明治時代から続く老若男女に人気のうどん店

2020冷やし中華
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自家製麺 天狗

冷やし中華を提供しているのは、中華料理店やラーメン店だけではありません。当ブログではあまりREPORTしていませんが、蕎麦・うどん店や定食店などでも夏の時期になると冷やし中華が始まります。特に京都市内の場合、老舗と呼ばれる蕎麦・うどん店は比較的、冷やし中華を出されるお店が多い印象です。基本的には酢醤油ベースで、さっぱり&あっさりとした味わいが共通しているでしょうか。夏の風物詩的な意味合いで提供されている場合がほとんどで、老舗店ならではの味を楽しむことができます。今回は、そんなうどんの老舗店の中から、一風変わった冷やし中華をいただけるお店をREPORTしてみました。

河原町通丸太町通の交差点(河原町丸太町)を北へ550mほど行ったところにある「自家製麺 天狗(じかせいめん てんぐ)」。創業は明治時代という立派な老舗うどん店です。隠れた名店が多い荒神口エリアにあって、常に混雑している人気店としても知られています。近隣には京都府立医科大学附属病院があり、外来患者や入院の見舞客なども頻繁に利用されていて、老若男女を問わず多くの方に愛されているうどん店と言えるでしょう。ランチタイムの混雑を避けるため、13:20に到着。まずは店頭のメニューを確認します。

こちらで目にする「ささめん」とは、自家製の中華麺を指しています。おそらくですが、“ささ”とは細いという意味。そして冬季には「霜ふりうどん」に注文が集中します。「霜ふりうどん」は京都人がこよなく愛する粕汁をスープとしたうどんのことで、管理人も粕汁シーズンである冬にREPORTしようと考えていたものの、機を逃してしまっていました。「霜ふりうどん」についてはまた別の機会にREPORTするとして、今回は「ささめん」の冷やし中華「冷麺」¥900をいただくことに。それでは店内に入ってみましょう。

もう13:30になろうかという時刻にも関わらず、この盛況ぶりです。一般的なうどん店であればメイン客層はミドルやシニア世代なのでしょうが、こちらは若いカップルやグループ、小さなお子様連れのファミリーもいらっしゃって多種多彩。もちろんひとりで利用されているお客さんも多く、お一人様でも安心です。立地的に京都府立医科大学京都大学が近いこともあり、学生の利用も多いように感じます。では改めてメニューを確認してみましょう。

充実したメニュー構成です。メニュー表には掲載されていませんが、店内には焼き魚の定食も告知されていて、バラエティの豊かさは老舗店ならでは。今回は「冷麺」なのですが、各めん類1品につき、プラス¥200で「小,玉子丼」などが付く「サービスセット」に心惹かれてしまいました。「玉子丼」とはカツ丼や親子丼などの原型とも言える丼で、カツ丼のカツ抜き、親子丼の親(鶏肉)抜きの丼。管理人は幼児の頃、食堂などではラーメンでもカレーライスでもなく、必ず「玉子丼」を注文していました。「玉子丼」は幼児にとって、とにかく食べやすいんですね。ラーメンやカレーライスのように激熱ではなく、カツ丼や親子丼のように肉で誤魔化すのでもない。玉子とダシ、白米の三位一体となった完璧なマリアージュを楽しめるのは「玉子丼」を置いて他にありません。まぁ単品で「玉子丼」を注文するのは幼児か高齢者ぐらいなのでしょうけれども。管理人が久しぶりに「玉子丼」を食べたくなったのは、幼い頃を思い出したからであり、決してジジイ化している訳ではありません。と、いう訳で「冷麺」の「サービスセット(小,玉子丼)」¥1,100を注文してみました。

「冷麺」と「サービスセット(小,玉子丼)」が到着。どうですか、このおいしそうなビジュアルは。目にも鮮やかな「冷麺」の美しさ、そして自家製のマヨネーズ。冷やし中華でたまにマヨネーズが付いてくることがありますが、管理人は普段の冷やし中華ではマヨネーズを使いません。理由は冷やし中華に市販のマヨネーズは合わない、と考えているからです。冷やし中華の酸味、塩味、甘味、旨味が、市販のマヨネーズの味で覆い尽くされてマヨネーズの味しかしない冷やし中華になってしまうから、と言った方がより正確な表現でしょうか。サラダ冷麺にような生野菜多めな冷やし中華なら、まだマヨネーズの存在意義もわからないではないのですが、普通の冷やし中華にマヨネーズは個人的には一切不要。が、しかし。こちらの自家製マヨネーズとなれば話は別です。とにかく、まずは自家製マヨネーズをかけずにいただきましょう。

酸味の甘味のバランスがちょうどいい酢醤油ベースの冷やし中華です。自家製の中華麺「ささめん」もコシがあり、酢醤油との相性も抜群。錦糸玉子、水菜、ワカメ、キュウリ、チャーシュー、プチトマトといった具も冷やし中華の正統派の具であり、酢醤油ベースのタレや「ささめん」ともしっかりと調和が取れています。マヨネーズのチカラを借りずともおいしい、立派な冷やし中華です。が、しかし。ここで自家製マヨネーズを投入すると、どうなるのでしょうか。

自家製マヨネーズを投入することで、オリジナリティあふれる、ワンランク上のおいしい冷やし中華に変身します。こちらの自家製マヨネーズは酸味や甘味は控えめで、卵のコクや旨味が十分に感じられるマヨネーズ。タダでさえおいしい冷やし中華にコクと旨味が追加され、まろやかな味わいへと進化しました。こちらの冷やし中華に自家製マヨネーズが付いてくるのも納得の味わいです。ゴマダレ冷やし中華にも似たコクではあるものの、ゴマダレのような濃厚さやしつこさはなく、サッパリといただける稀有な逸品。麺や具の味わいも損ねることなく、おいしさがグレードアップされた効果を体感することができました。

そして「小,玉子丼」です。味付け海苔が何ともよく合います。老舗うどん店らしいダシの芳醇な味わいに、玉子のコクや旨味が合わさった丼。親(鶏肉)があればもっと旨味を堪能できたかも知れませんし、カツがあればもっと幸せになれたかも知れませんが、それは管理人がピュアな心を失ってしまったからでしょう。麺類のサイドメニューであれば間違いなくピッタリな「玉子丼」だと感じました。こちらではうどんだけでなく、「ささめん」を使ったメニューも豊富で、何を食べても満足できると思います。荒神口エリア近辺にお越しの際、夏であればぜひこちらの「冷麺」に自家製マヨネーズをかけて食べてみてください。“冷やし中華にマヨネーズもアリ”ときっと思っていただけると確信しています。

[2020年8月8日訪問]

自家製麺 天狗
●住所…京都市上京区東桜町39(Google マップ
●TEL…075-231-1089
●定休日…日曜日
●備考①…「冷麺」は夏季限定
●備考②…ランチタイム禁煙
●ホームページ…facebook/twitter
※さらに詳しくはHOT PEPPER グルメ「自家製麺 天狗」で検索してください。

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