幹線道路沿いにある客足が絶えない大衆中華店

2020冷やし中華
スポンサーリンク

新ほりかわ

当ブログの名称は「京都 B級グルメ REPORT」です。しかし実際には、京都府ではなく京都市内の飲食店しかREPORTしていません。“京都と言えば京都市でしょ”という京都市民特有のナゾの優越感に浸っている訳ではなく、開設当初は京都府下全域の飲食店を訪問しようと思っていたからです。ただ、当ブログを始めてつくづく実感させられるのですが、京都府は広い。いや、京都市もたいがい広い。現に当ブログでも管理人の自宅から遠い南区、伏見区、山科区、西京区の飲食店へはほとんど伺えていません。まして周辺の市町村まで手が(足が)届いていないのが現状です。まずは京都市内をREPORTしつつ、いつになるかはわかりませんが、いずれは京都府全域に活動エリアを広げたいと考えています。さて、今回は梅雨の晴れ間を利用して、ちょっと遠出をしようと原付で下鳥羽エリアにある町中華の名店「新ほりかわ」へ伺いました。

トラックが駐車していてお店の外観が全然わからず申し訳ございません。こちらは丹波橋通り油小路通の交差点を西へ50mほど行ったところにあるお店です。ちなみに伏見区の方は一般的に油小路通「新堀川通」と通称で呼ばれるそうで、こちらの店名の由来にもなっています。確かに近隣の店舗も“新堀川店”と名付けられていることが多く、広く定着していると感じました。管理人にとってほとんど土地勘のないエリアではあるものの、過去に仕事で京セラ本社へ伺った際、ランチで2回ほど利用したことがある中華店です。時刻は13:40、早速店内へ入ってみましょう。

お昼時を過ぎた時刻にも関わらず、7割程度の座席がお客さんで埋まっている人気店です。こちらへは電車であれば最寄駅の近鉄「近鉄丹波橋駅」または京阪「丹波橋駅」から徒歩18分程度かかることもあり、ほとんどが車かバイクで来店されています。店舗前に車を4台ほど置ける駐車場がありますので、ドライバーの方にとっても便利なお店と言えるでしょう。ではメニューを確認してみます。

大衆中華店でありながらメニュー数は豊富で、ガッツリ食べたい日にはピッタリです。一品料理だけでなくセットメニューも多種多彩に用意されていて、お一人様でも利用しやすいと思います。今回もお目当ては冷やし中華ですので、「冷メン」¥800を注文しようとメニューを眺めていると「カラアゲ冷メン」¥950なるものを発見!50年近く生きている管理人でも「カラアゲ冷メン」は食べたことがなく、しかも焼飯とセットになった「カラアゲ冷メン・ヤキメシセット」¥1,100を見つけてしまいました。これはもう常に飢えていた学生時代を思い出して注文せねば!冷やし中華界のガッツリメニュー代表選手のような「カラアゲ冷メン・ヤキメシセット」を注文してみることに。

「カラアゲ冷メン・ヤキメシセット」が到着。うわぁ…というのが第一印象です。冷やし中華にデカめなカラアゲが3個、麺に突き刺さっています。具はトマト、キュウリ、カイワレ、鶏そぼろ状の炒り卵&チャーシューとオーソドックスな陣容なのですが、とにかくカラアゲが目立っていて内容が頭に入ってきません。そもそも冷やし中華にカラアゲは必要なのか?と疑問を覚えつつ、まずは落ち着きを取り戻そうと麺をいただきます。

細めの中華麺はコシがあり、氷で冷たくなっている王道の冷やし中華です。スープは酢醤油ベースながら酸味控えめで甘塩っぱさが際立っている味付けで、氷が入っていることもあり冷たく、全体的に味のバランスが取れたおいしい冷やし中華だと感じました。見た目は男子学生多めの大学の学食のオバチャンがノリで作った感じに思えたものの、味は本物。これまで食べてきた酢醤油ベースの冷やし中華の中でも個人的には上位にランクインされる味わいだと関心しました。

いよいよカラアゲです。まず、カラアゲ自体がとてもおいしい。最近、特にチェーン店では鶏ムネ肉の唐揚げが多いように感じますが、鶏の唐揚げは鶏モモ肉がベストで、こちらのカラアゲも鶏モモ肉。下味も丁寧にされていて、揚げ方も完璧です。そして驚いたことに、冷メンのスープをまとわせたことで、味に奥行きと深みが出ています。例えるなら油淋鶏のように、タレをくぐらせることにより一層おいしくなったイメージでしょうか。てっきり“大食いも喜ぶよう、冷メンにカラアゲでも突き刺しとけや”的な発想で生まれたメニューなのかと勘違いしてしまいましたが、これはカラアゲをよりおいしくいただける、まっとうな意味がある「カラアゲ冷メン」だと実感できました。

最後に「ヤキメシ」をいただきます。こちらの「ヤキメシ」は炒飯界の頂点に君臨するパラパラ炒飯タイプです。グルメと呼ばれる人々が絶賛するパラパラ炒飯で、確かにこれだけの仕上がりにするのには相当な技術が必要でしょう。味付けもちょうどいい塩梅で文句のつけようがありません。ただ、個人的にはこちらの「ヤキメシ」がどうのこうのではなく、パラパラ炒飯自体がノドに詰まりそうになります。スープやラーメンなどの汁物と一緒にいただくための炒飯で、餃子などの一品料理との組み合わせには向かないように感じました。もちろん味は申し分ありませんし、京都市内の大衆中華店の中でもかなりのレベルのお店であることは疑いようがありません。とにかく、近くに行かれる機会がある方は、ぜひ一度お立ち寄りください。大きな道路沿いによくありがちな中華店、と油断していると、こちらの料理のクオリティにきっと驚かれることでしょう。

[2019年6月20日訪問]

新ほりかわ
●住所…京都市伏見区北寝小屋町28(Google マップ
●TEL…075-612-1635
●定休日…水曜日
●備考①…「冷メン」は夏季限定
●備考②…店内禁煙
●ホームページ…なし
※詳しくは食べログ「新ほりかわ」で検索してください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました