羅生門跡近くにある地元に人気の町中華店

2020冷やし中華
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中華料理 喜久勝

2020年(令和2年)の冷やし中華特集も30軒目を迎えることができました。本REPORTが8月31日にアップロードされることもあり、今年の冷やし中華は今回で終了いたします。管理人がREPORTしたい冷やし中華のお店がそろそろ少なくなってきていることに加え、9月中旬には冷やし中華の提供を終えられるお店も増えてきますので、あらかじめご了承ください。今年最後の冷やし中華をどこで食べるかをかなり悩んだのですが、やはり最後は町中華、しかも地元以外ではあまり知られていない街の名店へ伺おうと、かつての都であった平安京の正門・羅生門(現在は羅生門跡)へ向かいました。

九条通京阪国道の交差点(京阪国道口/東寺南門前)を西へ400mほど行き、新千本通の交差点(九条新千本)を南へ80mほど行ったところにある「中華料理 喜久勝(ちゅうかりょうり きくしょう)」。羅生門跡から徒歩2分程度で京都九条病院の裏手にある、地元で人気の中華料理店です。京都の情報誌などのメディアにはほとんど登場されていませんが、調べてみるとぴあ関西版WEB「ケンドーコバヤシのたまらない店」で紹介されていました。記事を読むと“(中略)適度に羽根を付けパリッと焼き上げた餃子は、町中華以上、中華レストラン以下の美味しさ。(後略)”意味不明な紹介文が。当たり前ですがケンドーコバヤシさんが書いているのではなく、実際にはぴあ関西版WEBのライターまたは編集者が書いている訳で、すべての町中華店を敵に回しましたね。そもそも「中華レストラン」って、どのような店舗を指しているのかサッパリわかりません。そしてわざわざ“中華レストラン以下の美味しさ。”とディスってるとしか思えない残念な表現方法を用いる意図もわかりません。ここまでヒドイ原稿を久しぶりに目にし、管理人も自分のこととして仕事でも当ブログでも気をつけて書かねば、と改めて思いました。時刻は熱中症になってもおかしくない空模様の13:30、早速店内へ入ってみましょう。

ランチタイムにはお得な定食類もあり、地元の方などで賑わっています。ゆったりとした店内にはカウンター席もあり、お一人様でも利用しやすい雰囲気ではないでしょうか。外観からはかなり年季の入ったお店のように見えますが、すっきりとした内装で清潔感もあり、老若男女を問わず入りやすいお店です。それではメニューを確認してみましょう。

メニューの種類は多くはないものの、基本的なメニューはしっかりと押さえられていて、しかもリーズナブル!昼も夜もフラリと手軽に立ち寄れる町中華店です。実はこちらでは「ギョーザ」¥300や「若鶏のもも肉の唐揚げ」¥970、「チーズときのこのあんかけ炒飯」など、名物メニューが盛りだくさん。特に「若鶏のもも肉の唐揚げ」は特筆すべき逸品なのですが、いずれ改めてREPORTすることにして、今回は夏季限定の「冷麺」¥830と「海老やきめし」¥650を注文してみました。

まずは「海老やきめし」が到着。海老のいい香りが辺りに漂います。スープをひとくちすすると、やさしい中華スープのおいしさ。こちらは味濃いめな中華店ではなく、カラダにもやさしそうなあっさりといただける味わいが特徴です。とは言え、物足りなさなどはありません。どの料理にもしっかりと旨味が感じられ、地元で人気なのもうなずけるクオリティではないでしょうか。

おいしい!やはり海老の旨味が存分に活きています。色が濃いので塩味強めに見えますが、実際には塩味抑えめで素材の持ち味がしっかりとわかるおいしさです。パラパラチャーハンとシットリチャーハンの間ぐらいの食感で食べやすいのも高ポイント。海老などの旨味、米の甘み、調味料の塩気の調和が取れていて、そのクオリティの高さに驚くチャーハンだと感じました。

そして「冷麺」です。具はキュウリ、トマト、錦糸玉子、ハム、そしてレモンの輪切りが乗る正統派スタイル。こちらも中華店にも関わらずチャーシューではなくハムが使われています。やはり冷麺にはハムの方が合うのでしょうか。確かに冷えたチャーシューの場合、脂身は正直あまりおいしいとは言えず、ハムの方が味においては安定しているような気がします。では早速いただきましょう。

麺は中細の中華麺で、スープは意外にも酸味強めの酢醤油ベースです。この熱中症になりそうな真っ昼間、これぐらい酸味が効いている冷やし中華がおいしい。暑さも忘れる爽やかさで、食べるごとに食欲がわいてきそうです。キュウリやトマトといった旬の野菜も、この酢醤油がドレッシング代わりとなってスムーズに食べられます。ビジュアルも味わいも王道の「冷麺」で今年の冷やし中華を締めくくることができました。芥川龍之介の小説「羅生門」や黒澤明が監督して映画「羅生門」のファンなら、羅生門跡の見学ついでに足を運ばれてみてはいかがでしょうか。近鉄「東寺駅」から徒歩15分程度で、向かう途中に東寺もありますので、東寺観光の方もぜひどうぞ。

[2020年8月16日訪問]

中華料理 喜久勝
●住所…京都市南区唐橋経田町20(Google マップ
●TEL…075-691-0128
●定休日…火曜日
●備考①…「冷麺」は夏季限定
●備考②…禁煙
●ホームページ…なし
※詳細は食べログ「喜久勝」で検索してください。

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