野趣あふれる国産合鴨を楽しめるラーメン店

2020冷やし中華
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鴨LABO

6月29日は毎月1回のお楽しみでもある29(ニク)の日です。肉と言えば一般的に関西地方は牛肉、関東地方は豚肉が優勢と聞く一方、鶏肉好きな方も結構いらっしゃいます。そもそも日本で古来より食されてきた肉と言えば牛でも豚でもカンガルーでもなく、ボタンと呼ばれている猪肉やモミジと呼ばれていた鹿肉、サクラと呼ばれる馬肉などが主流でした。それぞれ花や草の名前が当てられたのは諸説あるものの、おそらく4本足の動物を食べることをタブーとしていた江戸時代以前の風習が関係しているのでしょう。日本国内の全員が(形式的には)仏教徒である日本人にとって、獣肉は食べてはいけないとされていました。しかし実際には、食べられる頻度は現代より圧倒的に少なかったものの、精を付けるための“薬喰い”と称され、草花の名前を隠語としてヒッソリと食べられていたようです。そんな中、昔から比較的大っぴらに食べられてきた肉があります。スズメやウズラ、鶏、鴨などの鳥類です。肉が禁忌だったにも関わらず鳥類が食べられていた理由は2本足だから。もちろん仏教徒である以上、2本足だからといって食べてもOKな訳ではありませんが、4本足の獣肉よりは黙認されていたのでしょう。人類が誕生するはるか昔には陸海空の覇者であった恐竜たちの末裔とは思えない扱いです。特に鴨は太古の昔から珍重されてきました。懐石料理などの格式高い料理にも使われていた鴨は、日本だけでなく、世界各国で高級食材として食べられています。そんな鴨にこだわったラーメン店があると聞き、上鳥羽エリアまで原付を走らせました。

国道1号京阪国道)と久世橋通の交差点(国道1号久世橋)を南へ500mほど行き、丁字路を東へ300mほど行ったところにある「鴨LABO(かもらぼ)」。近鉄「上鳥羽口駅」から徒歩9分程度の場所にあります。車やバイクで来訪される方も多く、敷地内には駐車場も完備。2つ入口があり、右側が4名テーブル席が置かれたグループ客用、紫のノレンが出ている左側がカウンター席となっています。時刻は13:40、お一人様ですので紫のノレンの入口から店内へ入ってみましょう。

こちらは京都を拠点に国産合鴨肉や京野菜などを扱っておられる株式会社GRACEが運営するラーメン店です。ラーメンスープも合鴨、チャーシューも合鴨と、とにかく鴨肉にこだわられています。開業は2019年(令和元年)5月で、今年で2年目を迎えられました。まだ真新しい店内は殺風景ながら清潔感があり、女性も利用しやすいのではないでしょうか。それではメニューを確認してみましょう。

期間限定&1日10食限定の「冷やし中華」¥800は、醤油・胡麻・トマト・黒酢から選べるシステムです。セットとして付けられる4種類のサイドメニューはすべて国産合鴨肉を楽しめます。今回は腹ペコだったせいもあり、「冷やし中華(胡麻)」とプラス¥400の「ミニ鴨ロース丼」のセットメニューをチョイス。麺+飯が当たり前になってきていて、そろそろヤバいとは感じているのですが、「ミニ鴨ロース丼」と聞けば抵抗できませんでした。

「冷やし中華(胡麻)」と「ミニ鴨ロース丼」のセットが到着。王道のゴマダレ冷やし中華らしい涼しげなビジュアルです。具はキュウリに白髪ネギ、プチトマト、茹でた鶏ムネ肉。えっ?鶏??と思われましたよね?管理人も思いました。そこは鴨じゃね?とツッコむべきところです。が、よくよく考えてみれば、ゴマダレに鴨肉が合うとも思えません。鶏肉なら棒々鶏という立派な一品料理が確立されていますが、棒々鴨なんて料理は聞いたこともありません。ま、余計な詮索はそのぐらいにして、麺からいただいてみましょう。

麺は中細の軽くウェイブがかかった中華麺です。ホンノリとピリ辛で濃いめのゴマダレによくからんでおいしい。クリーミーでマイルドなゴマダレは、かすかに感じる辛味がアクセントとなっています。麺だけでなく、キュウリや白髪ネギなどの野菜にもよく合うゴマダレです。

このゴマダレであれば鶏ムネ肉がベストチョイスでしょう。鶏モモ肉ではしつこ過ぎ、合鴨肉なら鴨の風味が勝ち過ぎてしまって成立しないと思いました。やはり棒々鶏は鶏ムネ肉が最もおいしく感じられる料理です。冷やし中華である以上、鶏肉が正解。個人的には鴨肉を楽しめる冷たい麺も食べてみたいと願っていますので、もし当ブログをお店の方がご覧になられていれば、ぜひ来年の夏あたりに冷たい鴨ラーメンを提供してください。

そして「ミニ鴨ロース丼」です。こちらの売りである国産合鴨肉を存分に味わえる丼。焼肉風のタレで香ばしく焼かれた鴨肉は、思った以上にワイルドな味で驚きます。鴨肉や合鴨肉は本来、血の風味がする野趣あふれる味わいが特徴なのですが、最近の鴨肉や合鴨肉は徹底的に処理をされているからでしょうか、クセのないおとなしい味のものが多いと少し不満でした。こちらの鴨ロースは牛レバーのような野性味がしっかりと感じられ、本来の味が損なわれていません。時期の関係か脂身は少なめでしたが、噛むほどに鴨の味を堪能することができる丼ではないでしょうか。さすがに鴨を専門に扱っているお店だけのことはあります。鴨ラーメン各種も用意されていますので、鴨肉好きならぜひ足を運んでみられてはいかがでしょう。

[2019年6月21日訪問]

鴨LABO
●住所…京都市南区上鳥羽卯ノ花45(Google マップ
●TEL…075-662-8799
●定休日…年中無休
●備考①…「冷やし中華」は夏季限定
●備考②…店内禁煙
●ホームページ…facebookInstagram

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