。

定食、ステーキ各種、丼とバラエティ豊富な肉料理を楽しむことができます。特に目を惹いたのは“ステーキとローストビーフの夢のコラボ丼”と書かれた「村田スペシャル丼」¥2,200です。“村田って誰?”とは思ったものの、ステーキ丼とローストビーフ丼のハーフ&ハーフで間違いなさそう。2種類の丼を1回で味わえるお得好きな管理人にはピッタリなメニューですので、今回は「村田スペシャル丼」を注文してみました。

ゴージャスな「村田スペシャル丼」が到着。店員さんに“村田って誰ですか?”と尋ねたところ、驚きの回答が。菊乃井村田さんのお孫さんからステーキとローストビーフの両方を食べられる丼をリクエストされ、作ったものなんです”とのこと。「菊乃井」とはミシュランの3つ星を獲得した京都でおそらく最も有名な料亭で、その三代目のご主人はメディアでも頻繁に登場されている村田 吉弘さんです。もの凄い大物料理人の名前が出てきて一瞬固まりかけましたが、よく考えればそのお孫さんが考案(?)されたメニュー。しかもステーキ丼とローストビーフ丼の合掛けという管理人でも思いつきそうなメニューにも関わらず、しっかり村田の名前を付けられているところに、こちらの律儀さが伺えました。“村田の謎”を解明したところで、まずはステーキからいただきます。

中心がほんのりとピンク色の完璧なミディアムレアで焼き上げられたステーキは、柔らかながら食べごたえもしっかりとあるおいしさです。口に入れて噛むごとに肉汁があふれ出てきます。ソースは甘めのテリヤキソース風ながら、ガーリックチップがアクセントとなっていて、ご飯によく合う逸品。さすがは牛肉のプロでもある精肉店が経営しているだけあって、おいしい牛肉を堪能することができました。

そしてローストビーフは素晴らしい!の一言に尽きます。まず牛肉のクオリティが想像を遥かに超えていました。管理人もローストビーフはよく作るのですが、最も難しいのが牛肉選び。一般的には牛モモ肉が適していると言われているものの、ほとんど脂身が入っていない普通に流通している牛モモ肉では、赤身の旨味だけの単調で固めなローストビーフになります。とは言え、脂身が多いロースなどで作ると今度は脂身だらけのしつこ過ぎるローストビーフとなってしまい、おいしくありません。赤身と脂身のバランスが取れていて、仕上がりが柔らかな部位を探すのはとても難しく、加えて外国産牛・国産牛・和牛とその産地によっても肉質が異なりますので正直“作ってみないとわからない”状態。しかしこちらのローストビーフは理想的な仕上がりとなっていました。赤身肉の旨味に適度な脂身の甘み、そして口の中でとろけるほどの柔らかさ。管理人が以前に一度だけ、超高額な近江牛の牛モモ肉の希少部位・ヒウチで作ったローストビーフをも超える逸品で、プロの目利きと技術は尊敬に値すると改めて思い知らされました。

牛肉のプロが作る牛肉料理の数々を思う存分堪能できるお店です。価格も一般的なステーキハウスやビストロなどと比べてもかなりリーズナブルではないでしょうか。土曜日以外はランチタイムの3時間しか味わえませんが、多少無理をしてでも時間を作って伺うだけの価値は十分にあると断言できます。牛肉好きはもちろん、牛肉にさほど興味がない方であっても、その味に驚かれるのではないでしょうか。そしておいしい肉料理を味わった帰りには、精肉各種やお惣菜もぜひ購入してみてください。

[2020年2月16日訪問]

肉料理 ○竹
●住所…京都市中京区和久屋町101(Google マップ
●TEL…075-213-1567
●定休日…月曜日
●備考…禁煙
●ホームページ…なし
※詳しくは食べログ「マルタケ」で検索してください。

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