朝から夜までさまざまなシーンで利用できる洋食店

2020冷やし中華
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フレスコ

管理人が子どもの頃ですから、もう30〜40年ほど前でしょうか、京都市内には個人経営の喫茶店がアチラコチラにありました。現在でも京都市内は喫茶店が多い土地柄ではあるものの、今とは比べ物にならないぐらい多かったと記憶しています。必然的に個人経営の喫茶店で食事をする機会も多く、京都の喫茶店独特の食にこだわる習性も相まって、ほとんど洋食店と変わらないクオリティのランチなどを頻繁に食べていました。そして夏の時期になると登場する訳ですね、冷やし中華が。今では京都市内で冷やし中華を提供している喫茶店はほぼ絶滅したと思っているのですが、当時は多くの喫茶店で夏季限定の冷やし中華が出され、オッサンを中心によく注文されていました。そんな子どもの頃の冷やし中華の思い出がよみがえりそうなお店が、西陣エリアにあります。

今出川通千本通の交差点(千本今出川)を東へ400mほど行ったところにある洋食店「フレスコ」。以前にもREPORTしていて、カジュアル洋食店であり、喫茶店・カフェ使いもOKなお店です。10時〜の通し営業なところも喫茶店のようで、モーニングや午後にドリンクだけ注文することも可能。Google食べログでは21:30閉店となってはいるものの、実際には店頭の灯りがついていれば22時ぐらいまで入店できます。時刻は21:30、店頭の灯りを確認したところで、早速店内へ入ってみましょう。

店内入ってすぐのところには、西陣エリアにあるお店らしく西陣織ネクタイも販売されています。管理人も昔はネクタイをつけていましたが、今では冠婚葬祭か超偉い人に会う以外でネクタイをつけることはなくなりました。以前であればネクタイをつけていないとスーツを着ていてもだらしなく見えると言われたり、自分でもそう思っていたのですが、あの思想は一体何だったのでしょうか。最近ではネクタイをしている人の方が珍しいぐらいで、ノーネクタイにもすっかり慣れ、違和感もなくなりました。ただ、大人の男性であれば冠婚葬祭用の白と黒のネクタイと、それ以外の公式な場でつける色柄物のネクタイは必要になります。職業にもよりますが、ご自身のスーツやジャケットに合うネクタイを2〜3本は用意された方が、いざという時に慌てなくて済みますよ。特に若い方は結婚式の二次会やパーティー的な催しなどに呼ばれることもあるでしょうから、100均ではなく、こちらで販売されている1本¥1,000のチャンとした西陣織ネクタイなどを購入しておきましょう。では改めて店内へ向かいます。

京都特有の「鰻の寝床」の店内で、かなりのお客さんを収容できます。以前のREPORTでも紹介していますので、気になる方はご覧ください。1回REPORTしたお店はメニューの写真を撮らなくて済むのでラクだなぁ〜と思っていたのですが、改めて以前のREPORTを見直すと、少ししかメニューを紹介していませんでした。これには理由があり、こちらのお店では注文と同時にメニューを下げられるから。今回は接客を担当されているオカアサンにお願いをして、メニューを確保することに成功しました。

ビックリするぐらい膨大なメニュー数です。ドリンク類やスイーツ、サンドウィッチなどの軽食も充実していて、カジュアル洋食店ながら喫茶店のような利用にも便利でしょう。管理人は仕事帰りに日替りの8種類の洋定食「本日のおすすめ」をよくいただきます。22時前でも本格的な洋食をいただけますので、帰りが遅くなる方はディナーで利用されてみてはいかがでしょうか。そして夏季限定の「ロースハムサラダ冷麺」¥900が、本日のお目当てです。“サラダ冷麺”のあたりが洋食店らしく感じますね。

「ロースハムサラダ冷麺」が到着しました。いつものようにノンアルコールビールでノドを潤してから「ロースハムサラダ冷麺」をじっくりと観察します。たっぷりの生野菜にこれまたたっぷりのロースハム、そして中央にはさくらんぼ。昭和の冷やし中華には欠かせなかったさくらんぼが、今なお現役で活躍していました。こちらは「クリームソーダ」¥600などのドリンクやスイーツなども提供されているため、さくらんぼも普段から使われているのでしょう。管理人も若かりし頃、喫茶店でアルバイトをしていて、クリームソーダやパフェなどには必ずさくらんぼを乗せていました。昔の喫茶店の冷やし中華にはほぼ間違いなくさくらんぼが乗っていたこともあり、なつかしさも感じられます。ちなみに“冷やし中華 with さくらんぼ”は地域差があるようで、知り合いの東京の方が言うには“冷やし中華にはさくらんぼではなく缶詰のみかん”が昭和流なのだとか。さくらんぼにしてもみかんにしても、彩りと甘みのアクセント以上の理由はなさそうなこともあり、現代の冷やし中華では絶滅状態となっているのかも知れません。それでは早速いただきましょう。

麺は“素麺??”と見まがうほどの細麺で京都らしさ全開です。酢醤油ベースのタレは甘みが立っているタイプで、爽やかな酸味と生野菜との相性も抜群。サラダ感覚でいただける、暑い日にはもってこいの味わいではないでしょうか。そして意外とロースハムの旨味が効いています。管理人は基本、冷やし中華はチャーシューか茹でた鶏ムネ肉派でハムには少しツラくあたることが多いのですが、これだけのボリュームのロースハムであればしっかりと主張していて贅沢な味わいを楽しめます。ハムサンドも同様で、ハムのボリュームが控えめだとちっともおいしくありません。洋食店だからこそ食べられる「ロースハムサラダ冷麺」だと感心しました。モーニングからディナーまで、どんなシーンでも利用できるありがたいお店です。西陣エリアに来られた方は、ぜひこちらの料理の数々をご堪能ください。

[2020年7月1日訪問]

フレスコ
●住所…京都市上京区西北小路町245 藤和シティコープ1F(Google マップ
●TEL…075-451-4960
●定休日…不定休
●備考①…「ロースハムサラダ冷麺」は夏季限定
●備考②…禁煙
●ホームページ…なし
※詳細は食べログ「フレスコ」で検索してください。

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