フレンチ×ラーメンが楽しいビストロ風ラーメン店

2020冷やし中華
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麺ビストロNAKANO

当ブログも4年目に突入し、REPORTした飲食店も500軒を超えました。食べログでの京都市の飲食店掲載件数が16,000軒近くあることを考えれば、グルメブログとして情報量がまだまだ少ないとは感じるものの、過疎っぷりは相変わらずで改善される気配すらありません。何より、他のブログでよく見られるコメント欄への書き込みも皆無。よくわからない外国語のスパムコメントしか来やしません。アクセス数が多い飲食店REPORTの傾向も問題で、有名店や評価サイトなどで人気のお店のアクセス数より、デカ盛り系やオッサンが好きそうなお店へのアクセスがとても多い。これはかなり致命的です。てっきりグルメな女性がアクセスしていると思い込んでいましたが、実際には食べ盛りの中年男性がメイン読者層であると判明しました。管理人もそうですが、ハッキリ言って食べ盛りの中年男性に発信力はありません。どうにかしてグルメな女性読者を増やしたい。そしてSNSなどでガンガン拡散していただきたい。そうしないと当ブログ無言の食べ過ぎオッサンの巣となってしまいます。そんなブログを開設した覚えはありません。そこで今回は、グルメな女性がお一人様はもちろん、デートや女子会などでも利用できるラーメン店をREPORTしてみました。いつもアクセスしていただいている中年男性たちよ、すまない。

烏丸通四条通の交差点(四条烏丸)を北へ150mほど行き、錦小路通を西へ300mほど行ったところにあるラーメン店「麺ビストロNAKANO(めんびすとろ なかの)」。こちらはただのラーメン店ではありません。元フレンチシェフが手がけられる、フレンチとラーメンが融合された新感覚のビストロ風ラーメン店です。こちらのオーナーはもともとビストロをされていて、ラーメンに開眼されたのでしょう、2013年(平成25年)にラーメン激戦区である一乗寺ラーメン街道で「麺屋シマフクロウ」を開業。フレンチの技法を用いられたラーメンは評判を呼び、より街ナカである現在地に移転され、店名も「麺ビストロNAKANO」へ。飲食店が数多く立ち並ぶエリアにも関わらず、お昼どきなどは行列ができるほどの人気っぷりとなっています。外観もラーメン店ではなくビストロそのもの。管理人もひとりで入るのは少し躊躇するお店です。本当はお店の前で引き返そうかとも考えたのですが、決死の覚悟で入店してみました。ちなみにお昼の営業終了時刻は14:30で、入店は13:30と、お客さんが少なそうな時間帯を狙う姑息さはご容赦ください。

外から多くの女性客が退店されたのを見ていましたので、幸いスンナリと着席できました。店内もラーメン店ではなくビストロといった雰囲気で、ソーシャルディスタンスが保たれた座席配置となっています。お客さんは小さなお子さん連れのファミリーが1組とカップルが2組。オッサンのお一人様ではあったものの、ソーシャルディスタンスが保たれていて本当にヨカッタ、と心の底から実感しました。これが以前のように、わずか数cm隣の座席でカップルが“キャッキャ、ウフフ”とかやっていたら心は折れ、メンタルは崩壊し、身体がスライム状の化け物になっていたことでしょう。そう考えると、男性のお一人様でも入りやすい環境になったと言えるかも知れません。では早速、メニューを確認します。

「パテ・ド・カンパーニュ」¥900やワイン、シャンパン各種のような“ザ・ビストロメニュー”もあり、スイーツ類も充実していて、元フレンチシェフが手がけられているお店だけのことはあると感じました。今回のお目当ては“季節限定!”と書かれた「ヴィシソワーズ麺」¥950。柔和で紳士なナイスミドルのオーナーに伺ったところ、8月末までは確実に提供され、9月以降は気温に応じて提供されるかどうかを決められるそうです。管理人はイイ大人ですので本来、ビストロであればワインぐらいは注文しないといけないものの、残念ながら飲めないので代わりにランチタイム限定のプラス¥250で付く「あさりピラフセット」と、「ハーブフライドチキン タルタル添え(ガーリック不使用)」3個¥350を注文してみました。“食べ過ぎでは?”とお思いでしょうが、オッサンひとりなので食べなきゃやってられません。

「ヴィシソワーズ麺」に「あさりピラフ」と「ハーブフライドチキン タルタル添え(ガーリック不使用)」3個が到着。何だか炒飯と唐揚げが付くラーメン定食のようになってしまいました。どこでどう間違ったのでしょう、ビジュアルだけを見ればいつもの大衆中華店でのREPORTです。イヤイヤ、こちらは麺ビストロですから、中身はオシャレなハズ。「ヴィシソワーズ麺」も豚骨ラーメンに見えてしまうのは当ブログならではの悪しき性質です。まずは「ヴィシソワーズ麺」のスープから確認してみましょう。

“ヴィシソワーズ”とはフランス料理の古典的な冷製スープで、ジャガイモとタマネギの冷たいポタージュのこと。鶏ガラと香味野菜で使ったブイヨンをベースに、ジャガイモ、タマネギを加え裏ごしし、生クリームで味を整え冷やします。そんなフランス料理のヴィシソワーズをラーメンスープ用に粘度の調節されていて、味は本格的。トッピングされたカリカリポテトフライとパルメザンチーズ、黒胡椒がアクセントとなっていて、さすがは元フレンチシェフだと感じました。

