カフェ・ランチ 桜梅桃李
寒い冬もそろそろ終わりを告げ、ようやく暖かな春がやってきました。春はやさしい色合いのさまざまな花々が咲き、人の心を癒やしてくれます。この時期にふと思い出す四字熟語が「桜梅桃李」です。桜(サクラ)・梅(ウメ)・桃(モモ)・李(スモモ)と4種類の木だけが羅列されいる、この高級中華料理店の店名のような四字熟語には意味があります。4種類の木それぞれに美しい花を咲かせることから、他と比べることなく自分自身の良さを伸ばそうという教訓を含んでいるのだとか。世界中のほとんどの人間、いや生物のほぼすべてが競争社会で生きている中、つい我を忘れて他者と比べがちですが、自分と向き合うことの大切さを教えてくれる四字熟語。管理人も日々、他人に嫉妬する人生を送っているものの、自分を見つめ直そうと考えました。管理人の座右の銘は“質より量”、そして“花より団子”です。美しい花ではお腹いっぱいになりませんが、団子ならお腹いっぱいになります。つまり管理人の願いは、お腹いっぱいになりたいということ。ちょっと支離滅裂な文章になってきましたので、「桜梅桃李」を店名にされているカフェへ伺おうと円町エリアへ向かいました。
西大路通と丸太町通の交差点(円町)を南へ340mほど行き、新二条通(太子道)を西へ560mほど行ったところにある「カフェ・ランチ 桜梅桃李(おうばいとうり)」。地元の人や近隣のビジネスパーソンだけでなく、花園大学から近いこともあり、学生のお客さんも多いお店です。そしてこちらの周辺には病院や診療所、医院なども多いからでしょうか、マスターは「肥満予防健康管理士」なのだそう。管理人が入店すると待ってました!とばかりに鬼の首を獲るがごとく厳しく指導されそうで二の足を踏みそうになるものの、最悪泣き叫びながら出ていけばいいかと考え、まずは店頭のメニューを確認してみます。
こちらはオムライスが有名なお店です。ケチャップライスを薄焼き玉子で巻いたベーシックタイプなオムライス(巻きタイプ)から、チキンライスにスクランブルエッグのようなふわとろ玉子を乗せたイマドキタイプのオムライス(ふわとろタイプ)、ケチャップライスに中身が半熟のプレーンオムレツを乗せたタンポポオムライス(オムレットタイプ)と、3タイプのオムライスをチョイスできます。ちなみに“タンポポオムライス”とは、伊丹十三監督の「タンポポ」という映画に登場して有名になったオムライスです。興味がある人はWebサイト「メシ通」のこちらのページで詳しく解説されていますので参考にしてください。こちらではオムライス以外にもカレーや洋定食各種も充実していて、洋食店と呼んでも差し支えありません。実は店内のメニューには洋定食やスイーツ類も掲載されていたのですが、例によって写真を撮る前に下げられてしまいましたのでご容赦願います。こちらは10:30〜20:00(火曜日のみ17:00)の通し営業のカフェですので、ティータイムにも活用できて便利です。時刻は13:30、早速店内へ入ってみましょう。
アメリカンダイナー風のカジュアルなカフェ。学生でも気軽に利用できる雰囲気となっています。テイクアウトのお客さんも多く、「本日の日替弁当」などお弁当各種¥500〜という激安価格となっていて、地元の人にとってもありがたいお店ではないでしょうか。管理人が伺った際も、何組かのビジネスパーソンがお弁当を注文されていました。今回は、やはりこちらではオムライス、しかもスタンダードな昔なつかしい巻きタイプに決定。そこで「オムライス海老フライタルタルセット」¥980を注文してみました。
「オムライス海老フライタルタルセット」が到着。オムライスの少し薄めの黄色が春らしく感じます。オムライスと中サイズの海老フライ2尾に、ロースハムがたっぷりのポテトサラダ、スープが付いて¥980はコスパ的にもかなり優れているように感じました。幸い、管理人の肥満体型を糾弾されることなく安心していただけそうです。ではオムライスからいただきましょう。
こちらのオムライスのケチャップライスが素晴らしい。肉類はチキンライスではなく合い挽きミンチとハムが使われていて旨味が凄い逸品です。そしてここが重要なのですが、さほど甘酸っぱくはありません。管理人も含めて男性は洋食店でもオムライスをあまり食べないと思うのですが、それは甘酸っぱさを敬遠しているからでしょう。ほぼほぼケチャップ味、というかケチャップの味しかしないオムライスは正直、得意ではありません。こちらのオムライスはケチャップ味は控えめで、具の濃厚な旨味がしっかりと味わえ、薄焼き玉子と絶妙なバランスとなっています。デミグラスソースやカレーソースのオムライスはたま〜に食べる機会があるものの、久しぶりにケチャップライスのオムライスを堪能することができました。
海老フライはエビの大きさもさることながら、コロモと揚げ加減が絶品です。サックサクで口の中でほどけるコロモ、そしてエビのおいしさを感じられます。タルタルソースもおそらく自家製なのでしょう、シンプルかつクリーミーな味わいで、海老フライにもよく合うおいしさ。本格的な洋食店レベルの海老フライをいただけるなど、ハイレベルな料理の数々を楽しめるカフェではないでしょうか。京都府でも蔓延防止等重点措置が解除される見通しとなっていて、少しずつ観光客も増えてくる春。新型コロナウイルス対策をしっかりとしながらとはなりますが、円町エリアにお出かけの際には、こちらでオムライスなどの洋食各種やカフェメニューで休憩されてみてはいかがでしょうか。
[2022年3月11日訪問]
カフェ・ランチ 桜梅桃李
●住所…京都市中京区西ノ京小堀池町7-9(Google マップ)
●TEL…090-8195-6421
●定休日…日曜日
●備考…禁煙
●ホームページ…facebook
※さらに詳細は食べログ「カフェ・ランチ 桜梅桃李」でご確認ください。
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