定食店・喫茶店としても使い勝手のいい洋食店

洋食編
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キッチンハウス マスダ

またまた新型コロナウイルスが全国的に活発化していて、飲食店も厳しい状況が続いています。特に経営体力に乏しい街の個人経営店は閉業という苦渋の決断をされる場合も多いのですが、そもそもコロナ禍以前から個人経営の飲食店は一部を除いて存続が危ぶまれる状況でした。その要因として、まず挙げられるのは後継者不足。キツい仕事で収入も不安定なため、後継者の成り手が少ない。そして飲食店の環境が平成から令和にかけて大きく変貌したのも、個人経営の飲食店にとっては逆風となっています。巨大資本の大手チェーン店やコンビニが至るところで開業し、安定したクオリティと低価格路線でお客さんを奪い合う状態。もはや一部のお店を除き、個人経営の飲食店は衰退するしかないのでしょうか。いや、そんなことはありません。個人的には大手チェーン店やコンビニではまだまだカバーできない分野がたくさんあると考えています。例えば定食。中華は比較的、チェーン店でも中華の定食を提供することに成功していますが、和定食や洋定食を展開できているチェーン店は少ない。しかも、価格は個人経営のお店とほとんど変わらず、その優位性を発揮できていません。コンビニもクオリティ面では昔より遥かに高くなったものの店内調理、いわゆる“できたて”には到底かないません。そしておそらく、今後も街の定食店を超えるクオリティ&低価格で和定食や洋定食を提供できるチェーン店やコンビニは現れないと思います。今回は、そんな個人経営の飲食店の成功を暗示するような、街の洋食店をREPORTしてみました。

西大路通丸太町通の交差点(円町)を北へ280mほど行き、妙心寺道(京都府道129号花園停車場大将軍線)を西へ800mほど行ったところにある洋食店「キッチンハウス マスダ」。こちらは地元の人や近隣の花園大学などの学生に愛される地元密着型の洋食店です。多くの種類がある洋定食はその多くが¥1,000以内とリーズナブルで、ピラフやスパゲティ、サンドイッチ、カレーライスなどの軽食も豊富に揃えられていて、しかもお手頃価格。さらに丼物やうどんといった和食、パフェなどのデザート類からドリンク類といった喫茶店機能まで有するなど、さまざまなお客さんの嗜好に合わせた幅広いラインナップで多くのお客さんが足繁く通うお店となっています。また、こちらは11時からラストオーダー20:40(金曜日・土曜日は21:40)の通し営業なのもうれしい。時間を気にせず遅めのランチなどをいただくことができます。時刻は15時、まずは店頭のメニューを確認してみましょう。

サンプルケースの上段にはサンドイッチやサラダ、パフェ、ドリンク類、中段にうどんや丼、定食、下段には洋食の軽食のそれぞれごく一部が陳列されています。サービスメニューとして訪問した日は「鉄火丼」¥700が用意されているなど、和食メニューも豊富。街の定食店・食堂や喫茶店のように誰でも気軽に利用できるカジュアル洋食店です。早速、店内へ入ってみましょう。

清潔感のある店内はカジュアルな雰囲気で女性でも安心です。管理人が訪問した際には15時過ぎと遅いランチ時刻にも関わらず、地元のシニアのお一人様が食事を、女子学生2名組が軽食とパフェを楽しまれていました。ゆったりと座れるテーブル席も心地よく、喫茶店としても便利そう。多くのお客さんで混み合う場合もカウンター席があり、お一人様なら待たずに入店できるでしょう。では改めてメニューを確認してみます。

多彩にラインナップされた洋定食各種も魅力です。ピラフやサンドイッチをはじめ、丼やうどんなどの軽食も充実していて、小腹が減ったときなどにも最適。もちろんデザートやドリンクのみのオーダーも大丈夫です。立地的に観光客は少なそうで、地元密着型のお店と言えるでしょう。ランチとしてガッツリ食べるなら定食、ということで今回は、チキンカツ・魚フライ・カニコロッケ3種類の洋定食「ミックスフライ定食」¥850を注文してみました。

「ミックスフライ定食」が到着。ご飯やキャベツの千切りも多めの量で、ボリューム満点の洋定食です。味噌汁の具も根菜類などがたっぷりと入っていて、寒い日には特に身体の芯まで温まります。魚フライは白身魚でハンバーガー店ではほぼ必ずフィッシュバーガーを食べる管理人も満足のおいしさ。洋食店ではちょっと地味な印象のある魚フライですが、添えられているタルタルソースとの相性も抜群で、洋食の隠れたスターではないでしょうか。

カニコロッケはなめらかなクリームが最高です。カラリと揚げられたコロモと柔らかでクリーミーなベシャメルソースがベストマッチ。クリームコロッケ好きならぜひ試していただきたい逸品です。チキンカツはジューシーな鶏モモ肉と軽めのデミグラスソースとの相性が完璧。管理人は普段、チキンカツをあまり食べないのですが、ビフカツやトンカツにも負けない濃厚な鶏の旨味を味わえ、チキンカツへの認識が改まりました。これだけのボリュームとクオリティの洋定食で¥850はチェーン店ではなかなかお目にかかれません。当然、揚げ物の揚げ加減にも洋食店の技術が活きています。街のカジュアル洋食店だからこそ実現できる低価格と味ではないでしょうか。お近くまでお越しの際には、ぜひこちらで定食や軽食、喫茶として利用してみてください。価格以上の満足感をきっと得られるハズですよ。

[2022年1月13日訪問]

キッチンハウス マスダ
●住所…京都市右京区花園木辻北町10-3(Google マップ
●TEL…075-461-0555
●定休日…火曜日
●備考…禁煙(?)
●ホームページ…なし
※詳しくは食べログ「キッチンハウス マスダ」でご確認ください。

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