麺は全粒粉入りの中華麺でしょうか。太さは中細で、スープがヴィシソワーズなこともあり、パスタのような食感と味わいです。ヴィシソワーズとの違和感はまったくなく、洋風冷やしラーメンと呼ぶにふさわしい味。やはり冷製クリームパスタとは異なるおいしさで、ラーメンに近い印象ながら、こちらだけで食べられる個性的な冷やしラーメンではないでしょうか。もちろんジャガイモのスープが核となっていることもあり、クドさやしつこさもありません。

「あさりピラフ」は炒飯や焼飯ではない、つまり炒めたり焼かれたりしておらず、炊いて作られるピラフの正式な作り方となっています。バターの豊かな風味が鼻に抜ける、やさしい味わいです。あさりの旨味も感じられ、麺メニューのセットとしてボリューム的にも申し分ありません。炊き込みご飯のようなしっとりとした食感で、お米の甘みや具材の風味が強調された逸品と言えるでしょう。

「ハーブフライドチキン タルタル添え(ガーリック不使用)」はハーブの香りが心地よく絶品。手作りの軽めのタルタルソースとも抜群の相性です。鶏モモ肉を使用されていて、鶏の濃厚なおいしさを楽しめます。食べごたえも十分。市販のフライドチキンとはひと味もふた味も違う贅沢な味に、プロの技術を見ることができました。

「あさりピラフセット」のデザートで〆となります。この日のデザートはパイナップルのシャーベット。管理人ほぼ唯一の苦手食材がパイナップルで、まさか〆のデザートが一番の難敵になるとは夢にも思っていませんでした。アレルギーなどでもない限り、残す訳にはいきません。これまで当ブログを楽しんでいただいていた食べ盛りの中年男性を裏切ったバチが当たったのだ、中年男性たちよ、本当にスマン!と心の中で謝罪をしながら完食。味のコメントは“冷たくて甘かった”ぐらいしかわかりませんでしたので、差し控えさせていただきます。こちらは一般的なビストロ以上に利用しやすく、お一人様の女性でも入りやすいでしょう。一品料理やアルコール類、スイーツも豊富なため、カップルやグループにも便利。そして、意外と男性のお一人様でも大丈夫です。当ブログのメイン読者層である食べ盛りの中年男性も、たまにはこちらのようなお店で食事をして女子力を磨いてみられてはいかがでしょうか。

[2020年7月19日訪問]

麺ビストロNAKANO
●住所…京都市中京区西錦小路町269(Google マップ
●TEL…075-241-0907
●定休日…不定休
●備考①…「ヴィシソワーズ麺」は8月31日まで予定の夏季限定
●備考②…禁煙
●ホームページ…ホームページ/facebook

コメント

  1. ゆき より:

    グルメ女子ではなく、もうおっさんなのか微妙な年齢の35才メンズですが、いつも楽しく拝見しています。

    半年ほど前に初めてこちらのブログを見つけた新参者ですが、食レポは勿論、むちむちさんのウィットに富んだ文章は読み物として面白くいつも更新を楽しみにしています。

    私は家族に基礎疾患を持つ者がいるので、ここ数ヶ月外食はテイクアウトオンリーの現状ですが、コロナが落ち着いたらヴィシソワーズ麺をはじめ、むちむちさんのブログで紹介されて気になり行ってみたいお店が沢山出来ました。

    どうか食べ盛りのオッサン読者ばかりの現状に落胆されずこれからも更新頑張ってください。

  2. むちむち より:

    ゆきさん、コメントありがとうございます。
    35歳メンズなら管理人より相当にお若く、このような駄文をお楽しみいただき感謝しています。

    このコロナの影響によりテイクアウトに力を入れている飲食店も多くなりました。
    料理の選択肢も広がっていることもあり、テイクアウトでよく利用されているお店を教えていただければと思います。

    グルメ女子向けのREPORTは管理人の力量不足もあり、早くも挫折しています。
    食べ盛りのオッサン向けグルメブログという新たなジャンルを開拓し、いずれは情熱大陸に出演してオッサンの食欲について熱く語りたいと考えていますので、応援のくださいますようお願い申しあげます。

    • ゆき より:

      個人的な話ですが、ここ10年ほどチェーン店ではない、少しお値段は張りますがグルメバーガーとカテゴライズされる個人のハンバーガー店巡りを趣味にしています。

      2年前に紫竹にオープンされた「ザ ハンバーガー」というお店があるのですが、そちらのお店は東京の老舗ハンバーガーショップ「BROZERS’」で修行をされた方のお店で、とても美味しいです。

      ラインナップされているメニューはどれも全て美味しいのですが、初めて食べられるのなら僕のオススメは「ベーコンチーズバーガー」です。
      肉塊から切り出された噛みごたえのある肉肉しいパティと、お店で手作りされている自家製のベーコンの脂と燻製の燻された香りが口いっぱいに広がる絶品バーガーです。
      コロナの影響により、現在はテイクアウトのみのでの営業をされていますが、ハンバーガーがお嫌いでなければ是非一度ご賞味ください。

  3. むちむち より:

    「ザ ハンバーガー」はお店の前を通っていて知ってはいたのですが未訪問でした。
    冷やし中華の時期が落ち着く来月あたりに訪問してREPORTをアップさせていただきます。

    独立系のハンバーガーショップはチェーン店にはない贅沢なおいしさを味わえ、楽しみです。
    管理人も何軒かは知っているものの、閉店されるお店も多く、いつも残念に思っていました。

    「ベーコンチーズバーガー」ですね、ぜひ食べに伺います。
    情報をご提供いただき、ありがとうございます。

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