【醍醐編・前編】地域に愛されるお得な洋食店

洋食編
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キッチンかりんや

当ブログは「京都 B級グルメ REPORT」と名乗っておきながら、実際には京都市内の飲食店しか訪問していません。将来的には京都府全域の飲食店を巡りたいとは思っているものの、京都市内だけでも結構な広さに感じていて、未訪問のエリアがまだまだ多数存在する始末。例えば京都市伏見区当ブログでも何軒かはREPORTしているものの、実はほぼ京阪電車沿線しか伺っていません。伏見区と管理人の自宅がある左京区特に広範囲な行政区で、同じ区でありながらトンデモナク離れています。どれぐらいトンデモナイかと言うと、原付で行くのも躊躇するレベル。京都市内の桜の名所として有名な世界遺産・醍醐寺がある醍醐エリアも伏見区にありながら、伏見区役所から地下鉄「醍醐駅」まで約6km、徒歩なら1時間15分はかかります。そんな伏見区中心部から離れている醍醐エリア。今回は同じ京都市内でありながら、管理人にとっては東京へ行った回数の方が多いほど馴染みが薄い醍醐にある洋食店へ出掛けてみました。

京都府道117号小野山科停車場線京都府道・滋賀県道782号醍醐大津線の交差点(醍醐高畑)を500mほど東へ行き、滋賀県道・京都府道36号大津宇治線との交差点(醍醐和泉)を南へ400mほど行ったところにある「キッチンかりんや」。地下鉄「醍醐駅」から徒歩10分程度の場所にあります。こちらは初訪問なのですが、数年前に知り合いから“洋食好きなら絶対に行くべし”とオススメされていた洋食店です。ただ、管理人の自宅からだととても遠く感じられ、関西人が断る時に出るキラーフレーズ“行けたら行くわ”でこれまでやり過ごしていました。とは言え、オススメの洋食店とあれば気になるのも事実で、ず〜っと心の片隅に引っかかっていたのです。今回、ふと思い立って原付で向かおうと考えたものの、Google マップ見た瞬間に断念。遠すぎな上にまったく知らない道は怖すぎです。現在は閉業されたものの10年近く前、当時評判だったハンバーガーショップが「醍醐駅」近くにあったため、原付で伺ったのですが、その時もとにかく遠くて怖い記憶しか残りませんでした。今回は10年近く老化している訳で、あの時以上にポンコツなのは間違いなく、安全を考慮し地下鉄と徒歩で訪問。こちらは11:30〜16時までの昼営業のみで、ランチタイムはかなり混雑するという情報を得ていたこともあり、13:30に到着しました。では早速、店内へ入ってみましょう。

スッキリとした清潔感の店内で、テーブル席もカウンター席も充実しているため、お一人様でも入りやすい雰囲気です。13:30でもテーブル席は満席状態となっていたこともあり、カウンター席に着席します。客層は男性多めな感じで、運ばれている料理を眺めていても結構ボリューミーな感じ。それも知り合いからこちらをオススメされた理由なのでしょうか?管理人は少食なのにとりあえずメニューを確認してみましょう。

「日替わりランチ」¥880を筆頭に、どの洋定食や洋食メニューも¥1,000前後でいただけるようです。初めてのお店とは言え、一応は知り合いからオススメされていて、何よりこんな遠いところにまで足を運んだのですから、絶対に満足させていただかないと困る。こちらのメニューを拝見し、おそらくはハンバーグが自慢の一品なのか?いや、クリームコロッケもオシなのか?と迷った挙げ句、絶対に満足することが今回のミッションでもあることから最高額メニューの「洋食弁当」¥1,500をチョイス。ハンバーグ・海老フライ・クリームコロッケ・ポークカツが一堂に会する洋定食の最高峰に挑んでみました。

「洋食弁当」が到着。これはもう満足間違いナシのビジュアルですね。このボリュームで¥1,500はお得と言わざるを得ません。京都市内の街ナカであれば¥2,000以上はするでしょうから、少なく見積もっても市価の2〜3割はリーズナブル。ご飯や味噌汁もアツアツ、湯気が出ているのも重要なポイントで、この気遣いが一流店と1.5流店以下との差とも言えます。ご飯や味噌汁がヌルくてもおいしい料理を提供するお店はいっぱいありますが、名店と呼ばれるレベルにはなかなか到達できていません。少なくとも定食の基本はご飯と味噌汁も大きな要素を占めますので、これらがテキトーだと食後の満足感も薄くなり、リピートにつながらない。主菜だけでなく提供するものすべてに気遣いがあってこそ名店と呼ばれる資格があるのだと思います。まぁ、個人的には1.5流店や二流、三流店にもそれぞれ魅力的な味はあると思いたいのですが。ではハンバーグからいただきましょう。

肉汁たっぷりで自家製デミグラスソースとの相性も抜群です。本格洋食のハンバーグと言うよりはカジュアル洋食のハンバーグといった感じで、ご飯ともよく合います。デミグラスソースのやさしい味わいにホッとするおいしさで、初めてのお店とは思えないなつかしさすら感じられました。気が置けない関係とでも言えばいいのでしょうか、本格洋食のハンバーグのような緊張感はなく、旧友に再会したかのような安心感すら覚えるハンバーグです。

ポークカツは豚ロース肉の旨味が活きていて、しかも柔らかい。カラシが添えてあるのも高ポイントです。少し甘めのソースにカラシのアクセントが効いていて、豚肉の味がさらに高まっています。個人的な感想ではあるものの、昔から洋食店のウィークポイントはトンカツだと感じていました。ハンバーグやシチュー、ビフカツはもちろん、カツサンドやカツカレーまで素晴らしいのに、トンカツとなると可もなく不可もなくの洋食店が多くないですか?トンカツ専門店の味には及ばないとは思いませんか?こちらのポークカツは専門店レベルで、常に混雑しているのもうなずけるクオリティだと断言できます。

そして海老フライはこのジャンボサイズです。海老フライに関しては大きければ大きいほどおいしい。海老の価格は大きさにほぼ比例しますので、¥1,500の洋食弁当にこのサイズの海老フライが入っていること自体がもう奇跡。この海老フライを食べて、管理人は醍醐エリアに引っ越そうかと思い始めています。

クリームコロッケもなめらかなベシャメルソースで丁寧な仕事です。しかも隠し味程度にチーズが入っている細かい工夫も見逃せません。ベシャメルの風味とコクにチーズのコクと塩味がプラスされた、洋食店らしいクリームコロッケではないでしょうか。ご飯や味噌汁だけでなく、どの料理も丁寧に作られていると実感できました。これぞ街の名店です。どこにでもあるような洋食弁当と思いきや、すべてにおいて満足できるおいしさがこちらにはあります。醍醐エリアまでお越しの際には少し足を伸ばして、手頃な価格でおいしい洋食ランチをぜひお愉しみください。

[2020年11月14日訪問]

キッチンかりんや
●住所…京都市伏見区醍醐御園尾町38-1(Google マップ
●TEL…075-574-1534
●定休日…日曜日
●備考…禁煙
●ホームページ…ホームページ/twitter

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