驚くほど鮮度抜群な魚介類を堪能できる和食店

和食編
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う我一

現在の京都市の発展は、今からさかのぼること約1200年前の平安京から始まったと言っても過言ではありません。平安時代から人も街も大きく様変わりしましたが、今日まで平安京の遺構として唯一残っているのが世界遺産の東寺です。東寺は平安時代、現在の中国である唐に留学し、当時最先端の仏教の教法・密教をマスターした空海(弘法大師)の手により官寺(国立寺院)として発展。またの名を教王護国寺とも呼ばれ、平安京の鎮護という極めて重要な任務を与えられました。化学や医療などが発達している現代とは異なり、平安京に降り注ぐ天災も飢饉も疫病もすべて東寺の密教で対処しなければならなかった訳で、東寺には現代科学をも超える何かしらのチカラがあったとしか思えません。そんな偉大な東寺を横目で見ながら、おいしい魚が食べたいと1軒の和食店へと向かいました。

国道1号京阪国道)と九条通の交差点(京阪国道口)から南へ200mほど行ったところにある「う我一(うをいち)」。以前REPORTした「まぐろ処 直販 再来」の1〜2軒挟んだ北隣にあり、こちらも新鮮な魚介類が食べられるお店として知られています。かつては東寺周辺の地元の方が仕出しなどで利用されていたようですが、観光客が東寺に多く訪れるようになるに連れ、こちらにもより多くの方が訪れるようになりました。管理人も「まぐろ処 直販 再来」へ伺った際に思い出し、すぐにでも訪問しようと考えていたものの、いつの間にか1年半が経過。今回、ようやくREPORTすることができました。時刻は13時、まずは店頭のメニューを確認してみましょう。

「京弁当」¥850や「京幕の内」¥1,500といった仕出し屋さんらしいメニューの他、お手頃価格で海鮮ランチが楽しめるお店です。この中でおそらく関東の方が気になると思われるのが「ちらし寿司」¥850と「海鮮ちらし寿司」¥1,600ではないでしょうか。一般的に「ちらし寿司」とはバラ寿司や五目寿司とも呼ばれ、酢飯に錦糸卵やカンピョウ、シイタケ、油揚げ、高野豆腐などの具が細かく刻み込まれていて鮮魚は乗っていません。と言うと東京の方は結構な割合で驚かれます。東京をはじめとする関東の、いわゆる「江戸前のちらし寿司」は新鮮な魚介類がたっぷりと乗っていますよね。何だか京都などのちらし寿司が貧相に見えてきて悔しいのですが、その代わり「海鮮ちらし寿司」がほぼ「江戸前のちらし寿司」ですので、関東の方は京都のお店でちらし寿司を注文して“うわぁ〜貧乏くさ”とかは思わないでください。そこで今回は“京都にも鮮魚の乗ったちらし寿司ぐらいあるわ!”心意気から「海鮮ちらし寿司」に決めて店内へ入ってみました。

13時を過ぎていて店内は落ち着いています。が、配達の店員さんの出入りは続いていましたので、出前も多いのでしょう。テイクアウトの弁当類も充実していて、暖かな季節になれば公園などで開放感のある和食ランチを楽しめそうです。カウンター席もあり、お一人様のお客さんもいらっしゃったのですが、愛想のいい女将さんからテーブル席を勧めていただき着席、「海鮮ちらし寿司」を注文します。

「海鮮ちらし寿司」が到着。ウニまで乗っている、どこに出しても恥ずかしくない立派な「海鮮ちらし寿司」です。赤だしと小鉢まで付いて¥1,600はリーズナブル。小鉢は高野豆腐の卵とじで、紅葉を意識されて京料理らしいビジュアルとダシの効いた薄味でおいしい一品。赤だしでゆったりとした気分になったところで、いよいよ「海鮮ちらし寿司」をいただきます。

海鮮はハマチ、サーモン、エビ、マグロ、カツオ、イカ、ホタテ、ウニ、カニカマと改めてゴージャスさに感動すら覚えます。特に見るからに脂の乗ってそうな旬のハマチ、そしてサーモンで期待度もアップ。マグロやホタテなども新鮮そのもので、さすがの味わいです。

ハマチが甘い!脂の甘さが口の中いっぱいに広がる逸品です。京都でもハマチの刺身や握り寿司はよく食べられているのですが、妙に脂っぽかったり、ちょっと生臭さを感じることも少なくありません。しかしこちらのハマチはスッキリとした脂の甘さでイヤな風味などは一切なく、目利きの確かさを実感できるおいしさ。これからが旬のハマチの味わいを十分に堪能することができました。

そしてサーモンです。こちらも脂はしっかりと乗っていて、しかもクドさはまったくありません。管理人は生のサーモンはそれほど好みではなかったのですが、こちらのサーモンを食べて考え方を改めました。サーモンは本来、高価なトロの代用として広まった経緯があり、最近では特に若い方を中心として握り寿司のネタでは1番人気。回転寿司店でもサーモンを使ったさまざまな握り寿司が提供されていて、その人気ぶりが伺えます。管理人のような古い人間はトロを渇望するものの手が出ないので諦めている反面、近頃では“トロよりサーモン”という方も増えてきて、時代に取り残されているように感じていました。さすがにまだ“トロよりサーモン”は言い難いものの、こちらのサーモンを食べてサーモンの魅力をより理解でき、時代に取り残されずに済むような気がします。とにかく鮮度抜群のネタに彩られたこちらの「海鮮ちらし寿司」はぜひ食べていただきたい。東寺周辺にお越しの際には、ぜひこちらで京都の海鮮をじっくりと味わってみてください。

[2020年11月29日訪問]

う我一
●住所…京都市南区西九条大国町8(Google マップ
●TEL…075-691-4613
●定休日…水曜日
●備考…禁煙
●ホームページ…なし
※詳しくは食べログ「う我一」で検索してください。

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