“旨かった”を実感できる松ケ崎エリアの洋食店

洋食編
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南欧食堂 うしまけた

管理人は広告制作の仕事をしていて、文章を考えるコピーライターのハシクレです。コピーライターは医師や弁護士のように資格が必要ではなく、名乗りさえすれば誰でもなることができます。例えば言葉を話し始めた1歳児が“コピーライターでちゅ”と名乗れば、その時点で世界最年少コピーライターになることも可能です。とは言え実際には実務ができなければコピーライターとして役に立たず、この実務というのがかなりクセモノ。糸井重里さんのような一流コピーライターであれば、文章を書くだけでもおそらく仕事として十分成り立つのでしょうが、管理人を含め多くのコピーライターは広告関係のなんでも屋的な存在です。そんな中でもコピーライターの仕事に比較的近いものにネーミングがあります。商品や会社、お店などの名前を考える仕事で、本当はネーミングライターという専門職も存在するのですが絶対数が少ないため、コピーライターが手掛けているケースがほとんどでしょう。管理人もお客さんからネーミングを何度か依頼され、そのうちのいくつかは現在でも商品名や商業施設名として名前が残っています。コピーライターの多くは“ヘンな商品名や店名”に出会うと、そのネーミングの由来をつい考えてしまうハズです。そこで今回は、思わず名前の由来を探りたくなる店名の洋食店をREPORTしてみました。

実は先日REPORTした「COUPE」の近くにある洋食店で、「COUPE」でランチをした後、久しぶりにランチのハシゴをしてしまった「南欧食堂 うしまけた」。下鴨本通河原町通)と北大路通の交差点(下鴨本通北大路)を北へ450mほど行き、北泉通を東へ900mほど行ったところにあります。管理人はコピーライターである以上にダイエッターですので、本来はハシゴなどは絶対にいたしません。しかし、「COUPE」のランチがとても健康的だったため、ついウッカリとハシゴをしてしまいました。一流ダイエッターである管理人がハシゴをしてしまった理由は、もちろん店名です。決してアラフィフにあるまじき旺盛な食欲が理由ではありません。“うしまけた”って何?と多くの人が思ったことでしょう。管理人は以前に何度か訪問したことがあるので答えを知っているのですが、“うしまけた”の名前の謎が気になる当ブログの読者の皆様のために、ハシゴというダブーまで犯してまで“うしまけた”の名前の由来をREPORTしようと考えた次第です。時刻は12:10、まずは店頭のメニューを確認してみましょう。

ランチはディナーと比べて少しお得な価格設定となっています。真向かいに京都工芸繊維大学(以下、工繊)があるため、工繊の学生にも人気の洋食店で、学生のお客さんは大盛サービスだそうです。うらやましい。管理人はランチ2軒目ですので大盛りにはしませんが、世間の学生に対する優遇措置には嫉妬すら覚えます。世の中で一番冷遇されているのが独身のオッサンです。かわいそう。なぜ独身のオッサンがこんなに虐げられているかの謎もいずれ解明したいと思いますが、今回は“うしまけた”の名前の謎について。時刻は12:10、早速店内へ入ってみましょう。

カジュアルな雰囲気の洋食店です。ご夫婦で切り盛りされているアットホームなお店で、こういうお店では珍しくご夫婦の仲睦まじい姿を見ることができます。そして店内のポスターには“うしまけた”の名前の由来が書かれていました。コロナ対策でビニールシート越しの撮影となってしまいましたので、ポスターに書かれている内容を書き写した解明編をどうぞ。

馬か牛かどっちが勝った
ああ旨かった
うしまけた

念のために解説すると、「馬と牛の勝負に、馬が勝った(うまかった)、牛が負けた(うしまけた)」という意味で、こちらのお店では“うまかった”、そして店名は“うしまけた”として、旨いお店であることを表現されているワケです。粋なネーミングですね、参考になります。一見「?」となる言い回しが実は意味を持っている場合はかなりあり、「春夏冬二升五合」や「一斗二升五合」も同じく粋な言い回しで古くから飲食店をはじめ小売店や会社などで使われてきました。ではスッキリしたところでメニューを確認してみましょう。

どの洋食メニューも間違いがないクオリティです。旨いお店を表現するために牛が負けたという無念を晴らす意味でも、今回は牛肉料理を堪能します。そして季節柄、5月に入って暖かくなると食べる機会が極端に少なくなるビーフシチューを今のうちに食べておこうと、「ビーフシチューランチ うしまけた風」¥1,580を注文してみました。

サラダ、高野豆腐の煮物、みそ汁、漬物に付け合せも充実しているビーフシチューランチです。しかもごはんはホワイトライスではなくなぜか赤飯。ビーフシチューに赤飯が合うかどうかはさておき、何だかとてもゴージャスな定食となっています。このビーフシチューの皿がなければ和定食と見まがうほどのビジュアルです。薄揚げと水菜、ワカメと具だくさんのみそ汁に、京都の家庭の味とも言える高野豆腐もダシが効いていておいしい。ではメインディッシュのビーフシチューをいただきましょう。

おそらく牛スネ肉なのでしょうか、トロットロです。しかもたっぷりなのもうれしい。濃厚なビーフシチューソースの旨味と極限まで柔らかく煮込まれた牛スネ肉の味を堪能することができます。牛スネ肉の性質上、脂はほとんど感じられず少しパサつくのですが、ビーフシチューソースをたっぷりつけていただくと、肉の旨味をしっかりと味わうことができるでしょう。ビーフシチューやタンシチューなどのブラウンシチューはハンバーグなどと並んで洋食店の看板メニューです。こちらでは本格的な洋食ランチが¥800〜いただけますので、お手軽に洋食を楽しみたい方は、ぜひお試しください。

[2021年4月9日訪問]

南欧食堂 うしまけた
●住所…京都市左京区松ケ崎杉ケ海道町1-4(Google マップ
●TEL…090-7877-5066/080-1474-0286
●定休日…不定休
●備考…禁煙
●ホームページ…なし
※詳しくは食べログ「うしまけた」をご確認ください。

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