ブームになっている蘭州ラーメンが食べられる中華店

中華編
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中華料理 吾喜

皆さんは「蘭州ラーメン」をご存知でしょうか。管理人は名前ぐらいは聞いたことがあるものの、詳しくは知りませんでした。最近日本、特に東京およびその周辺で蘭州ラーメンが静かなブームとなっているそうです。そもそも蘭州とは中国北西部にある甘粛省の省都・蘭州市のことで、首都北京よりもモンゴルの方が近いシルクロードの要衝として知られています。中国人の多数を占める漢族のほか、中国最大のイスラム教徒集団である回族も多く、その影響で豚肉を一切食べないハラール料理「清真料理」が発展しました。その代表が蘭州ラーメンで蘭州牛肉麺とも呼ばれ、牛肉のダシや具材を使った麺料理となっています。そこで今回は、京都市内ではまだ珍しい蘭州ラーメンを求め、修学院へ向かうことに。

白川通北大路通の交差点(白川通北大路)を南へ160mほど行ったところにある「中華料理 吾喜(ちゅうかりょうり うし)」。以前REPORTした「平成生まれ麺育ち」の跡地にオープンされました。こちらの並びには「餃子の王将 北白川店」や「天下一品 総本店」があり、「平成生まれ麺育ち」の頃から中華・ラーメン系の飲食店は厳しいと思っていたのですが、またまたニューカマーな中華料理店ができていて驚いたのが正直な気持ちです。しかし勝機はあります。それは「餃子の王将」にも「天下一品」にもないスタイルの中華料理を確立すること。そして近隣の京都芸術大学(旧:京都造形芸術大学)の学生から人気を得られること。間違っても「餃子の王将」や「天下一品」の土俵で戦ってはいけません。こちらは蘭州ラーメンをはじめとする本場中国の料理を提供されていて、同じ中華料理のジャンルでも「餃子の王将」や「天下一品」とは一線を画されていてまずは安心。後は学生が足繁く通ってくれるかどうかが経営の鍵となるでしょう。経営が安定するかはまだ見えないものの、蘭州ラーメンを食べてみたくなり20時に到着。まずは店頭のメニューを確認してみましょう。

ナルホド、一般的な町中華や大衆中華店にはないメニューが並んでいます。京都人や学生は好奇心のカタマリですので、普段から食べたことがないメニューには興味津々でしょう。そして価格がリーズナブルなのも見逃せません。京都人や学生はケチのカタマリですのでとても重要。学生はともかく、京都人になぜケチンボが多いのか、京都の人文科学系学部に通っている大学生は卒論のテーマにしてみてはいかがでしょうか。管理人の手には負えそうもない難解なテーマですので、優秀な文系学生さんはぜひチャレンジしてみてください。それでは店内へ入ってみましょう。

カウンター席のみの店内でお一人様こそ入りやすい雰囲気です。店主は中国の方のようで、中国の装飾品や調度品が置かれていて本格中華の風情が漂っています。20:30閉店30分前の入店のため、お客さんは店主の知り合いの中国人グループのみで、異国情緒も味わえますね。まぁ京都のチャイナタウン・元田中エリアから近いこともあり、この辺りの方にとっては特に珍しい光景ではないと思うのですが。では改めてメニューを確認してみましょう。

「カレーラーメン」¥790や「トマトラーメン」¥790といった日本人でも食べやすいラーメンも揃っています。中華料理のメインである豚肉料理は少なめながら鶏肉料理は豊富で、「グルテン串焼(2個)」¥380や「蚕蛹串焼」¥180といった変わりダネも。もし「餃子の王将」で昆虫食を提供したら、ちょっとしたパニックになることでしょう。今回は「蘭州風ラーメン」¥790と、「中華風クレープ!煎餅菓子」¥380を注文してみました。

まずは「中華風クレープ!煎餅菓子」が到着。ビジュアル的には薄焼き卵をクレープのようにした料理に見えます。甘いのかな?と思っていましたが、青ネギがどっさり混入していることからスイーツではないようです。ちょっと食べたことがない感じですので、早速いただきましょう。

薄焼き卵と思っていたクレープ生地には緑豆やアワ粉がブレンドされていて独特の食感です。味付けは塩味ベースのピリ辛で、中には油条が入っていました。油条とは中国の揚げパン。油条の香ばしい風味とクレープ生地がよく合っていて、口の中の水分をすべて持っていかれることもあり、ビールなどのツマミにピッタリでしょう。ノンアルコールビールがあれば注文していたところです。そして意外とお腹にたまります。夜のオヤツ感覚で手軽にいただける一品ではないでしょうか。

そして「蘭州風ラーメン」です。この琥珀色のスープは和牛骨のダシだそうで、韓国料理の牛テールスープに近い香りが立ち込めます。中央に乗っている凶悪な赤黒いヤツはラー油でしょうか。これはかき混ぜて食べろよ、というお店からの圧ですね。本場の蘭州ラーメンはスープ全体が赤黒い悪魔のスープですので、そのことを考えればこれぐらいで引いてはイケナイ、とラー油をスープに溶かしていただきます。

あぁ…おいしい!寒い夜にはご馳走となる味わいです。和牛骨のダシはしっかりとした味ながら思った以上にアッサリとしていて、胃腸にもやさしく感じられます。そこに適度なピリ辛が加わって、食欲があまりない方でも食べられるのではないでしょうか。麺は中太のちぢれ麺でスープによくからみます。最近のひたすら濃厚さを追求するラーメンにはない、サッパリと食べられる中国4000年(?)の実力が感じられるラーメンだと思います。

牛スネ肉のチャーシューもトロットロで絶品です。さほど下味がついていない分、牛スネ肉の味わいやコラーゲンの食感を楽しめます。ビーフシチューや牛肉の赤ワイン煮などでも使用される牛スネ肉ですが、あっさり味のスープのおかげもあり、牛スネ肉本来のおいしさを堪能できました。こちらも脂身はほとんどありませんので胃もたれなどとも無縁で、飲んだ後の〆にも最高だと思います。静かなブームが起こっている蘭州ラーメンを手軽にいただくことができるお店です。まだ食べたことがない方は、ぜひこちらであっさり味のおいしさを体験されてみてはいかがでしょうか。

[2020年11月28日訪問]

中華料理 吾喜
●住所…京都市左京区一乗寺塚本町106-2 白川ビル1F(Google マップ
●TEL…不明
●定休日…不定休
●備考…禁煙
●ホームページ…twitter

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